春うららまさりんです。
ブログのデザインを変えました。本当は全部自分でデザインできると良いんですけど、そんなスキルもありません。元々は公式のスタイルを使用していましたが、今回はストアでアップされているものを使用させてもらいました。
なんだか、少々軽くなったような気が・・・・・・。本当は、縦書きのやつにしたかったんですが、どうにも表示されなくなってしまうものがでてきたのです。慣れてきたら、皆さんのように複数ブログを作りたいと思っています。そちらで使おうかな。
「はてな文芸部」徐々に会員数を増やしているようですね。おめでとうございます。
本題に行こう。
昨日、ゆっこさんのブログを拝見していて、興味深い内容の記述があった。
悲しき才能「私だけが誘われない」「私のオーダーしたものだけ来ない」 - ミチクサダイアリー
教習所でも宴会をやろうという段になったときに、忘れられる。成人式後の飲み会にも誘われず。それ以上に、それを申告できないという悩みだそうだ。ゆっこさんの場合、おそらく練習すれば治ると思う。(無責任?)
私の場合はデカい体格ということもあって、非常に目立ってしまう。はっきり言って目立ちたくないというのが、思春期から青年期の願いであった。ただ、今にして思えば、全員ではないが嫌いだった高校でも、可愛がってくれる先生がいたりするのも、この目立つという特徴故なのかもしれない。
思春期の出口から、とある理由から大きく自信を喪失した。そこから十五年以上引きずるレベルだった。たぶん、立ち直るきっかけが無かったのだと思う。鬱々とした日々を過ごした。過ごさざるを得なかった。そして二〇一一年三月の大地震。あれで心身の、特に心理面での落ち込みは最高潮になった。普段、かけることもない東北にいるわけでもない母親の消息を確認したりした。新しいことはまったくやる気が起きなかった。所用で外出したときに、もったいないからちょっと寄り道、なんてこともできなくなった。
もっとも、家人以外に私などを必要とする者など皆無になっていたので、それでもさして人間関係にトラブルを抱えることもなく暮らすことができた。そこから数年間その状態が続いた。本当に辛い日々であった。
二〇一三年、突如その状態から抜け出す。七月のことだった。
その頃、三つの美術館の連動企画で、妖怪に関する展覧会が開催された。それに行きたいと思ったのだ。本も好きな作家だけ、映画、音楽、美術館なども新しいものにコミットするのが本当にイヤになってしまっていたので、そう思った自分に驚いた。この機会を逃す手はないと考えて、翌日ほぼ着の身着のまま家を出て美術館に向かった。一番遠い場所は、横須賀市にある美術館だった。
横須賀線に乗り、横浜へ、横浜から京急に乗った。見慣れぬ景色は、いつもと違い、明度が増しているように感じた。
山を穿ったような形状の横須賀中央駅でおり、昼食を摂ることにした。実は独りで食べ物屋さんに入るのは苦手だ。それに心理的にこういう状態なので、なおさらだった。散々歩きまわり、戦艦三笠を見て、東郷平八郎を見て、結局駅前のウェンディーズに入った。黒人のかわいい娘が対応してくれたのだが、酷暑のなか歩きまわったので、汗だくになってしまい、引いていた。
横須賀中央から美術館最寄りの駅(浦賀だったと思う)からバスに乗り、横須賀美術館へ行った。バスに乗るのが私は非常に好きだ。やがて観音崎という三浦半島の突端についた。その近くに美術館があり、海を眺めながら歩いた。海の向こうに何も見えないという、太平洋の茫洋とした光景を見たら、涙が滲んだ。海に突き出すようにして、ホテルがあった。プリンスだったか、名前は忘れた。何かが自分のなかでとけるような感じがした。
この体験がなかったら、このブログも書いていなかったかもしれない。昔はネット自体を嫌悪していた。たぶんだが、ネットすらできない心理状態、身体状態の人間もいるだろう。自分はそういう人間なのだ、と思い込んでいた。
ゆっこさん(id:michikusadiary)の記事を読んでいて、そんなことを思い出した。もっとも、ゆっこさんはそれほど大事にはなっていないとは思うが。