池波正太郎をめざして

明日は明日の風が吹く

今の心境にあわせてブログ名を変更しました。どうぞよろしく。肩の力をさらに抜いてやります。

「第十七回 短編小説の集い」参加作品、感想。

 

 お久しぶりのまさりんです。

 いかんですね。最近は書かない癖がついてしまいそうです。なんでもいいから毎日書く癖を(前もなかったじゃん)取り戻そうと思います。

 さて今回は、「第十七回 短編小説の集い」に出品された作品に対する感想を書こうと思います。ここのところ、作品数が少ないので、逆にどう直したら良いかまで踏み込んで感想を書くことができます。私が正解というのではないので、そこは「私ならこうする」というコーナーとして書いています。最終的には書き手の好みなので、あまり真に受けず、流してくださいな。憤慨しないでね。

novelcluster.hatenablog.jp

 

135.hateblo.jp

 

新月のお願い」

 他力本願でダイエットをしようという女の人のお話。

 読んでいて思ったのですが、これは作者本人か、作者周辺の人の実話を元に書いているような気がしました。仮にここでは、作者本人としましょう。もちろん、生産者の近藤さんの実体験を書いたといういみではありません。けれども近藤さんの実体験を元に書いてある気がするということです。真偽は分からないので、そうだということにしましょう。

 そういう前提を置くと、自分の身体にマチ針を一本一本突き立てているような痛みがあるお話です。月から連想させる狂気がそこにはあるような気がするのです。誰でもだらしない部分は存在します。読んでいて、その自分のだらしない部分にもマチ針が立っていく感覚がしてしまいます。よく母親がやりますよね。「勉強しないと馬鹿学校しか受からないよ」と脅して、危機感をあおり勉強させるというヤツ。あれをずっとされているような気がします。

同時にその針の痛みは、谷崎潤一郎の春琴抄で目に針を突き立てる佐助のことを読んでいるときと同じ感覚です。どこかフェティッシュなのです。

<私ならこうする>

ううむ。思いつきません。このままでいいような気がします。あえて言うのならば、妹や周囲の人の忠言をもっと効果的に出すことや、月に祈ることで叶ってしまった話を追加することで、「新月のお願い」を盲信していることをアピールするかな。もっとも、叶った話は錯覚でいいと思います。

また次回も参加してください。よろしお願いします。

 

diary.sweetberry.jp

「月に誘われて」

 謎の生物に次々襲われていく街の人々のお話。

 みなさんは結局どうして謎の生物が出なくなったのか早々に分かってしまったのでしょうか。私は、正直言って、素直に驚いてしまいました。ええ、「その人かい」って。もう一段外の物語が存在するような気がしてなりません。女の子はその後どうなったのか。本当に誰も真意に気づいていなかったのか。外に広がっていく、長編小説になりそうな設定だと思いました。

 <私ならこうする>

 作者のナオナオさん自身が何を主題として書きたいのかということにもよるのですが、私が見るところ、この作品の主題はやはり「月と狂気」が描きたい主題なのだと思います。だから、読み終わったときに一番最初に出たのが、「おしいなあ」という感想でした。

 私がこの作品を書くならば、やはり男の子の一人称にすると思います。徐々に変化していく様や凶行に至ったあとの感想や驚きなどを丹念に描くと、その「狂気」の部分がよく出ると思うのです。

 当然、「だって俺謎の生物になったことなんてないし、心情なんて分からないよ」と思いますよね。でも最近気づいたのですが、それはみんな同じだから、そういう感じなのかというのが示せればいいし、みんなの想像を越えたことを加えられれば、それだけで成立してしまいますよ。チャレンジ! 

 <私ならこうする>だから、これが正解というわけではないのです。三人称(神の視点)でも、やはり凶行のあたりをもっと丁寧に、しかも表現としては扇情的に書いて、もっと新聞や雑誌の記事のような文章にするかもしれません。

 こういうのも最後は好みなので、加減は難しいのですが。

 次回もお会いしましょう。

 

iyasaretaiazinori.hatenablog.com

 「月夜の公園」

 月から来た少年との出会いのお話。

 初めて書いた作品なのに、そこそこ書けてしまっているのがすごいです。

 ものすごく細かいことを書いても仕方がないですよね。たとえば「絵を描いた翌日は仕事無かったのかな」とか、「結局少年が落としていったものはなんだったのかな」とかそういうことは置いておきましょう。でもちょっと感じてしまいました。私の作品も取ろうと思えば揚げ足なんて取り放題なんだろうから、こういうのをあまり気にしなくてもいいですよ。「じゃ、書くなよ」。まあそうです。すいません。

 少年が月から来たというのは本当なんでしょうか。(もちろん作者が言っているので本当です)「月」って、異界を象徴する言葉なんですよね。「死後の世界」とかね。竹取物語がそうですよね。月に異界があって、そこからの使者が来て物語は終わります。この物語はそれだけストレートに「死後」なのではないのでしょう。少年は、主人公の幼い頃なのかもしれません。そう考えると、少年が去り際に「自分の心に素直にならなきゃ。おじさんならきっと大丈夫。ばいばい、おじさん」という台詞が腑に落ちます。「絵を描いてよ」と言われて、明日の仕事を忘れて絵に没頭する理由も分かります。

 そう、少年は確実に主人公のことを知っている。それも内面まで。そういう人物は、前半にある、主人公が幼い頃周囲にいた大人など、近しい人物だけになります。兄弟ならば「少年」とは書かずに、「弟」や「兄」になるでしょう。自分の幼い頃だと、あまり自分では見たことがないですからね。主人公男だし。しょっちゅう鏡で自分を見ていたわけではないでしょう。気づかなかったのかもしれません。そんなことを考えてしまいました。

 <私ならこうする>

 まず昔絵描きになりたかったという夢などを、少年と出会った後に思い出す設定にします。つまり、説明をはじめに書かず、少年と出会うところからはじめます。「仕事からの帰り道、不意に~」から書きます。

 

少年時代の夢も、普段は弁護士さんですから、仕事に没頭してかけらも心に描かなかったことを、なぜか少年と出会って思い出した、という方がいいかもしれません。もちろん、「(絵を描く作業)は明日も仕事があるのにどうしても辞められなかった。その作業を通じて絵に対する情熱を取り戻した」というようにします。

 少年が持っていたかけらが、一連の作業を誘発するためのアイテムにします。あと、やはり少年が何者であったのか(もちろん月の住人でもかまいません)を、出す部分があってもいいかもしれませんね。

 

 「癒やされたい味のり」さんは、職業などおもしろい小道具をチョイスができるセンスがあると思います。それを生かせるようになるには次回も短編小説の集いに参加して、書くことです。そして、この作品のようにきっちりとした物語展開を描きたいのであれば、構成などをいじったほうがいいかもしれませんね。

 次回も参加してくださいね。

masarin-m.hatenablog.com

 拙作。振り返りを以前やったので、下記リンクから見てください。

 なおなおさん(id:naonao3939)感想ありがとうございます。

 なるほど、あの「月光」にもう少し思い入れを加えるということですね。書いているときは考えもしなかった。加えるとおもしろくなるかもしれませんね。参考にします。

第十七回短編小説の集い出品作品「月光」を振り返りました。 - 池波正太郎をめざして

 

 次回は何を書こうかな。お楽しみに(なんじゃそれ)。

 

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