池波正太郎をめざして

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明日は明日の風が吹く

今の心境にあわせてブログ名を変更しました。どうぞよろしく。肩の力をさらに抜いてやります。

007・スペクター

映画 雑記

 

 まさりんです。

 TSUTAYAで借りていた、「007・spectre」を見た。「spectre」とは「幻影」という意味だろうか。(ここからは片仮名表記)このスペクターとボンドは、第一作から戦っていた仇敵だ。冷戦当時に「西側でも東側でもなく、対的情報活動、テロ、復讐、強要のための機関」として作られたらしい。目的は、「世界の完全なコントロール」だ。要は、東でもなく西でもない、新しいスパイ組織だと思えば良い。

 

 

1,あらすじとオープニングシーン

 今作は、英国MI:6のなかにある「〇〇(ダブルオー)部門」が解体される危機にある所から始まる。英国も含め、世界各国の諜報機関が参加した大きな枠組みである、「ナインアイズ」に統合される寸前である。

 シリーズ最大規模と言われるオープニング。ボンドはメキシコシティにいた。その日のメキシコは「死者の日」と呼ばれるカーニバルが行われていた。

 例によってボンドはテロリストである、スキアラを追っていた。この日のメキシコシティは骸骨があふれる、骸骨の山車、骸骨の扮装、マスク。ボンドは連れの女(いい女!)とマスクを被ったまま、ホテルのエレベーター、部屋へと向かう。部屋で女を置き去りにして、ホテルの屋上から、スキアラたちのいるビルの向かいのビルの屋上へと向かう。スキアラは満員のスタジアムを爆破しようともくろんでいた。

 ボンドはその爆破のための爆弾を狙撃し、スキアラたちのいるビルを吹っ飛ばす。ビルは倒壊。ボンドのいるビルの方向へ、壁が倒れてくる。これをいたって優雅にくぐり抜け、何もなかったかのようにボンドは通りに出る。そこへスキアラが這々の体で現れる。当然、追うボンド、逃げるスキアラ。スキアラは祭りの群衆へと紛れ込む。紛れて逃げざまに、仲間にヘリを飛ばすように言う。群衆がいるのにである。(車のほうが逃げやすそうだ)

 ヘリは骸骨と黑装の民衆が集う、広場に降り立つ。なんとかヘリに辿り着き、乗り込むスキアラ、それにとりつくボンド。ヘリはそのまま飛び立ってしまった。よれよれのヘリのなかで、操縦士も含めた格闘が行われる。スキアラの指にはまる紋章入りの指輪を抜き取り、ボンドはスキアラを中空に放り出す(下に群衆がいるのに!)。操縦士もなんとか、放りだし、優雅にヘリを操縦して去って行く。

 

2,みどころ、感想

 なぜ長々とオープニングを描写したのかといえば、これらのシーンの随所におそらくドローンを使った撮影が行われていたからだ。(ドローンだよな)クレーンの撮影と比べて、映像の動きが違うと思った。この映画、ドローンや新しい技術が随所に盛り込まれているのがおもしろさの一つだ。「何を当たり前のことを」と思われるかもしれないが、ドローン後進国への道を辿っているかもしれない日本人としては、やはり限定的に利用していったほうがいいのではないか、とこれを見ると感じてしまう。

 

 逆に映画を見ていて、「これ、ドローンか、クレーンか」とか考えてみるのが面倒だった。だから、途中から「全部ドローン」と決めて見るようにした。

 あと、ちょっと突っ込みを入れたが、「〇〇7シリーズ」は全体的に「それないんじゃないの」っていう突っ込みどころが満載な所がまたイギリスっぽくていい。ボケをかましてくるのである。

 何も考えないで見ると、オープニングもものすごいシーンなのだが、「どうして車じゃなくてヘリなの。目立つじゃない」とか、「これからスタジアム爆破するのに、まだ爆弾持ってんの」とか、ちょっとギャグじゃないのっていうシーンが多い。

 あと、Qという工学系の優秀な開発者がいるのであるが、Qの作る道具が随所で活躍するのだが、これがちょっと反則である。しかも、ボケそうにないのであるが、Qのボケもある。数億円(には思えない)をかけて開発した車というのがあるのだが、例によってボンドは優雅に拝借する。

 後のシーンでカーチェイスになるのだが、「バックファイヤー」と書かれたスイッチを入れると背後にマシンガンを撃てる仕組みだ。しかし、「弾丸切れ」になっていたり、環境というスイッチを入れると、環境音楽が流れたりする。小ボケが入っているのである。ダニエル・クレイグ自身はおよそボケそうにない風貌なので、これが効いてくるのである。

 

 「〇〇7」といえば、そう女性である。ボンドガール。ボンドガールといえば、ボンドと懇ろになる女性だ。今回は、モニカ・ベルッチとレア・セドゥ。モニカ・ベルッチなんていい年齢だと思うのですが、なんでしょう、あの妖艶さ。

 ああいうすごくいい女を見ると、「学校全体でも、あんなにいい女居なかったよな」と変なことを思ってしまう。逆に男をみて女性も同じことを考えているのだろうね。あんなにいい女と出会うことがあるんだろうか。どうせ相手にされないけど。

 さて、レア・セドゥ、フランスの女優である。「グランド・ブタペストホテル」や「ミッドナイトイン・パリ」、「ミッションインポッシブル」にも出ていた女優である。表情の使い分けが繊細であったように思う。たんに表情が豊かなのかもしれないが。ボンドと出会ったとき、二人で列車に乗っているとき、ボンドが拷問を受けるとき、様々な表情を使い分けていたように思う。

 

 ネットでは「これまでの作品を知らないと楽しめない」という評価があったりした。もちろんそうなのである。続き物なのだから。しかし、そうでなくても十分に楽しめる作品だ。

 ここ数年で、映画の編集の仕方が様変わりした、というのはこのブログでも書いた。スターウォーズもそうだった。テンポがとても速くなった。逆に言えば、演技を見せるという部分が削減され、サスペンス的なドキドキが少なくなった。名シーンを数珠つなぎにしているようなものが増えた。この作品は構成としては、その中間の作品であると思う。テンポもよく、ボンドとそのほかの役者の絡みも堪能できる。いわゆるダレ場もきちんとある(短いけど)。それゆえに広い年代層に、そして映画に詳しい人間もそうでない人間にも楽しめる作品なのではないだろうか。

 

3,基本情報

監督:サム・メンデス

原作:慰安・フレミング

配役

ジェームズ・ボンドダニエル・クレイグ

フランツ・オーベルハウザー:クリストフ・ヴァルツ

マドレーヌ・スワン:レア・セドゥ

M:レイフ・ファインズ

ルチア・スキアラ:モニカ・ベルッチ

Q:ベン・ウィショー

ミス・マネーペニー:ナオミ・ハリス

C:アンドリュー・スコット

 

 ここまで書いても、内容の十分の一も語っていない。是非、ご覧下さい。

 

 

 

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