池波正太郎をめざして

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明日は明日の風が吹く

今の心境にあわせてブログ名を変更しました。どうぞよろしく。肩の力をさらに抜いてやります。

「インドの仏展」に行きました。

 

 

 今日は雨が降りそうですね。ジョギングはできないかな、と憂鬱なまさりんです。

 昨日行った「インドの仏展」に行ったのでその感想を書こうと思います。

 先に書いておこう。結構人気があるのは、お隣の鳥獣戯画展。美術館の外で70分、中に入って、80分待ちでした。お隣に行く方は覚悟をしていった方が良いかもね。

 なんとなく、中学生の団体客がたくさんいたせいかなと思いました、とさ。平日の昼前なんだけどね。

 ちなみに、「インドの仏展」は5月17日までです。

 

 

上野動物園入り口の掲示板

 

 急にね、時間が空いたんです。これは気になっていた美術展に行くしかないな、と。映画でも良かったんですけど、眠かったんですね。確実に寝るんですね。まだ動く状況の方がいいだろうと、考えたのです。

 それで総武線、京浜東北線と乗り継いで、上野に来ました。上の写真は公園の入り口にあったやつ。何を指しているのかはよく分かりませんでした。

東京国立博物館

 相変わらずの国立博物館

 この日は暑かった。園内を歩いていても頭がぼーっとしたよ。

 この手前にマジシャンが大道芸をしていました。周りに縄をおいて、この外側からマジックを見てくれという感じでした。

 縄の周りには数十人の人だかり。マジシャンはどんどん、縄の面積を狭めていきます。「このロープの周り、どこから見てもいいです。でももしかすると、タネが見えてしまうこともあるかもしれません。そのときはだまっててね」的なことを言っていた。すぐにネタが分かってしまった。ある物が移動するのがはっきり見えたのだ。可哀想だから、そのマジシャンの画像もマジックの内容も書くのはよそう。はっきりとコインが左から右に移動していた。

 暑さで手際が悪くなってしまったのだろう。

インドの仏展看板

入り口付近の看板。

東京国立博物館・表慶館前の大木

 国立博物館表慶館というところで、「インドの仏展」は開催されていた。その正面の大きな木。木に造詣が深くないので、これがなんの木かは分からない。頭の中で、なぜか「この~木、なんの木、きになる木」の音楽が流れた。木陰で多くの人が休んでいる。気持ちはよく分かる。

東京国立博物館表慶館外観

表慶館 正面

東京国立博物館表慶館前の獅子像

 表慶館の前の獅子の像。たぶん、表慶館に入るのは初めてだと思う。ちょっと心躍る。

 

 さて、ここから画像無しで説明をしなければならない。

 皆さんはお釈迦様の生涯についての知識があるだろうか。鬼子母神という神様と摩利支天という神様の原型をご覧になったことがあるだろうか。また、インドの弥勒菩薩をご覧になったことがあるだろうか。これらをご覧になったことがないのであれば、お越しになるのも一興だろう。

 

 今回の催しでは、インドにおける仏像についての展示であるのだが、同時にお釈迦の生涯などの勉強にもなる。ちょっと、お土産に買ったキャンディーの包み紙の裏を見よう。

インドの仏展・キャンディーの包み紙

 ここにこういう展示がありますという画像があった。

 私の指の美しさに見とれていてもしかたがない。

 これらものは「バールフット遺跡」から出土したもので、釈迦の前世や生涯をストゥーパ(仏塔)を囲む囲いに作られた装飾なのだそうだ。古代には、釈迦は直接描かれず、法輪や足跡などで暗示されていたらしい。

 

 私は眠くて詳細まで見られる自信がなかったので、音声ガイドを使った。塩田真弓さんというテレビ東京のアナウンサーが話しかけるもので、ところどころにみうらじゅんいとうせいこうの両人がコメントをするというものだ。塩田真弓さんは「空から日本を見てみよう」でナレーションをしていた。

 みうらじゅんいとうせいこうが笑わせてくれるのだろうと思っていたが、まったく面白くなかった。挙げ句の果てに、どれが一番よかったかと問われたみうらじゅんは、ずっと最後まで案内しておいて「一番最初の立像がよかったですね」とか抜かしやがって、もう一回見に行けないじゃん。

 

 古代を過ぎて、B.C.1世紀になると、仏像が作られる。主にガンダーラとマトゥーラという場所だ。この二箇所の仏像の対比が面白い。同じ物を作っていても、ガンダーラはギリシャ彫刻のような筋骨隆々な仏像になるのだが、マトゥーラはアジア的なプクプクしたものになっていた。要所要所でその対比が行われていた。

 弥勒菩薩の半跏思惟像の原型の紹介も面白かったが、インドの弥勒菩薩像が興味深かった。インドの富豪のような髭をたたえた紳士であった。ダンディーという言葉がしっくりくる風貌だった。

 同じコーナーには鬼子母神のガンダーラ版とマトゥーラ版は飾られていた。筋骨隆々と福々しい姿だ。

 

 仏教は宗教的な要請から大乗仏教になっていき、密教へと発展していく。密教チベットから中国へと伝播し、中国で空海が会得し日本へ伝える。その密教美術なども紹介されている。ものすごく施すのがが好きな王子様の話が面白かった。なんでもかんでも施してしまい、自分の子どもまで施してしまう、やがて王様になるのだが、やはり国民に施しを続けるという話だ。それらの逸話が銀の鉢などになって残されている。

 密教のなかに摩利支天像もあった。これがものすごく、筋骨隆々名女性で、顔がたくさんついていて、手も六本くらいついている(八面六臂)。手には針と糸が握られている。これで悪人の口を縫い付けてしまうそうだ。今回のコレクションで一番気に入ったのはこの摩利支天だ。日本では多くの戦国武将が信仰している神様で、陽炎の神格化である。これが美しかった。

 

 ものすごく仏教文化に詳しい人も珍しいコレクションらしく楽しめるだろうし、あまり知らない人も勉強になる展覧会だっただろう。

 釈迦が悟りを開いた姿は、皆右手を地に着けていた。これは大地の神にその悟りを認められたという証拠らしい。そういうのが勉強になった。

 最後に買ったメモ帳。

インドの仏展、メモパッド

 絵はみうらじゅんが書いたものらしいよ。

インドの仏展・キャンディー

ニッキ味の飴がおいしいらしい。

 

 個人的には、摩利支天、弥勒菩薩鬼子母神、釈迦のお母さんと脇から生まれるという逸話、そしてなんといっても、ちょっとアンニュイな塩田さんのナレーションが今回の見所だと思う。是非行ったら良いよ。

 

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