池波正太郎をめざして

明日は明日の風が吹く

今の心境にあわせてブログ名を変更しました。どうぞよろしく。肩の力をさらに抜いてやります。

ケーブルテレビの撤去とスピルバーグデビュー作「激突!」を見る。

 

 今日は比較的ゆったりしている、まさりんです。

 来週から年末まで、怒濤の忙しさになりますが。なんとか乗り切りましょう。

 

 昨日、もうかれこれ十数年お世話になってきた、CATVの機器を撤去した。そのために人が部屋に入るので、改めて掃除した。あまり詳細を書くとばれてしまうので書かないようにしよう。撤去作業自体はすぐに終わった。

 今年の初夏に飛び込みの営業がきてその商品を導入して、少しだけ後悔をしたので、このときに新しいサービスを勧められたが、ことわった。

 「営業の人って、当たり前だけど、口がうまいからさ、自分が損してるのが分からないよね」

 昨日の会話である。カミサンは「まあね」と軽く答えた。

 友人などでも、営業になった人間は妙にうさんくさくなった。話を合わせるのがうまいというか、わざとらしくなった。無口だった友人でも、このうさんくさいスキルを身につけている。これが「コミュニケーション能力」なのであるならば、こんなものは必要ない。なぜなら、妙なことをやられると、どうも馬鹿にされている気がするのである。

 たぶん、このうさんくさいスキルをかの飛び込み営業も使っていたと思うが、幼少期から関わりがないので、分からなかった。たぶん、働く前の彼、彼女を知っているから「うさんくさいなあ」と思うのだろう。営業職の諸君、友人と会うときは、営業スイッチを切ることをおすすめする。

 

 さて、掃除をしたあと、ずいぶんとCATVの工事をする人がやってくる予定時間までずいぶんと余ってしまった。その時間を潰すために、「激突!」という伝説的な映画を見た。監督はスティーブン・スピルバーグである。何が伝説的なのかというと、これはスピルバーグの監督デビュー作品で、超低予算、短期間で作られた映画だ。撮影期間は一六日だったらしい。九〇年代までの日本が恵まれていた時期には、頻繁に「ゴールデン洋画劇場」でよくやっていた。土曜の九時である。

 ただ、テレビで映画をやってしまうとまずいことがあって、それはその映画作品は「いつでもテレビでやる作品」だということになってしまうことだ。だから、「今晩見なくてもいいや」ということになり、やがて見逃してしまう。そういう作品はいくつもある。たぶん、ジョーズシリーズ、ランボーシリーズ、ロッキーシリーズ、ジャッキーチェンのシリーズ、スピルバーグの作品、そしてゴッドファーザーのシリーズである。特に、テレビでやっているうちに見ればよかったのが、「ゴッドファーザー」である。「男はつらいよ

 現代の映画はスクリーンだけでなく、DVDやテレビ放映など様々なところで使用して採算をはかるようになったし、たぶん地上波ではなかなかゴッドファーザーは放映できないだろう。少々残酷なのだと思う。

 同じようにいつでも見られると思っていたのが「激突!」だ。

 

 主人公はデイヴィッド・マン(デニス・ウィーバー)というセールスマンである。借金を取り立てるために、自家用車でカリフォルニアに向かう。ちょっと軽い感じのする人物である。途中妻に電話をする。「六時に帰ってくるの?」と聞く妻に、「なんとかなるだろう」と言いながら、妻はそれを疑う。いつものことなのだろう。軽口を叩くのであるが、「はいはい」と受け流され、ガチャンと電話を切られる。妻が当たっていたことが、このあと証明される。いいわけをしておくが、前半の営業の話は、つなげようと思っていなくて、つながってしまった文章だ。

ハイウェイを走っていくのであるが、周囲は半分はげ山の地帯である。舗装されたハイウェイはまっすぐ通っている。たぶんその用がないのだろう、舗装された脇道がない。つまり、半分密室のような状態である。

 マンが走っていると、とろとろ走っているタンクローリーがいた。夕方には、自宅に帰らなければならなかったからか、そのタンクローリーを抜いた。ここから悲劇が始まる。タンクローリーの罠だったのだろう。

 抜いたタンクローリーが、猛スピードで追いかけてきた。仕方がないので抜かせると、今度はゆっくり走る。それをマンが抜く。すると追いかける。そんなデッドヒートが始まった。追い抜いた後、自分の走りたいスピードで走って行けばいいのだが、後ろから煽るどころか、軽く衝突されるようになる。怖くて、マンは普通の自家用車で一五〇キロ超のスピードで走る。途中にあったカフェに寄る。というより、すんでの所で駐車場に突っ込み、柵に車を当てて停める。

 店に入り、顔をトイレで洗い出てくる。席についてサンドウィッチを頼み、窓の外を見ると、過ぎ去ったはずのタンクローリーが店の外に停まっている。それは、運転手が店にいるということだ、と思った。目星をつけて声をかけると、全くの勘違いだった。店のなかに犯人はいなかった。どうしようもなくなり、再び、車に乗る。

 

 ここからもマンとタンクローリーの運転手のデッドヒートが続く。踏切で止まっていると、後ろから押されたりする。徐々に運転手の殺意が嵩じてくる。

 ここからは見てほしいのだが、この作品のすばらしさは、原作との違いにある。原作は、リチャード・マシスンの短編小説だ。その相違とは運転手が誰だか分からない点だ。原作では名字も身体的な特徴も出てくる。映画では最後まで分からない。これが恐怖を煽るのだ。私も素人ながら短編小説を書くが、あまりにも親切すぎるのもどうかと思う。なるべく情報を絞るようにしているのだが。「それはお前が考えろ」と言いたくなる部分も、親切に書かないと相手には伝わらないらしい。ただ、この映画のように情報が与えられない方が、恐怖心が強くなる。もっと情報を絞ろうやっぱり、と思った。

 

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