風邪がぶり返したかと思って焦ったまさりんです。
朝起きたらすごく喉が痛かったんですよ。「うわ、やっちまった」と、焦りました。鼻うがいしても、喉の奥が腫れているのが分かる。強制的に薬をぶち込んで、今は治りました。いやあ、焦った焦った。
さて、今回の記事です。
先日、行ってきた「ガンダム展」についてのレポートです。
場所は六本木。「森アーツセンターギャラリー」。ヒルズのなかか。ちょっとブルーになってしまいます。なぜなら、ここ何回か来たことあるんですけど、迷うんですよね。田舎者なんでしょう。このなかだけは、東西南北が全く分からなくなる。
行かないにしようかなと思ったけど、勇気を振り絞って行ってきました。
金曜日の昼前くらいに、六本木に到着。
入るとドラえもんがお出迎え。
彼がこれだけ並ぶと、ちょっと恐かったです。
場所柄、東京タワーが見えました。みんな当たり前のごとくに誰も気にしてなかったです。
進むと、ダイハツのかき氷カフェがありました。
結局ここと、テレ朝の番組が出している屋台が混んでいました。平日の昼前ですからね。
さて、「森アーツセンターギャラリー」。
入り口で戸惑います。変な塔を登って行って、渡り廊下を渡ると、チケットカウンターがあります。たまたま、ギャラリーでは他の展覧会も行なわれていて、そちらに向かう団体客がいて、それについていったことで、入れました。本当は写真があれば分かりやすいのですが、半信半疑でついていったので、撮り忘れました。お越しの際は迷わず塔を登ってください。
さて、ここからはしばらく写真無しで説明しなければなりません。
もちろん撮影禁止なので。
チケットを買って、エレベーターで五〇数階まで直行。階数は隠したいのではなく、忘れました。たぶん、五十六階だと思います。
降りると、カフェが左手にあり、それを超え右に曲がると、入場口があります。並ぶと、隣におしゃれなご夫婦が並びました。たぶんご主人が見に行きたいのでしょう。奥さんは付き合ってきている感じでした。
会場での注意事項をお姉さんが説明して、順番を待ちます。それは混雑しているのではなく、始めにオリジナルムービーの鑑賞があるんですが、その順番待ちです。ゲートの一つ目を越えると、左手に音声ガイドの受付があります。今回のガイドは、「アムロ」「シャア」「ミライ」の三種類から選択できます。そして、先着十名は「シャア専用受信機」が選択できます。「シャア専用」はさすがになかってです。しかし、ノーマルのシャアを選びました。
並んでいるとき、おしゃれ夫婦の奥さんが、「音声ガイド借りるの」と旦那さんに聞きました。「いや借りない」と返すのですが、その言い方が照れている感じがして、かわいいなと思いました。私もそうですが、子どものころに感覚的に戻ってしまうんです。ドキドキするのと同時に、気まずくなるんです。一人で来たら、この旦那さんは音声ガイドを借りていたと思います。
さて、音声ガイドのオープニングを見ていると、順番が来ました。
内容は、アニメでお馴染みの「大気圏突入」のシーンの再現です。あと、アムロをこき使いすぎ、アムロ素直すぎ。ちょっと笑ってしまいます。
メインの展示です。
展示はいくつかのパートに分かれます。
1,ガンダムという作品はどういう風に作られたか。設定集。2,安彦良和、中村光毅の世界。3,安彦良和の原画。それぞれの感想を書いていきます。
1,ガンダムという作品はどういう風に作られたか。
ガンダムには企画の前段階があります。名前も「ガンボーイ」などいくつかの変遷がありました。どのように企画が揉まれていったかがよく分かります。
気になったところは、アムロなどの人物設定。主人公のアムロは「東郷」、ブライトは「英(たぶん「はなぶさ」)」でした。あと、ブライトは金髪で副主人公でした。シャアじゃなかったんですね。なんか噂だと、ガルマを殺した後、シャアはフェイドアウトする予定だったそうです。
また総監督の富野由悠季監督の作業場の机が展示されていました。なんとなく、ドキュメンタリーかなんかで見た机でした。その周囲には実際に監督が書いた、設定書やメモが展示されています。これを細かく見ると面白いですよ。「我々の青春の恥ずかしかった事々をすべて出し切る」と書かれていて、面白かったです。確かに、そういう切なさがガンダムにはあります。
あと、コマ割りなんでしょうか、四コマ漫画的に書かれた演出プランがあって、松竹映画のロゴから書いていて、ここまで細かく書かないとイメージが共有できないのだと分かって新鮮でした。
ほかにも面白いことがありました。是非、つぶさに見てください。
2,安彦良和、中村光毅の世界。
次にガンダムの様々な宣伝用のポスター、背景の設定画、美術画が展示されていました。
すいません。アニメの世界は無知なんですけど、背景美術って、専門の人がいて、細かく設定しているということを知りませんでした。もちろん、ガンダムなら、スペースコロニーとか、大がかりなものは作る人がいるのだと思いましたが、「ガルマとシャアが話す部屋」とかあまり出ていない「グラナダ」など、細かいものまできちんと作り込んでいるとは。
ポスターも砂漠を行くアムロなど、象徴的なシーンがあって、とても綺麗でした。
このコーナーを見て思ったのは、本当に絵がうまいというのはうらやましい。自分の描いている世界を絵にできれば、伝えやすいですからね。
3,安彦良和の原画
ガンダムの初期から、演出の安彦氏は動きの指示を絵を描いて示します。ガンダムが動き出す、第一話から脱出まで、展示されています。
安彦氏は途中病気にたおれ、演出を交代します。そして、その後映画化に際して、安彦氏が担当できなかった部分も、演出し直しています。
はっきりいって、これの完成度が非常に高い。これだけでアニメにしなくてもいいのかもしれないと思うほどです。サイド6で、シャアとララアがホワイトベースの戦いを見ながら談笑しているシーンと、「悲しいけどこれ、戦争なのよね」のスレッガーのシーン、「姉上と・・・・・・」のシャアが照準を合わせている表情、は背中がゾクゾクしました。また、ガンダムに初めて乗り込んだアムロが必死にマニュアルを繰るシーンがあり、そこに演出で「コミカルに」と書かれていて、意外に思いました。
このパートでは、安彦氏の職人魂に加え、アーティスト的な要素を感じました。なんというか、純粋に夢中になっている、夢中になってよい作品を作ろうと奮闘している、その気持ちというか姿勢がよく伝わってくるのです。何かモノを作ろうと考えている人は見に行った方が良いと思います。「モノを作る」ということがよく伝わってくると思います。
さて、音声ガイドですが、たぶん内容的にはシャアとアムロとミライさんで、内容がそれほど変わると思いません。ただ、名台詞はちょこちょこ出てくるので楽しいと思います。
ここでは、ほぼ同じときに入ったサラリーマンが、食らいつくように見ていました。コイツ、本当はアニメーターになりたかったんだろうな、とちょっと思いました。
はっきりいって、「写真撮りてえ」とずっと思っていました。
その欲求不満を晴らすかのように、「さあ、どうぞ好きなだけお撮り!!」というコーナーがありました。たぶん、この写真は載っけても良いと思いますが、最小限にしておきましょう。と思ったんですが、これはさすがに出しちゃまずいか。ガンダムヘッド、かっこよかったですよ。(※個人のブログでガンガン出している人もいるけどね。ちょっと恐いから)
この一画では、息子さんとお母さんがいました。お母さんがテンションが高く、デジカメを出して、「ほら、コアファイターだよ」とか、「これは撮らなきゃね」とか、言っていました。しかし、息子さんは「あーん」、「うーん」という煮え切らない感じでした。息子さんは山車に使われたな、と思いました。
さて、その奥にグッズが沢山ありました。入るときにプラモのパンフレットをもらいました。会計は一回のみ(どういう括りなんだろう)、みなニコニコしながら買っていました。私は家人にお土産を買いました。
プラモは凝り出すとキリが無いので止めときました。あと手帳と絵はがき(安彦氏の原画を元にしたモノ)を買いました。残念ながら、ポッキーはピンぼけです。
大阪・天保山で一回やった展覧会なので、全体的にもしかすると空いている可能性があります。もちろん、私が行ったのは、平日の昼前なので空いていました。でも、もしかすると休日でも、バカ混みとまでは行かないかもしれません。
二〇一五年九月二七日まで、「森アーツセンターギャラリー」です。
さて、大河原展が上野の森であるのですが、ガンダム展のチケットがあると割引になるそうですよ。私も(覚悟して)行ってきます。そのレポートも書きたいな。