今日の十分日記

今日の十分日記

原点回帰の雑記ブログ。十分で書ける内容をお届けします。十分以上書くときもあるけどね。十分以下もあるし。

「第六回 短編小説の集い」感想集。今回はこの記事に随時追加します。よろしく。

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  こんにちは。充電終了のまさりんです。

 

 前回の記事を読み返しました。なんだか、自己嫌悪に陥ってしまいましてね。すいませんでした。

 さて、充電後の一発目。今回は先週行われた「第六回 短編小説の集い」に出品された諸兄、諸姉(って言葉は存在するのか)の作品に対する感想を書いていきたいと思います。先週の疲労の反省、そして今回の出品作品の多さから、少しずつ書いた方が良いと思いまして。

 いくつか読んだけど、「はてな文芸部」はレベル上がってきたね。良いことです。わっはっはっは。

 

四月八日

ronpoku.hatenablog.jp

  不思議なお話です。

 焼け死んだお姉さんを回顧する妹の話です。

 独白調か、及び手紙文のような書き方です。

  冒頭文はコノハナサクヤヒメの伝説です。自らの潔白を証明するために火に身を投じるわけです。お腹には赤ちゃんがいました。

 最後の夢の中で、お姉さんもコノハナサクヤヒメのように火の中に歩いて行きます。そして火の中から産声が聞こえるというものでした。

 当然これは暗示であり、この父親が誰かと考えるのですが、それは書かない方がいいのか。それとも、もう一週間経ったのですから、書いてしまえということなのか。一応、書くのは止めましょうか。もしもこの感想を読んで読みたくなったという人のためにとっておきましょう。

 父親がだれかを書かなくてもレビューがかけるというくらい、文章がとても美しいと思います。それを味わうだけでも読む価値ありです。

 

lfk.hatenablog.com

  就職活動中の恋愛事情についてが物語の中心なのかな。

 男はだめだねぇ。高度成長期を経て、国家が先進国になると、男性よりも女性の方が学業などの成績が高くなるそうです。なぜなら、真面目、勤勉だからだそうです。そういうことを知っていれば、川崎は就活が終わるまで女子大生をどうにかしようとは思わなかったと思います。

 それで引っかかっちゃう女子大生は、ろくでもないか、就活が終わっているか、どちらかでしょうね。

 川崎が入ったのはなんだったのか。私も川崎が心配です。おまえ、今なにしてんの? 

 

ktmk.hatenablog.jp

  金田さんの文章は実に掛け合いが面白いと思います。ちょっと漫才のような間です。短編小説の集いに参加する方々はみなうまいんですけどね。特に会話に特徴がありますよね。

 「不思議な桜」の話です。

 鳥越が傷心した理由をいったん隠しておいて、流れと関係の無いところで投下するというのは本当に漫才ですよね。一回、完全に漫才の文章を読んでみたいと思うのですが。無理強いはしないです。最近は素直な漫才というよりシュールなものが多くなってますからね。ネタを作るのも大変です。

 脱線しました。

 桜前線で思い出しましたが、毎年、もちろん今年も気象庁の人が靖国神社の基準木の花が咲いたのを確認するシーンを見ます。あれ変な感じですよね。桜の精霊ではなく、そっち? という感じです。

 

tsubuyaki.hateblo.jp

  前に出展されたケーキの話から比べると、実に描写が良くなりました。上からですね。すいません。でも、読みながら「お?」と声を出してしまいました。それくらいきれいな描写でした。疲れたでしょ。頭に風景を浮かべながら丁寧に文字に起こしていくのだと思います。疲れますよね(-_-;)

 車を降りて、森の中を歩き、森を抜ける。特に森を抜けるシーンが、状景がバッと頭に浮かんできました。鈴の爽快感が伝わります。

 花粉ですが、地面がアスファルトか土かで、随分違うようですよ。花粉が土に落ちると水分なんかで留まるそうです。ちなみに、私の友人は田舎でも酷かったですけどね。生まれも育ちも田舎だったら、どこ行きゃいいんだろう。アフリカかな。外国は花粉症になりにくいってから、案外いいかもね。

 

sampo.hatenablog.com

  アルファベットになれるまでは少々我慢ですね。

 でもなれてくると、それぞれの洗礼名が立体的に感じられるようになります。逆に、ここに間宮(M)とか具体的な名前が入ってしまうと、それが夾雑物になってしまうんです。とか偉そうに言っていて、「マグダラのマリア」しか分かりませんでしたけど。

 始めMにマリア・マグダレーナと洗礼名がついていると聞いて、「おいおい」と思いました。が、それが正しい選択であると徐々に分かってきました。こういう人っているんですけど、やっぱり罪はないんですかね。天国に行けるかどうかは私なんぞにわかりませんが。素人意見なんで、流してください。

 また、今回感想を書くのに簡単にWikipediaで調べたんですけど、トマス・アクィナス(P)が誘惑に負けているのがミソかな? Pが聖書を読んで感じたかったのは、「三位一体」? 

 マリア・コルベはすごい人ですね。周囲の人間がKについて行けないのも納得します。本物ならね。

  とにかく生半可な私の知識では追いつけない小説です。

 Mが実家を逃げるように出てきた理由は最後まで読んで、「なるほどね」と思いましたけど。

yama-aki1025.hatenablog.com

  結婚間近の真山は、式の打ち合わせで訪れた式場で、高校の先輩柚原に出会う。二人は(       )。(        )に当てはまる語句を入れよ。そう問われれば、普通(久しぶりに会い、高校時代には気付かなかったお互いの魅力に気付き、肉体関係を結ぶ)が国語的な模範解答だよね。

 しかし、そうはならない。この真山くん、実に誠実。そういう行為を念頭に置けば、二人で呑むときに泥酔はしない。記憶が飛ぶほどは呑まない。大体、柚原先輩の立場に立てば、結婚をぶちこわすような行為をした場合、その損失は広範囲に及ぶ。だから、不貞行為に及んでも、秘密にしてくれるだろう。そのような男の身勝手な論理に基づき、チャンスにかけてもいい。だが、ヤツはそれをしない。

 その代わり、なんとなく繊細な心の動きが楽しめる。それが良い。

 もう男女ではなく、男同士の友情に近い感じがする。それが良い。

 「にんじゃりばんばん」とか伏線を敷いといて、裏切る。それが良い。

 桜の描写が恋を超越していくようになっている。それが良い。

 

 

bambi-eco1020.hatenablog.com

 

 エコ先輩! 押忍!! その節は押忍!!

 もともと、エコ先輩(イヤがってもそう呼ぶ。今回だけなので勘弁を)はエッセイがすごくうまい。ちょっと注目していた。なんの話だったか。冬の日に職場に車で行く話だったかな、スーパーに車を止める話だったか。それを読んだときに、感心した次第です。お子さんの学校の話もです。

 結局、何がエッセイや小説の魅力なのかといえば、丁寧な描写なのだろうと思う。あくまで私見だが。今回はそんな先輩のエッセイ的な描写が、盛り込まれている作品だと思う。私のように場所の描写ではなく、心理描写というか子どもがどう思っているかが、生き生きと描かれていると思います。そして、起承転結のようなきれいなストーリーというより、「小学校最初の日」と「小学校最後の日」を丁寧に描くという今作がとても良いと思う。

 押忍!! いや、からかってないです。あきてもないです。照れ隠しです。

 

四月九日

 

hjsmh.hateblo.jp

 

そういう医者っていますよね。

いわゆる「先生」って呼ばれる仕事ですけど、使命感がない「先生」って、他の「先生」仕事でも話しててやるせなくなります。社会的に重要で、他人の生命を預かっている、もしくは他人の会社や人生を預かっているという重責に自覚がない。見てて、切なくなって、どっちなんだろうと考えてしまいます。もともとそういう感覚がなくて、例えば親のいいつけでそういう「先生」仕事に就いたのか、それとも仕事をやるうちに現実に負けてそういう感じになってしまったのか。前者なら良いんですけどね。

私も親が癌になったことがありますが、聞かされたとき、本当に文字通り息を呑みますよね。時間が重く感じるというか。焦っても仕方がないけど、焦ってしまう。癌センターにかわったということは癌であるということは間違いないんですね。

今二十歳の主人公。まだ大丈夫だよ、と声をかけたくなります。ちょっと変化球ですが、人生が転がり始める話です。

文章にムダがなく、心情がよく伝わると思いました。

 

nisinao.hatenablog.com

 

 私の場合、実はこの「短編小説の集い」に参加したとき、書き上げた後に「三人称で」という文言に目が入りました。だから、応募作品は一人称で書きあげたものになってしまいました。そして書き上げた後に、「連作にしよう」と決めました。なんとなく、そうした方が面白くなると思ったのと、一番最初に書いた作品が、「書き切った感」がなかったからそうしました。

 この作品は三人称というより、私と同じで、語り手に人格があるパターンなのでしょうね。通常語り手はこの作品のなかの神であり、神は著者と同じ視点をもっています。語り手=著者というのも違うのでしょう。作品によって必要上、著者とは違う考え方の神を登場させる場合もあるでしょうから。この作品には明らかに人格がある。その人格が見た誰かが、少女と白骨死体の行動を独白しているようです。それは、登場人物中の誰かなのか、いや違うのか。確実に白骨死体を「君」と呼ぶ人格がそこにいるのです。しかし、それは「桜の木の下の彼女」の最後に出てくる「あなた」ではない? 

 ではこの語り手は一体誰なのか。もしかすると、彼女を桜の木の下に埋めた人物・・・・・・?。もっとも誤読でなければ。

 

nerumae.hateblo.jp

 

 「さみしい」じゃなかったんですね。なんだったんだろう。

 もしかして、この話から上記「桜の木野下の世界」につながっていくのかなと思ってしまい、ひとりにやけてしまいました。

 どこからこの話を想像したのかな、と考えました。町中で見た女子高生のマスク姿かな、と。読みながら思いました。あれが全部、桜だったら面白いと。女子高生がマスクをするのは思春期特有の「恥ずかしいという感情もあるのだということです。「桜の花が顔を隠していくのも同じかな」と思いました。じゃなければ、胸でも腹でも足でも、どこでもいいですからね。これは顔を隠しているんだろう、ってね。

 ここで再読。ああそうか、「好き」かな?

 詩人の方が書いたエッセイというのを読んだことがあるんですけど、やっぱり描写にムダな言葉がなく、効果的な言葉の使い方がなされていました。この作品を読んだとき、同じ事を感じました。やはり詩人なのだなあ、と思いました。

  加えて観察眼がするどく、おそらく言葉を使って表現されたものが、実際のものを見たときより豊かにみえるようになっていました。確か肉だったと思います。実際よりおいしそうでした。

literary-ace.hatenablog.jp

 学生時代の願い事。なんだったんだろう。

 毛深いのをなんとかしてくれ、だったかな。でも、私の周りには毛深いヤツが何人もいて、すぐに悩みじゃなくなってしまった。彼女くれ。これもなあ。誰かに願うものでもない。勉強できるように。人よりできるわけじゃないけど、わりかし勉強するの好きだったし、やればいつかできるようになるだろうと思ってたし。できなかったけど。身長、そんなに低くない。体重、太ってるけど、これも願うものじゃない。今考えると、ヤマウチほど真剣に悩むことって、学生時代はなかった。何事にも真剣じゃないってこともあるんでしょう。今の方が退っ引きならない悩みってあるよね。

 しかし、みんな上手いなあ。構成の時点で崩壊しているってことがない。むろん、帳尻合わせはしているでしょうけど。友だちを返せって願ったときに、桜が震えるあたり、これだけでヤマウチの願いが分かるってもんでしょう。上手いね。

 

 

kannno-itsuki.hatenablog.com

 

 言葉の選択がよく、文章全体がとても美しいと思いました。物語の構成がシンプルな文、ディテールの美しさにはっとします。かなり、歴史に詳しい方ですかね。歴史物の小説なんかも読んでいるのがよく分かります。

 ここに長編の設定を持ち込むと、この二人の物語は拡がっていくのだと思います。例えば、乱世なのですから、都に上る途中いくさに巻き込まれる。その戦っている大名のどちらかに召し仕えられるとか。いまどきの小説であれば、このすずなが戦っちゃうんでしょう。それを影ながら助ける兄。うんたらかんたらの娘とかいって。そうでなければ、実はお兄さんは生きていて、戦うんでしょうね。うんたらかんたらの娘とかいって。

 他にも書かれているようですから、そちらも読んでみたくなりました。

 

tuchinoco.hatenablog.com

 

 ハムスターさくらさんの誕生日近いある日、という感じでしょうか。春の日にはこういう感じなんでしょうね。基本的にハムスターは夜行性なんですよね。昼間はよく寝ているのでしょう。

 いいなあ。動物が飼いたいと思って久しいです。私は猫が飼いたいです。昔実家では猫を飼っていました。こうしてパソコンでなんか打っていても、勉強をしていても、邪魔をしてくるところがとてもかわいいやつだったんです。今の自宅は飼えないのです。いや一軒家になっても、書架に載って本を落としたりしそうなので、家人が怒ってしまいそうなので、やっぱり飼えないですかね。

 独特の語り口に中毒性があると思いました。頬袋は鶴岡八幡宮で見た、リスくらいしかわからないので、実際はヒマワリのタネがそんなに入るくらい大きいのだと知り驚きました。始めの人の噛むの話がステキです。鎖骨!!

 

 四月一〇日分

baumkuchen.hatenablog.jp

 

 ブログの記事で体調が悪いという内容のものが最近あったように記憶しています。その後お加減はいかがでしょうか。

 もしかすると体調不良が関係しているかもしれませんが、そこはかとなく、文章全体に緊張感と倦怠感があったように思います。「体調悪いなら書くな」とか思っていませんよ。無理はいけませんが、小説は様々な状況を反映してできあがるものですから。体調が悪いというのもあるだろうし、恋人と別れた直後だったり、テストでやっちまったあとだったり。それはそれでいいのです。

 友人との出会いと別れのお話です。皆さんの作品を読んでいて、春というのは複雑な季節だなと思いました。出会いと別れの季節ですし、季節を象徴する桜も美しさとうらはらに切なさとはかなさがあります。また桜は不気味さも同地味含んでいます。夜桜の月に照らされて光る感じはなんともいえず、妖艶です。そんな季節の裏腹な感じが、よく出ていると思いました。

 二人はどうなるんでしょうか。でもこれで会わなくなっても、きっと三年間の思い出は思い出として美しく残るのでしょうね。

 

 

xkxaxkx.hatenablog.com

 

 なんとなく、安吾を意識した文章なのでしょうか。理不尽な感じがよく出ています。

 色々な方言が混じっていません? 井の頭公園襲撃事件を画策する関西人二人、という時点で捻くれてますね。「阿呆」という冠をつけるには、やはり関西人ではないとというこだわりですかね。なんかちょっとわかります。

 目標としていた効果(殺人)と方法が入れかわって、トラックで突っ込む=二番煎じには笑わされました。そう二人に言ったら、「ちゃうねん」と反論してきそうですね。二人で埋まるという方法を諦めたのも面白い。九ちゃんが卯吉に先に埋めろと指示を出さなくてよかったです。ここだけは阿呆で助かりました。

 実はこれだけ形式段落がなくてもすっと読ませるって、テクニックをお持ちだなと思いました。全体的にムダに長い文がなくて、テンポが実に良いんですね。気持ちが良い。それが読みやすさに繋がっているのだと思います。卯吉と九ちゃんの再登場を願います。

 

konohanablog.hateblo.jp

 

 まさに掌編小説といった簡潔さです。でもきっと一〇枚というのはこういう作品を書く枚数なんだと思います。

 読者というのは与えられた情報のなかでまずは読者自身が想像をしなければなりません。そうでなくてちょっとわからないことがあれば、思考や想像を放棄してしまうのは、ネット社会に慣れた、「ネットに慣れた型消費者」もしくは、「ネットに慣れすぎたクレーマー消費者」なのだと思います。言葉が制限されればされるほど、想像したくなります。それが本読みというものです。

 ここでまず思ったのは、ケイスケがアカリに「正社員になれや」というのを間接的に詰め寄っているシーンから始まるということです。おっさんには衝撃的なシーンです。なんて現代的な男女の話なんだと思いました。今や若者男女の間で、このような会話は「普通」なのかもしれません。じゃなきゃ、家族を形成できず、子どもも持てない、と言う状況なのでしょう。桜のように美しいものを見ていると、そういう話をしたくなるというのはちょっと共感できます。同じシチュエーションに海があります。

 桜は咲いているだけだとすると、そういう話をさせるのは、花見客の男女の幸福そうな姿ということになるのでしょう。最後、自分たちも手をつなぐことで幸福を確認し会っているわけですけど。

それにしても、「解散後の花見客」というのはなんでしょう。想像するに、団体さんで花見をして、抜け出してきた男女? それとも文字通り、団体花見解散後に三々五々散っていく花見客? きっとそんな色々な状況にある花見客の総体なんだろうと想像しました。

masarin-m.hatenablog.com

 小生の拙作なり。

 今回は「見事な桜」というのを登場させるというのがひとつのテーマでした。色々調べると、この六義園の桜がたいそう立派だということで、それを見学しました。そして、田舎の山に頭の中で移築しました。山は子どもの頃に冒険した地元の山です。あとで大人に怒られるんですけど。秘密の基地とかも作ったし。田舎出なので、同世代の都会の子よりも「昭和」してあした。脳内移築した桜は少々豪勢にしました。

 皆さんの作品が文字数を制限することで表現しているとすれば、私のはギリギリまで詰め込んでますね。

 「世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」が下地になっているのではないか、という主催者様のご指摘でしたが、ちょっと違うかな。これは能の「西行桜」が下地です。坊主とは西行です。上記の歌は在原業平ですから、坊主じゃないかな。もしかすると、出家しているのかな。

 西行桜を検索してみると「あ、知ってる」となるはずです。始めはあのシーンに、静御前を出そうかと思ったんです。悲恋の人ですしね。でも、youtubeで舞いを検索したら、なんか気に入らなかったんです。だから、急遽能か狂言で桜に関わる演目がないか調べて・・・・・・。書きすぎだなこりゃ。桜の精がシホにとりついて舞っちゃうみたいな話にしたかったんですけど。

 あと、前半の花見で切っちゃおうとも思いました。やっぱり、状景から想像させる話が好きなんです。読んだ後に自分で言語化しないと、話の趣旨が分からないようなのが好きなんですよ。そういう意味では、今回の芥川賞とか好きです。だから、完璧な描写があれば、それだけでいいじゃない、と。手に余る欲望です。

 

harubonbon.hatenablog.com

 

 男の願望なんでしょうね。なんとなく女性との間に社会的な責務が発生すると、つまらなくなってしまうという男性が多いのだと思います。妻ユミは責務のためにやってきた女性ですから、どうしてもつまらなくなってしまうのでしょうか。恋と責務が合致しているとそこまで苦痛じゃないんですけどね。

 語り口が正統派の神の視点です。しかも最後一人称になるところで、お話を盛り上げるために語り手が語り方を工夫しています。とても面白いと思います。

 ここまで皆さんの作品を見てきて、桜の意味がそれぞれ微妙に違っていて面白いです。この作品の桜が一番意味としては重いような気がします。母であり、恋人でもある。それにしても、他では衝突を避ける正確である雄一郎ですが、女性に対しては多くを求めるんですね。そうか、雄一郎はマザコンなんですね。だから、父親を嫌悪している。ちょっと、海原雄山山岡士郎の関係に似ています。もちろん、お父さんがお母さんを、という内容はないですけどね。誰かがユミに「美味しんぼ」を贈呈すれば、こんなことにならなかった? わけないか。

 

xkxaxkx.hatenablog.com
azanaerunawano5to4.hatenablog.com

 

 あえて言おう。バカだね。

 なんで無理矢理推理するのか。「ホームレスが埋まっていた」→「へえ」でいいじゃない。さらに追い打ちをかける意味がわからない。わからないはずなのに、なんとなくわかる。そういう皮肉れ方嫌いじゃない。読みながらにやにやしちゃった。で最後恐くなって自爆って。目的がよくわかんないじゃん。ははは。

 五分で考えたとあざなわさん(でいいのかな)は書いてらっしゃいましたが、適度に脳が疲れていたのだということがよく分かります。そういうときって、妄想が滑るんですよね。ツルツルっと考えが浮かんじゃう。

 今回、飛鳥山に花見というより花見客を見にいったんですけど、なんでみんなビールとか呑むのかな。私はお腹が痛いので、ああいうところで酒自体呑む勇気はないよ。便所少なそうだもんね。汚そうだし。

 花見は花を見ましょう。肝試しじゃなくて。どうせわかってんだよ。サトウあたりが、「人が少なくて良い」とか言いだしたんでしょ。だめだよ。サトウの言うこと、真に受けちゃ。

 

四月十三日

※もういいかげん終わらせましょう。

ao-rui.hatenablog.com

 

 なるほど、タイトルですべてが完結している話なんですね。

 理由はともかく自分はこれから死ぬんだということを自覚してしまう話だと思います。だって、「ぶっ殺すぞ」とか言われた瞬間、普通店に行かないで逃げるもんね。この話の後には「おいおまえ預かってんだろ・・・・・・」的な話が展開していくわけです。このあと何度「ぶっ殺すぞ」と言われるのか分からないくらい言われながら、逃げまくるわけです。

 人生、巻き込まれることで成立していくのですから、きっとこんなこともあるのかもしれませんね。だって、学生から就職するのも、どんな会社なのかは入ってみなければわからないですから。すべての人生は巻き込まれる・・・・・・。略して「マキオ」なのか? あとエアロスミスはどうして? この二つは謎のままです。

 

 

otenki.hateblo.jp

 

 全体的に桜の花の桃色の美しさが目に浮かんでくるような感覚の作品でした。きっとこの前にある作品の延長線上にあるのだと思います。それをもっと読んでいけば、人物の造形なども見えてくるのだと思います。

 私は膝枕をしているタイプの娘さんに惚れる傾向があります。通常こういう感じで三人組だと、長女次女三女的な役割を演じることが多いんですかね。少ない情報からの印象では、あとの二人は次女っぽいですよね。私は大体長女が良いと思ってしまいます。次女のイキっぷりにも三女の末っ子ぶりにもついていけません。

nancy-jo.hatenablog.com

 

 なるほど、これは春を売る前の話なんですね。

 なんだろう、高校を卒業するときって、受験が終わってない連中もいたので、中学時代と比べるとふわふわした感じだったんですよね。卒業で祝われているというより、追い出されているという感じに近かったです。この作品のようなやり方で同級生を思い返しているとすると面白いですよね。こんなに思い返せるほど、同級生にほとんど興味がなかったんですよね。浮いているといえば浮いていたんでしょう。だから、他の人がこうだったんだと思うと面白い。

 浪人生って今は馬鹿にされますか。ディテールを読んでいくと、この作品は部分部分に面白いことが詰まっています。感覚が自分と違うというか。だから、ナンシーさんは、この女子高生の性的な部分が面白いと思ってお書きなのかなと思いましたが、私にとっては、そんなところより普通だと思って書かれている部分が面白かったです。「へえ」と感心してしまいました。

 

gokumatrix.hateblo.jp

 

 おとぎ話というより、仏教の教えを説いた説話のようなお話です。佐兵衛が数えた桜の花びら一枚一枚が、修業の年数なんですかね。そうやって悟りを開いていく。仏教では色々な形で悟りを開いていった人々がいますから、こういうのもいいのかな。ただ夫婦になりたいというのは煩悩か。

 前回よりもかなりシンプルな作品になりましたね。前回も今回も別々の良さがあると思いました。今回は頭にすっと染み込んで来るような感じがとても良いと思いました。

 

zeromoon0.hatenablog.jp

 

 部長お疲れ様です。

 未来における花見の名所における焼きそば屋の話です。今の花見も権威のひけらかしをしている場といえると思います。さすがに文化度を示す場ではないですけれども。有名な場所で一等地に場所取りするというのは、それ用の人を配置しなければなりません。現実には会社の新人くんなどがやらされるのだと思いますが。その割りには花を見ていないというのも古今一緒なのかもしれません。例えば上野で花見をするのはステータスなのかもしれませんが、だからといって一番花を愛でているともいえません。

 桜の花は将来も日本人が愛でる花だということは変わらないでしょう。屋台がその頃どのような扱いを受けているかは、実際に将来になってみないとわかりませんが。医療用ロボットのイメージはやはりアナキンですか。

 

総括

 私はさておき、みなさんドンドン上達していってると思います。やはり上手くならないとこういうのは面白くないと思います。書き手として、そしてそれ以上に読み手として、次回を楽しみにしています。

 

 ドンドン追加していきますよ。なんか自己イメージがわからなくなってきた。

 

 

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