今日の十分日記

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原点回帰の雑記ブログ。十分で書ける内容をお届けします。十分以上書くときもあるけどね。十分以下もあるし。

大河ドラマ「真田丸」と一緒に見たい映画。

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 まさりんです。

 南関東は暑いです。空梅雨ですな。

 今回は「真田丸」に関しての提案です。

1,概要

 さて、季節が移り変わるということは大河ドラマもどんどん先に進んでいくということです。今、三谷幸喜が原作を書いている「真田丸」が好調である。

 昨日の放送では北条攻めが終わったところだ。北条氏政切腹、息子氏直は高野山へ流罪になった。ここまで来て、もやもやした歴史ファンも多いのではないだろうか。そう、「忍城攻め」がほぼスルー。そう、あの映画・小説で取り上げられ盛り上がったあの戦いがないのである。それを見ていて、他にもこういうシーンがあったな、ということで、二本の映画を紹介する。

 今はちょうど第二期の中盤戦というところだ。北条が滅亡し、豊臣政権が盤石になって、とりあえずの平和が日の本に訪れています。この辺りまでですね。

2,清洲会議

 

 

清須会議 (幻冬舎文庫)

清須会議 (幻冬舎文庫)

 

・基本情報

監督・脚本・原作:三谷幸喜

出演

柴田勝家役所広司

羽柴秀吉大泉洋

丹羽長秀小日向文世

池田恒興佐藤浩市

織田信雄妻夫木聡

前田利家浅野忠信

黒田官兵衛寺島進

堀秀政松山ケンイチ

お市鈴木京香

 松姫:剛力彩芽

寧:中谷美紀

・作品紹介

 本能寺の変ののち、尾張清洲城で行われた、織田家の次代を決める会議。羽柴秀吉は反乱者明智光秀山崎の戦いで破り、勢いがある。しかし、ライバルの筆頭宿老柴田勝家に比べ、宿老の席は末席。そこから手練手管で仲間を増やし、逆転していく、というお話。

 公開当時(二〇一三年)、映画芸術ではワースト八に選出された作品でもある。ネットのよる視聴者のレビュー(こういう大作はプロのレビューは当てにならない)を見ていると、ある一点で評価が分れていると感じた。それは「歴史に興味があるかどうか」である気がする。

 歴史好きの私にとっては、非常に面白い作品であった。プロの批評家で「突き抜けた笑いがない」と書いていて、困惑した。笑いというのは視聴者と作り手、半々で依存するものである。

www.j-cast.com

 全員が何が正解なのかが分からず、様子見をしている。それぞれが駆け引きをしているのであるが、猛将といわれる人間ほど惑うのが面白かった。利家や池田恒興である。この辺りは三谷的な演出であろうが、はっきりと領土の約束をしてしまう羽柴陣営に対して、自分と幼少期の関係や「蟹、毎年送ってやる」とか「らっきょう食うか」と一見するとすっとんきょうな約束をするのが面白い。馬鹿なのではない。誠実なのである。羽柴陣営のように不確定な約束はできないのである。誠実な人間は結局負けてしまう。皮肉なものだ。

 「真田丸」では関東から撤退する滝川一益をクローズアップして物語が展開していた。だから、ほぼこの会議については触れられなかった。

3,のぼうの城

 

のぼうの城 通常版 [DVD]

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のぼうの城 上 (小学館文庫)

のぼうの城 上 (小学館文庫)

 

 

 

のぼうの城 下 (小学館文庫)

のぼうの城 下 (小学館文庫)

 

・基本情報

監督:犬童一心樋口真嗣

脚本:和田竜

原作:和田竜

出演

成田長親:野村萬斎

正木丹波守利英:佐藤浩市

坂巻軔負:成宮寛貴

柴崎和泉守:山口智充

石田三成上地雄輔

大谷善継:山田孝之

長束正家平岳大

甲斐姫榮倉奈々

珠:鈴木保奈美

成田氏長:西村雅彦

他、前田吟中尾明慶尾野真千子芦田愛菜ピエール瀧

作品紹介

 先日放映された「真田丸」のなかで、真田昌幸率いる信濃勢、北陸勢を率いる上杉景勝、そして徳川家康が南進して攻めた城の一つ。途中から石田三成が指揮を執り、水攻めを行う。映画中ではいったん水攻めは成功する。実際は城は水に沈まなかった。だから、忍城は「浮城」、「亀城」と呼ばれる。だが、その辺りは目を瞑ろう。

 その忍城の城代であった成田長親と家臣一同は小田原城落城の後も、石田勢の攻勢に耐え抜く。

 

 降伏か、籠城か、長親に選択が迫る。小田原に向かった氏長からは今後のことを考え、降伏するように事前に言われている。石田方の使者長束正家であった。三成は戦がしたくて仕方がない。だから、傲慢で使者には向かない正家を向かわせた。案の定、長親は正家の態度に腹を立て、抗戦を決意する。そのシーンが面白かった。

 使者を待たせ、控えの間に集まった家臣一同。長親が「強いものが弱いものを馬鹿にするような世は許せない」と言い出す。すると、家臣が口々に「やっちまうか」、「やろう」と沸く。一同のなかで冷静な正木丹波であったが、「お前、やらないのか」と柴崎和泉守に言われ、「やっちまうか」と勢いに負けて戦に踏み切ってしまう。この辺りのやりとりが中高生の部活のようで滑稽であった。

 長親に心酔する百姓に前田吟らがいるのである。百姓といえども板東武者。武器を隠し持ち、以前は名だたる大名との戦にも従軍していた。前哨戦で、「うち捨て(敵兵を倒しても首を取らず放っておくこと)にしろ」と命令されて、生き生きと敵兵を刈る前田吟には戦慄した。地上波版では、このシーンはさすがにカットされていた。見たときに、さもありなん、と感じた。

4,まとめ

 歴史を題材にしたお話は好き嫌いが分れる。それは学校の歴史教育が面白くないからだ。(私は歴史好きなので面白いのだが、編年体はつまらないのは分かる。)ただ、映画や小説でもう一度触れてみると、人物像が際だって造形されているので面白いと思う。別に池波正太郎の「真田太平記」から入ってもよい。是非触れてみてほしい。

 小説は苦手だという人もいる。その理由は案外、「登場人物が多すぎる」というものだったりする。混乱するのだそうだ。確かに、人物を頭のなかで整理しながら読まなければならず、慣れが必要なのは確かだ。まずはマンガや映画から入るのをオススメする。もしも、上記二作を見ていない人は見てみたらいいと思う。

 

 

真田太平記(一)天魔の夏 (新潮文庫)

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