こころが寒いまさりんです。
昨日は一つ社会に重大な影響を与えた事件が新展開を迎えましたね。大阪高槻市の中学生殺害事件です。彼の男、車に連れ込んだということは認めているようなので、事件に関与していることは間違いないでしょう。程度は分かりません。
昨日、事件の一報が入ったとき、ブログでなにかを書こうとパソコンを立ち上げようとしていたときでした。テレビではBSでやっていた「007」が流れていました。速報がはいり、四〇代男逮捕のニュース。四〇代? 鳥肌が立ちました。
この事件、新たな続報があまり出てこないというのが印象でした。調べていないですが、調べていないのに耳に入る情報では、なかなか複雑な家庭環境にいた子どもだったらしいですね。つまり、被害者の家庭をほじくり返す内容以外、容疑者に関わる内容はあまり出てきませんでした。おそらく、早い段階で容疑者の目星が済んでいたのでしょう。そのあたり、情報を流しているようで、肝心な所は警察は隠していたということでしょう。
だから、情報があまり出ていない状況で、「登場人物はすべて出揃っている状態」か、「まったく関係のない犯人」のどちらかだと思いました。前者は、怨恨などによる、知り合い、身内の犯行です。後者は、ちょっと気が触れた人間の犯行です。当たり前ですよね。関係があるか、ないかのどちらかに決まっているのです。でも、ちょっと知り合いの斜向かいのおばさんとか、学校の用務員さんとか、微妙な距離というのもあります。こういうのはないだろう、となぜか踏んでいました。しかし、まったく知らない人物とは。
前回の「第十回 短編小説の集い」に出品した、「その夏の冒険」は、もう少し長い文章が基になっていて、泣く泣くおとした設定がありました。それは、「ボク」以外の二人がその後家出をするという設定でした。結局落とした方が話としてはすっきりしたのでよかったのです。それにしても、あの話もそうですが、結構引きずるんですよ。小説を書くと。特にあれはほぼ小学生時代の実話をもとに書いたので、特に引きずりました。
そして、あの怪談。書いていてあまり愉快ではない、どころか、ちょっと精神的に荒む作業でした。シンジという高校生に蛮行をさせるという設定を作ったときに、猫たちの報復は躊躇なく決まりました。書くという作業は頭のなかでは映像を作って書いているのでね。やっていて嫌になってしまいました。
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実生活でも、あまり好ましくないことが出来して、ちょっと落ち込んでいました。夏の終りに立て続けに精神的に来る事態があったわけです。
凶行にあってしまった二人も、PやQのように家出をしていたのかな、と考えると妙に思い入れがでてしまってさ。もちろん、全然私とは無関係の若者なんだけどね。
しかもどう考えても、動機は営利誘拐ではないわけで。想像するといやになります。
きっと、いやな言い方ですけど、毎年のようにこのような凶行は発生していて、珍しい話でもないのかもしれません。でも今年は利くなあ。
川崎の中一殺害事件における林真理子のエッセイの一件みたいに、それでも母親たちを庇うのだろうか。ああいう事件に巻き込まれてしまうと、もう何言っても言い訳なんだよね。それも今回は明らかにお母さんたちのやり方に問題があるみたいだしね。
もちろん、(もう限界だが)行政等々の支援も必要だろう。もっと言えば自治会のようなもので互助会が発達すればよいのかもしれない。でも現段階で、同情半分だが、お母さん方のやり方にも問題があったとするよりないのかもしれない。シングルマザーの辛さは分かるけれども、かといって子どもを凶行に巻きこまれてもいいということにはならないのです。もっとも、一番悪いのは殺したクソロリコンオヤジだけどね。
荒れている地域を指定するのは、行政には無理だし、住んでいる人たちに自覚するというのも不可能な話かもしれません。だから、行政を頼らず、全国的に互助会のようなものを自立的に立ち上げて、地域で子どもを守るという取り組みを強化した方が良い時期に来ているのかもしれませんね。行政に頼るのはもう無理でしょう。そうやって、シングルマザーの子育ての部分だけでも、皆で補助しないと今回のような凶行は出やすい状況は変わりません。全母子・父子家庭とは言わないけれども、ひずみが出やすい状態なのは間違いありません。
二人のご冥福をお祈りします。