池波正太郎をめざして

明日は明日の風が吹く

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映画「James Brown」&「ムーンウォーカー」。JBとマイケルの関係。

 

 こんばんは。まさりんです。

 寒いですな、今日は。風邪をぶり返さないように気をつけないと。湯たんぽの準備をしておきましょう。歳末というのは、いろいろなことをやっているんだろうけど、全然思い出せない。思い出せれば、ここに書くんですけど。もしかすると些末なことが続くからかも知れません。NHKBSの契約の更新をしなきゃとか。掃除始めなきゃとか。まあ、いいや。

 

 今回は「James Brown」と「ムーンウォーカー」の紹介をしたい。

 前者は説明の必要なし。後者はマイケル・ジャクソンの制作した映画だ。ムーンウォーカーはBSでやっていて、撮りだめていた。

 音楽的なルーツをたどっていけば、マイケルの音楽はJB(ジェームズ・ブラウン)の音楽、ビート、ソウルにぶつかるわけだし、そのソウルの強さがマイケルの音楽の根底にある。

 Youtubeは日本のテレビ番組を漁るより、こういうレジェンドなミュージシャンの昔のライブラリーを漁った方がおもしろい。たとえば、マイケルとJBでも、確かJBの舞台に無理矢理上げられ、踊らされるマイケル、そして逃げるプリンスとかあったと思う。そのプリンスの逃げ方が異常でおもしろい。マイケルとプリンスは言わずと知れたライバルだ。

 そんなJBのルーツをたどる旅がこの作品である。

youtu.be

 ※今回は書き方をちょっと変えよう。

 

JAMES BROWN

二〇一四年 アメリカ

監督:テイト・テイラー

プロデュース:ミック・ジャガーブライアン・グレイザー

主演:チャドウィック・ボーズマンジェームズ・ブラウン

 

 最近、ネットが普及してTSUTAYAのレンタルでも、ネットでする人が多くなってきているのか、出し過ぎた支店のおかげか、レンタル料が非常に安くなっている。逆にマイナーな作品が店頭に並ばなくなってきているのが困るところだが。北野武作品を最近見ていたので、一気に感想を書きたいのだがほとんどない。この作品は、安くなったので定期的に通うようになったTSUTAYAの店頭で発見した。まだ新作らしい。だから、予備知識が全くない状態で見て、最後のクレジットを見て、「Produced By Mick Jagger」の文字に驚いた。ミックはともかく、ジャガーなんて名字はあまりない。あの方に違いないと思った。ブルーレイの特典には彼がインタビューに答えていた。

 おかしいとは思ったのだ。ローリング・ストーンズとJBには有名な逸話があって、初めてアメリカでストーンズがやったとき、ストーンズがトリでトリ前がJBになった。トリ前のJBは圧巻のショーをやって、ストーンズが引いてしまったという逸話だ。(前の組が盛り上がりすぎるとやりにくい)通り過ぎざまに「アメリカにようこそ」と行ったというのは有名だ。JBのことだから、他のミュージシャンとのエピソードもあるだろうに、これだけぽつんと入っていた。どうしたんだろう、と思っていたらこういう意味だったのか。

 結局ミックがプロデュースで入っていたのは、JBの曲の利権をいくつか持っていたかららしい。

 さて、この作品はJBが幼少期の極貧生活を送っていた頃から、九〇年代までの伝記である。ほぼ、両親に捨てられて、幼いJBは叔母に預けられていた。叔母は売春宿をやっていた。その仕事を手伝う傍ら、教会で音楽に出会い、やがて「音楽があるから正気を保てる」という状態になる。

 スーツ泥棒で一五年というばかげた懲役に服役中、JBは後に親友となるボビー・バード(ネルサン・エルス)と出会う。彼はコーラスグループとして、ゴスペルを演奏しに刑務所に来ていた。身寄りが無くなってしまっていたJBをボビーの一家が拾う。

 コーラスグループに入ることになり日曜日に教会で歌うことになる。その日曜日に早々とボビーの妹を落として、情事にふけっているところをボビーに見られる。そしてグループを瞬くまに自分のバンドにしてしまったJB。ある日であった、リトル・リチャードから、ビッグになる方法を教えられる。ビッグになりかけると、白人の悪魔がやってきて、こう聞かれる「それで、おまえがほしい物はなんだ」。だまされるな、と教えられるのだが、JBは、白人を逆手にとって利用し、ビッグになっていく。

 

おすすめ

・ライブシーンが圧巻。このためにチャドウィックは懸命に歌とダンスを習ったそうだ。さすがにJBほどではないが、ものすごくうまい。

・チャドウィッグの演技がJBそっくりなのもおもしろい。

・個人的にはネルサン・エルスがTOKIO城島茂に似ていて、踊ったり、台詞を言ったりするたびに、「リーダーがんばっている」と思ってしまった。

 

 JBが躍進した時期というのは五〇年代からだ。アメリカの白人にとって五〇年代は輝ける時代であった。劇中にも、チャリティ主催のバトルロワイヤルという、日本人には理解できない催しがあった。そこでは黒人の子どもが片手を縛られ、目隠しされ、ボクシングリング上で殴り合うというものだった。白人はそれを見ながら酒を飲み、黒人の大人はジャズバンドだけだった。バンドのメンバーは嫌悪感をにじませた顔をしていた。

 六〇年代になり公民権運動が始まる。それでも差別はなかなか消えないのだが、JBは「黒人であることを誇りに思え」というメッセージを発していた。

 別の見方をすれば、アメリカ人にとってこの時期というのは、「国の青春期」とも呼べる時期なのだろう。いまだにこの時期の挫折を引きずっているところがあるから、何かといえば、この時期に戻ってしまうのかなと思った。

 

ムーンウォーカー

監督:ジェリークレーマー

   コリンシルバース

主演:マイケル・ジャクソン

 

 一応ミュージカル映画にカテゴライズされる作品なのか。前半はミュージックビデオのメドレーがあり、そこから「speed demon」のクリップ、そのあと「smooth criminal」のドラマ仕立てのミュージックビデオ、「come together(元はビートルズの曲)」のビデオと続く。

 

 たぶん、年齢的にもマイケル・ジャクソンの最盛期の頃のビデオである。

 はっきりいって、なにが着目点かと言えば、ミュージックビデオ(マイケルはショートフィルムと呼んでいた)なのだが、「smooth criminal」のビデオではジョンレノンの息子のショーンが出ている。

 見ていて、マイケルのスタイルの良さに感心してしまった。

 

 今後アメリカから、マイケルやJBほどの影響力のあるスターが出るのかな、と見ていて思ってしまった。もちろん、悲劇を生むからやめた方がいいが、私生活の一挙手一投足までが商品化される。それも本当に地球規模でそれが消費されるというのはこれから出ない気がする。だって、裁判が起こってなかなか曲をリリースしなくなっても、マイケルの話題は尽きなかった。

 日本や中国が先進国になって、文化的に世界中に影響しそうな物が出てもよさそうなものだが、やはりその基礎にあるのが、欧米の文化である限り、欧米以外に文化的に影響を与える物というのは出てこないのかも知れない。

 マイケルの作品では、一応差別や環境、戦争などが自分の作品のテーマだという作りのビデオになっているのだが、なんとなく無味無臭な曲である感じがする。無味無臭なものが、あれだけの影響力を与えられるというのがすごいと思うのである。それは経済や国家間のパワーバランスなど文化だけでない様々な要因が重なってそうなっているということだろう。

 日本のアイドルのいくつかのグループが外国で認知されているというが、あまり詳しくないので、それが「物好きのもの」なのか、「一般的なアイドル」なのかわからない。マイケルくらいの影響を出せそうなのだろうか。そうなるとちょっと楽しい。後ろのおっさんは嫌いだけど。

 

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