まさりんです。
今回はふたつの宿題を一気にやってしまおうという感じです。
一つは「短編小説の集い」から出題されている短歌の課題です。そしてもうひとつははてなから出題されている、「はてなブログフォトコンテスト2016夏」です。
いくつか事前に作った今年の夏を象徴する出来事を入れ込んだ短歌と、お出かけしたついでにその場で作った短歌をいくつか入れようと思います。
主催者様、よろしくお願いします。
今週のお題特別編「はてなブログ フォトコンテスト 2016夏」
午前中、昼前に都内での用事が終わった。こういう日はせっかく来たのだからどこかに寄っていこう。
ツイッターのリストを見てどこか面白い美術館か博物館に行こうか、と検討したのだが、不意に神田明神と湯島天神に参詣したくなった。よくこのルートを散歩するのだ。だが、今日の最高気温の予想は三十二℃。逡巡した。そのときにフォトコンテストの文言が頭に浮かんだ。もちろん、カメラに凝っていて、一眼レフなどを持っているわけではないが、スマホのカメラでもいいから、今年の夏の一瞬を記録したいと思った。じゃあ、行こうと、自分の内側からの欲求に従って、御茶ノ水駅で電車を降りた。
◆お茶の水駅近辺
河の中程でずっと工事をしている。
◆神田明神
第一目的の神田明神。
ここの甘酒はおいしくて有名。
正月には店の前でいっぱい三百円か五百円で甘酒を販売する。
出展1
頭垂れ
緑青と朱の
外と内
緑神職
座る背の汗
撮るのを忘れたのだが、境内に萱の屋根を乗せた縁台があり、そこから本殿を見て作った。外と内とは見た順番。もう忘れたが、まるで違う歌から言葉を繰って繰って作った。あまりよくないか。もうちょっと頭が暑さでもうろうとしていた。休んで少し復活。
出展2
遅残暑
日盛りを避け
くつろげば
楠(くす)揺らす風
孕む暑気消す
休憩していた時の気持ち。これもすっと出たのだが、後半を作り直した。やはり妙な作為が出てしまったか。
出展3
「あ」と「うん」と
ソフトクリームと
半ズボン
ハートのおみくじ
君日焼け跡
見えたものを並べた。
はしゃぐカップルがなぜか多かった。二人とも半ズボン。海に行ってきたのか、よく焼けていた。わりあい、わざとらしさが少なくて(無いわけではない)よい歌か。
◆移動中。
神田明神から湯島天神まではまっすぐ歩ける。さほど遠くもない。神田から下り坂を下り、清水坂下の交差点からはくねくねと上り坂を登っていく。ちょうど谷のような場所にある交差点だが、坂に直行するようにまた下り坂があり、昔は神田明神に寄進するための米を作っていたそうだ。ブラタモリでやっていた。
出展4
妻戀の
真正面の
ラブホテル
ラグジュアリ・スイート
いったい誰と?
うねうねと登る坂の途中、妻戀神社がある。行ってみたいと思っていながら、坂に登ることに夢中で、つい通り過ぎていた。
ブログの一番素晴らしいところは、「ブログに載せるため」という勝手な大義名分ができ、行動が変化することだ。
行ってみると、神社とラブホテルが向かい合わせであった。しかも「妻戀」神社の前である。妻とラブホに行くことはほぼないだろう。じゃあ誰と行くのか。そう想像して出た歌。私にもっと技術があったら、ラブホへ行きながら、自分が妻になることを夢見る、不倫関係の女性の気持ちを歌に乗せられるのであるが。技術不足と太陽のせいで、それはできなかった。
ちなみに妻戀神社は祭りの準備中で入るのを断念した。
◆湯島天神
出展5
夏梅の
林を歩く
亀頭
ゴジラの次は
君かガメラよ。
一月末辺りになると、満開になる梅林に入ると、ご老人が集まって、なにかを見ていた。見ると、ミドリ亀か。大きな亀が日盛りを移動していた。それを皆で見ていた。思わず写真を撮った。しかし、もう少し表現を工夫できないものかね、私。
出展6
牛の絵馬
若人の夢と
菅公乗せ
きっと叶うさ
頑張りゃね
一応、亀の歌は梅を絡めて湯島らしくしたが、イレギュラーな感じがした。もっと湯島らしさを前面に出した歌を作りたい、と歩きながら考えた。菅原道真は牛車で移動しただろうが、牛に乗って移動したわけではない。この牛に乗るというのは、禅宗の観相図などで出てくるモチーフだ。流用したのか、などと思ったが。ただの苦肉の策かもしれない。牛と道真を同時に出すにはというので工夫したのだろう。
私の作り方は短歌ではなく、俳句か? ただ、文字数的には短歌の方が展開が作れて面白い。
写真の方の感想を書くと、なぜか写真が白っぽくなった。スマホ自体の再起動もしたし、明るさの調整などをいじったのだが、上手くいかなかったなあ。
他の歌
出展7
スタバで
はやいボサノバ
越揺らし
夏休みのボク
母と品待つ
出展8
金を取り
お国のためと
言いつつも
裏で舌出す
したたかな君
以上です。短歌の寸評はできないかも。