今日の十分日記

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原点回帰の雑記ブログ。十分で書ける内容をお届けします。十分以上書くときもあるけどね。十分以下もあるし。

第二〇回短編小説の集い、振り返り。

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novelcluster.hatenablog.jp

 今回は先日締め切られた、「第二〇回 短編小説の集い」の出品作品、「ミッドナイト・ランブラー」についての振り返りをします。

masarin-m.hatenablog.com

 「ミッドナイト・ランブラー」とは「深夜の徘徊者」という意味です。ご存じの方はご存じと思いますが、ローリング・ストーンズの六〇年代の曲です。深夜に犯罪を起こすろくでなしの歌です。

 もちろん、今作品は犯罪については書いていません。が、深夜に中年女を背負って歩いているという絵が、こういうタイトルをつけさせました。ずっと、この曲のリフが流れて仕方がありませんでした。

「Did you hear about midnight rambler?

  Everybody got to go.

  Did you hear about midnight rambler,

  the one that shut the kitchen door.」

 の部分です。

 ちなみに、この「ミッドナイト・ランブラー」という曲は、ローリング・ストーンの黄金期の曲です。ブライアン・ジョーンズが溺死し、代わりに加入したミック・テイラー。彼は後に逃亡し、今のギタリストである、ロニー・ウッドが加入するまでが、黄金期になります。アルバムだと、「let it bleed」「get yer ya-ya’s out」「sticky fingers」「exile on main st’」

「goats head soup」「it’s only rock’n’roll」辺りのアルバムです。「get yer ya-ya’s out」「sticky fingers」がおすすめでしょうか。

 話がズレていってますね。

 

 なだらかな坂、狭い歩道、そこを歩く男、脇を車がすりぬけ、坂の上にはラブホテルが見える。そういう場面が一番最初に浮かんだものです。そこで「靴」というお題がはいる。「靴を忘れてしまう」という設定が浮かびました。そこに書きながら、「悲しい」という設定を足しました。

 そこから、二人が出会うシーンを作りました。やっぱり中年ですから、おしゃれなバーというより、スナックですよね。

 実はスナック的な飲み屋は一度しか行ったことがありません。そのときの記憶を援用しながら書きました。その思いではいずれ書くかもしれません。

 そういう意味で、ストーリーを重視するようになってから、描写や周辺の話を削ることが多くなっています。今回もホテルの入り口のシーンで、もう一組カップルがいたのを、ずばっと切りました。文字数の関係で。

 

 途中クラタも靴を忘れます。

 これは書き上げた後に追加しました。

 面白いかなと思って。この「靴忘れた」を押すところが、ちょっと卯野抹茶さんの小説に似ているなと思いました。卯野さんの小説で、そのパターンだけではないんですけど、ひとつの強烈なモチーフから想像していくというパターンがあって。もともと卯野さんはとても文章力がおありです。その文章力(というより言語のチョイスがいい)と想像力を駆使してぐいぐい押して書く、というやり方は、自分にはもちろん、他の筆者のなかにもなかなかできる人がいないのです。そこがとても好きです。尊敬しています。

nerumae.hateblo.jp

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※言及させていただきました。

 これらの作品がそう読めるかな。間違っていたら申し訳ない。

 

 今回のクラタのパートに「靴を忘れる」というアイデアを入れたとき、「あ、ちょっと卯野さんぽい」と思ってしまい、ツイートしてしまいました。アイデアでぐいぐい押している感じがなんとなく快感でした。(だまれ、おっさん)

 

 もちろん、自分自身がハラハラしながら行き当たりばったりで書いているという意味では同じ作業をしているんですけど、どうしてこうも違うのか。面白いものです。逆にかっちりイメージを作った作品もあるんですよね。それもまた面白い。

 ブログをやるようになって、いろいろな文才を持っている人と出会います。それが一番面白いです。

 

 話を元に戻します。今回は右往左往しています。

 もともとテーマが出る前から、シンイチの母親については書こう、と決めていました。期待していた息子に裏切られたと感じた母親は一体どのような行動を起こすのか。やっぱり男に走る人も居るだろうなあ。そうなっちゃうと、息子も何も関係なくなっちゃうだろうなあ、と考えました。親なんだから、子どもなんだから、というのはぬくぬくとした家庭の話で、そういう冷たい関係になってしまう家族も現実に存在します。

 男ができて、しかもその男との子どもができて、前の夫とのあいだの子どもが疎ましくなって、扶養もきちんとしなくなったという家庭を実際知っているので。

 やっぱり感情が動く場合しか、文章にしたいとは思わないようで。普通の? 家族にも感動すれば書くのだろうけど。なんとなく、そういう男女には人間らしさを感じてしまうのです。人間って動物ですけど。情動の動くまま生きる。なんとなく、いまっぽいでしょ。

 ベッキーの不倫だって、不倫が特殊例だったらみんなあんなに怒らないよ。日常的にあんな話が転がってるから怒るのです。雲の上の話だったら、放っておくでしょ。ベッキーは存在が身近すぎたんだと思います。

 また、ズレた。

 いい加減、ネタが尽きてきたかなあ。ちょっとお休み時期かな。そんなことを考えています。休みをもらって、長いのを書くかね。

 

 卯野さん的な意味では、もう一度、主人公の靴が紛失してもいいのですが、どうしてそうしなかったのか、今となっては謎です。提出してから、締め切りまで時間が合ったので直しても良かったのですが。どうしてでしょうね。

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