池波正太郎をめざして

明日は明日の風が吹く

今の心境にあわせてブログ名を変更しました。どうぞよろしく。肩の力をさらに抜いてやります。

アウンサンスーチーさん。強い人です。「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」感想

 爆睡してしまったまさりんです。一〇時間以上寝てしまいました。疲れていたんですね。

 

 それにしても梅雨です。ジトジトしています。「梅雨の前半は空梅雨。梅雨の後半は盛大に降る」と気象庁の予報が出ていましたが、見事当ってしまいました。梅雨の後半って、暑いのに雨が降って、不快ですよね。でもここまでくれば、もう少しで夏です。踏ん張りましょう。

 今日は映画の感想です。

 

 アウンサン・スーチーさんについての映画を見ました。エンドロールを見るまで、リュック・ベッソンが監督だと知りませんでした。二〇一一年の作品です。

 アウンサン・スーチー役はミッシェル・ヨー、イギリス人の夫はデヴィッド・シューリスです。ミッシェル・ヨーはスーチーさんに似てました。

 

 1,あらすじ

 アウンサン・スーチーといえば、軍事政権下にあったビルマ(現・ミャンマー)を民主化させようという運動をした人です。最近では、従軍慰安婦問題に対しても言及して、日本では一部勢力に評判が悪い人です。今回の映画とは関係がありません。その彼女の活動を外国から支援し続けてきた家族たち。そんな四人の戦いを中心に描いたドラマです。

 彼女はビルマ建国の父と言われるアウンサン将軍の娘です。すったもんだあって、イギリスのオクスフォードで哲学や経済、政治を学びました。このときに出会ったマイケルと結婚します。二人の間には息子が生まれます。

 一九八八年、病気の母の看病のため、ビルマに戻ります。そこで、民主化を求める学生を中心とした運動が展開しているのを目の当たりにします。そして、人を人とも思わない軍部の暴走を見てしまいます。学生や大学の教授たちは、アウンサン将軍の娘である彼女に運動の中心になってくれるように頼みます。

 彼女はただの主婦であっただけです。戸惑いながら、夫にも勧められ、活動に身を投じます。彼女は何十万人もの群衆の前で演説を行います。彼女は支持者集めのために、ビルマ全国を奔走します。彼女を中心とした“国民民主連盟”は九〇年に行われる総選挙での勝利を目指し、人々に演説し、対話します。

 軍部は当然妨害行為を行います。しかしそんな行為にも屈しない彼女。彼女を亡き者にするのは簡単です。しかし、民主運動の中心になっていた彼女を害すれば、必ず後難が起こります。軍事政権がとった手段は軟禁でした。まず人々の目に触れないようにし、国外に穏便に退去するように迫ります。そして家族三人をイギリスに強制的に帰国させ、仲間たちを投獄し、拷問にかけます。

 引き裂かれた家族の運命やいかに!!

 

 2,みどころ

 スーチーさんは、強情だとマイケルに言われます。それが存分に発揮されます。敵さんの軍事政権側も権力を手放せば、国外退去か報復かどちらかです。つまり必死にならざるを得ないのです。実際九〇年の選挙ではスーチーさん側が大勝利し、そこからエスカレートしていきます。

 夫マイケルは本当に献身的にスーチーさんを支えます。何を企てるのか、具体的には記しません。っていうか、ノーベル平和賞ですよね。これを妻に取らせるために奔走するのです。これが徐々に実っていくところもみどころです。

 

 有名ですが、彼女は軟禁されながらも強硬な手段をとります。「ただの独り言」という名分の下、路上に集まる人々に辻説法をします。警備の人間はそれを見過ごします。このあたりはぜひ経緯を知りたかったのですが、劇中にはありません。私の記憶違いでしょうか。元々そんな話はなかったのかもしれません。

 ただそこに至るための伏線というか、地ならしのようなところはあります。それだけで勇気のある行動が描かれます。

 ちなみに劇中のラストでは「軟禁状態のまま」ということで終わりますが、軟禁は解除され二〇一二年には国民民主連盟の中央執行委員会議長に就任しています。

 とはいうものの、リーダーになれば、それだけ行動への検証も厳しくなります。ロヒンギャというイスラム少数民族の問題など、難問が多いです。が、今後日本とも結びつきが強くなっていく可能性が高い国です。情報収集のためにも、この映画をおすすめします。