今日の十分日記

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原点回帰の雑記ブログ。十分で書ける内容をお届けします。十分以上書くときもあるけどね。十分以下もあるし。

シャーロック、遅ればせながら見ました。カンバーバッチ主演。

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まさりんです。

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今日はシャーロックという海外のテレビドラマを紹介します。タイトルで分かりますね。シャーロックホームズなのですが、現代版です。
このドラマは英BBC制作で2010年を皮切りにシーズン3まで放映されました。もうすでにシーズン4の制作が決定しているそうです。
 
日本のドラマは、1つのシーズンで10本程度制作されますが、このドラマは3本しか制作されません。そのかわり、一本の時間が長い。だからこそ凝った映像です。予算が多く使えるんでしょうか。BBCですしね。徴収料を取っていれば、それだけ資金は潤沢でしょう。
 
1,配役について
 主な配役はもちろん、シャーロックとワトソン(ワトスンとどっちが正しいのか)が主な役回りですね。
 

Benedict Cumberbatch―perfect style of Cumberbatch(ベネディクト・カンバーバッチ パーフェクト・スタイル・オブ・カンバーバッチ) (Mediapal Books)

 ご存じ、あのシャーロックホームズの現代版。たぶんだけど、いまホームズが生きていたらどんな感じなんだろう、という着想で人物像を造っている気がします。だからか、「ホームズ」ではなくて「シャーロック」と皆が呼んでいます。違う人格なんだと強調しているというのは読み過ぎでしょうか。「世界唯一のコンサルタント探偵」を自称。
 
 非常に観察眼がある人物で些細な事柄から、人物の細かい特徴を掴んでいきます。古畑任三郎よりもすごいかも。
 ワトソンと出会ったときに、状況からワトソンが戦場で負傷した軍医で、PTSDのせいで歩行が困難である。同居人を探していて、友人がシャーロックに会わせた、兄とは不和、おそらく兄はアルコール依存症、妻を捨てた、という特徴を言い当てる。
 だが、言われては不都合な相手の事実を、言わなければいいのに言ってしまうところがあり、嫌われている。
 
 原作のホームズはアヘン中毒ですが、シャーロックはニコチン中毒。腕にニコチンパッチを貼っている。
 

マーティン・フリーマン FLIX special

 上記しましたが、軍医としてアフガニスタンで戦場を経験しています。さすがにBBCの番組で「イラク戦争」に従軍したという設定には出来なかったのかもしれませんね。
 軍医というのは医者ですから、戦闘には参加しないもので、武器の使用に長けているようには思えないのですが、ワトソンは結構銃の腕前が高いと思います。事件中、発砲するシーンがあるのですが、隣の建物から、窓二つをぶち抜いて向こうの建物の中にいる犯人にあててますから、結構うまいですよね。
 シーズン1の第一話では結構闇のある人物として描かれていて、奇人扱いを周囲からされているシャーロックに惹かれるのもちょっとわかります。
 本当は戦場に戻りたいのだと、シャーロックに看破されます。その欲求からPTSDになっていたのですが、シャーロックによって事件に巻き込まれることでPTSDは解消されます。戦場に行きたい、冒険に行きたい自分を簡単に受け容れてしまうところが、闇の部分ですよね。
 
 この二人が一緒に立つとシャーロックが非常に大柄に見えます。
 調べてみると、ベネディクト・カンバーバッチが183cmでマーティン・フリーマンが169cmでした。カンバーバッチが非常に大きいというより、外国の人としてはフリーマンが小柄なんですね。
 
 さて、脇役も少し紹介しておきましょう。
 シャーロックの兄 マイクロフト・ホームズ(マークゲイティス)
 頭脳がシャーロックよりも明晰。
 
 ジム・モリアーティ(アンドリュー・スコット)
 「世界唯一のコンサルタント犯罪者」を自称。すべての事件で資金提供等をする黒幕。しかし、自分から犯罪を実行することはない。原作では高齢ですが、結構若いです。
 
 
 フリーマンが最優秀助演男優賞(2011)アンドリュースコットも同助演男優賞(2012)を獲得。作品自体も各種テレビドラマ賞を獲得しています。2014年はアメリカのエミー賞で7部門制覇。カンバーバッチ&フリーマンのコンビで主演&助演賞を取ったそうです。クオリティーから言って、まあ納得です。
 
2,シーズン1のあらすじ
 1であげた人物たちが事件を起こしていくのですが、そのあらすじを簡単に書きます。落ちまで書かないようにごく簡単に書くだけにします。
 
 第一話 ピンク色の研究 Study Of Pink (原作:緋色の研究)
 ロンドン市内で謎の連続自殺事件が発生する。
 同じ毒薬を飲み自殺するという事件が発生したのだ。
 スコットランドヤードがこれを自殺だと断定するが、「世界で唯一のコンサルタント探偵」を自称する、シャーロックは連続殺人事件だと推定し、調査を開始する。
 戦場で負傷し、PTSDを負ってしまい、手の震えと歩行困難になってしまったジョン・ワトソンは、年金では物価の高いロンドンで暮らしにくく、ルームシェアをする人を探していた。たまたま、大学同期に出会い、同じ容易ルームシェアする人を探していたシャーロックを紹介される。シャーロックを知る人物、知る人物からシャーロックに近づくなと言われる。だが、もともと冒険を欲していたワトソンはシャーロックとの調査に引き込まれていった。実はその欲求から手の震えと歩行困難になっていたが、それも解消されていった。
 
 第二話 死を呼ぶ暗号 The Blind Banker (原作:恐怖の谷、踊る人形)
 大学同期の男から、黄色いペンキを使った謎の暗号を解く事を依頼される。
 やがてその暗号が中国古代の数字であることがわかった。そこからつながる中国マフィアの謎。マフィアは麻薬の密売を行っていた。そして初めて影をみせる、謎の黒幕。息をつかせぬ、推理合戦が始まった。
 
 第三話 
 連続誘拐事件 大いなるゲーム The Great Game(原作:ブルースパーティントン設計書)
 兄マイクロフトがシャーロックに依頼をする。線路脇の変死体についての調査だ。
 そこは兄と仲睦まじいのだが、表面的には反目し合っているシャーロックだ。無視を決め込む。
 退屈をかこっていたシャーロックの家の窓が吹っ飛ぶ。
 現状には箱が残されており、ピンクの電話が。やがて電話がかかってくる。
 声の主は誘拐された女性で、犯人の指示通りの供述を読み上げ、制限時間内に犯人に辿り着かなければ爆破するという予告を読み上げた。
 調査を続けるとすぐに、シャーロックの原点である事件に突き当たる。
 それは水泳大会で起こった事故に装った殺人事件であった。見つからなかった被害者の靴がシャーロックの自宅の地下室から見つかったのだ。それはこの事件と今回の事件が同一犯人であるという示唆であった。
 
3,おすすめポイント
 役者の演技力の高さ。
 役者の演技が上手い。次回詳しく書こうと思っていますが、カンバーバッチとフリーマンはきちんと学校で演劇の教育を受けています。イギリスなどヨーロッパにおける演劇と日本の演劇とはちょっと意味合いが違います。詳しくは次回で。
 
 映像のきれいさ。
 この番組は、映像にしても結構贅沢に作ってあります。たぶんロンドンだと思いますが、別に二時間ドラマのように観光地を巡っているわけではないのですが、かっこいいロンドンの風景が拡がっています。
 またモーショングラフィックと呼ばれる技術が最も特徴的でしょうが。例えば、携帯などで情報を検索すると、その内容が虚空に映し出されたり、被害者を検視しているとその特徴がうつしだされたりします。従来ならば、裾がぬれているとか右足のかかとだけが汚れているというのは、一瞬だけ映像で映し出され、のちに探偵・刑事の洞察のもとになります。このドラマは推理をしているシーンというのがとても少なくなっていて、その分アクション要素が強めな気がします。そこが展開をおもしろくしています。そのおもしろさを引き出すのに、モーショングラフィックが一役買っているんですね。
 
 まあ、ともかくこの作品のおもしろさは見ていただければわかると思います。

 

 この機会に是非。

 

 

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