今日の十分日記

今日の十分日記

原点回帰の雑記ブログ。十分で書ける内容をお届けします。十分以上書くときもあるけどね。十分以下もあるし。

十代の選挙。今の若者。

スポンサーリンク

 

 まさりんです。

 いろいろ書いたけど、自分のことは棚に上げて書いてるよ。若者についてのところね。何様だこの野郎とか思わないでね。

あさイチのオープニング。太田光が出てきた。


 八月三日のあさイチのオープニングに爆笑問題太田光が出てきた。以前も太田が出てたが、なんの特集だったかは忘れていた。すぐに政治がらみだったなと出てきたが。今回も18歳の選挙についてに特集をやっていた。十代が何人か出演していた。そういう特集に出る十代なのだから、当然政治にも多少は興味のある若者のなのだろう。聞いていて、真面目だなあという印象をもった。

 十代が選挙までの数日を自撮りし、それをみんなで見るという企画だった。みな真剣に考え、投票をどうするか考えていた。なかには母親と侃々諤々議論をしている息子もいた。実に興味深かった。
 親と選挙について話し合った記憶はない。クソ親父に共産党に入れろと指示されたことはある。もう、父親に対しては不信感しかなかったので、当然無視した。地方では昔は共産党が強かった。公共事業絡みで投票してもらいたかったのだろう。

  日本には若者に対して病的な信仰があって、若者は無謬であると思われている。だから、若者を妨げるのはよろしくないという空気すらあった。いまでは、妙な処女信仰だけが残って、そういう若者信仰がなくなったのかといえば、そうではない。単に今の若者は若者ではなく、もっと子どもとしてとらえられているのだと思う。

ネットのマッチングが粗すぎる。

   あさイチの内容でちょっと不満だったのは、十代がどうやって候補者を選択しているかで、ネットでマッチングをして候補を選んでいた。マッチングとは、自分が様々な政策についてどのように考えるかを選択していくと、その人間と会う候補を選択できるというものだ。しかし、見た感じ、そのマッチング、毎日新聞だったと思うが、政策の優先順位が入っていない。憲法ではどう、経済ではどう、という風に選んでいっても、憲法改正の問題と経済政策とどちらを重視するかによって、合う政党は変化すると思うのだが。もしかすると、見落としていてあったのかもしれないが、そうすると自民党民進党のどちらかになるに決まっているではないか、とおもった。

政治家、ウキウキウォッチング。

 さて、十八歳で初の選挙をした皆さんは、ここからが面白くなる。
 投票した候補はどうなりましたか。当選しましたか、落選しましたか。そこから政治家のウォッチが始まる。
 当選した候補がその後どうなるのか、自ずと気になってくるものだ。

 私もそうだった。十八歳の皆さんはきっと生まれ故郷で投票したのだろう。私は今は生まれ故郷に住んでいない。縁もゆかりもない土地だ。そこで初めて投票してから十年以上、自然と議員の動きを追うようになった。もちろん、選挙のたびに新しい議員が登場するのであるが、そういう人も含めてウォッチするようになる。昔は地元のケーブルテレビも見ていたのだが、そこでは選挙あたりで地元の議員が登場して話をするなんて番組もあった。その地域の人間しか見ないマニアックな番組も見ていた。

 少しだけ例を書こう。

 県議会議員選挙があって、投票した候補が、そののち国政に切り替えたことがあった。県のために尽くすと言っていた人間が任期中に国政に鞍替えした。なんとなく許せなくて、その後投票しなくなった。
 落下傘として今回の参議院選でも有名人の政治家がやってきたりする。しかし、その土地にはそれまで候補がいたわけで、その人間に入れる気にはなれず、投票しなかった。今の市長はおそらく地元政財界を代表するような人間なのだが、政策が気に入らないので次からは投票しない。

 そう。「入れたくない」という候補は割と簡単に見つかるのである。政策で決めなくて良いのか? 政策で決めるときは決定するときで、まずは気に入らない人間を外す作業を私はする。そういう人間をはじきながら、ではどうするかを考えると、上で書いたマッチングでは当たらない候補にも当然目が行くようになるのである。

  こういうのを「逆張り」といって。ときに批判を受けるのであるが、八時に投票締め切りで、いきなり当確が出てしまうよりいいだろう。結局、マッチングのシステムはこういう結果を招くのではないだろうか。

 

それにしても、どうして若者に選挙権が与えられたのだろう。

 それにしても、どうして今の十代に選挙権が与えられたのだろうと見ながら考えていた。一つ明白な理由は人数が少ないから。大勢に影響がない。

   全ての制度は管理する側に利があるように設計される。どういう利点が政治家側にあるかというと、今の若者はコントロールしやすい上に与党よりの意見をもつ人間が多いという点だろう。

 二十歳になって、初めて選挙できちんと投票に行った人の各世代の割合というのは統計的に分かっている。我々の世代は過去最低あたりの年代だ。いったい、我々のときに十八歳に選挙権を与えられたらどうなっただろう。

   族のヘッドとかが本当に当選したかもしれない。またおもしろ半分でとんでもない人間が当選しただろう。絶対に当選しないだろうという候補に投票が集中したりして。ニートで立候補した人間も最近いたが、九十年代で十代が選挙権もってたら当選したかもね。

 2ちゃんねるが始まるか始まらないかの時期だと思うので、すごいことになったろう。自民党には入れない。大勢につくのはかっこわるいから。

 とにかく、今の十代はなめられているのだというのは少し自覚した方が良いのかもしれない。

 

今の若者は誤解しない方がいい。 

 今の十代も含まれるとおもうが、いつの間にか若者は「上の世代を脅かす存在」ではなく、上の世代にとって「保護する対象」になっていると感じる。新しい技術も登場せず、上の世代にとって驚異的な反抗心もない。スマホなんて、まだパソコンの劣化版だ。それを使いこなしたといってもたいしたことはない。若者がその程度だというのは、上の世代にとっては都合がいいのではあるが。

ゆとりゆとりって、言わせておけよ。

  よく、ゆとり、ゆとりと上の世代が言うと言われた若者は揶揄られたと思うらしいが、本当は上の世代は「ゆとり、ゆとり」と馬鹿にすることで安心してるのかもしれないとたまに思う。新しい技術をもった、人件費の低い若者は、リストラ候補の四十代のサラリーマンにとって脅威以外の何者でもない。若者が敵ではないというのは、中年にとってこれ以上の精神安定材料はない。

   本当は「そうですよね」とヘラヘラしながら、追い抜く方が賢い。ゆとりと言われて、怒っている若者の文章などをネットでたまに見るが、本当に馬鹿なんじゃないかと思う。

  そう言ってくる相手は味方ではない。競争相手だ。席を争っている相手だ。保護してくれる優しいオジサン、おばさんではない。

  なんで怒ってるのか自分でもよく分からなくなった。私はオジサンなのだから、若者が馬鹿なほうがいい。本当のことは教えない方がいい。どうせ図星なほうが、相手が怒るのだから。

  なんか村上龍のエッセイみたいでいやだなあ。

今の若い人は大人に保護されている割合が高い気がする。

  強引に話を戻すと、若者は保護される対象である。その証拠が実は「子育て支援」だ。要するに放って置いても子どもが育たないから、厚く支援するのである。商売をしながら子育てをする親は昔からたくさんいた。それが良い影響をもたらしたかは別として。

  もちろん、昔と比べて子育てのハードルが上がっているという事実もある。だから、ほっぽいといてその辺で遊ばせておけばいいわけでもないのが辛いところだ。それでもオリンピック選手が育ち、東大に行ければ問題が無いのであるが、はっきりいって子どもがどのように育つかは、親の資金量で決まるところが大きいらしい。

 要するに子育て支援は、子どもへの支援だ。子どもが上記の意味で育つために子どもへ支援するのである。親への支援ではない。親はそれで得も何も無い。得するほどの支援はないし、保育所が出ても時間が出来るだけで、結局働くのだから。働くったって、子どもがいることを常に意識して働くので、全力でという訳にはいかない。そういう母親はごまんといる。今は父親もそうなっている。子どものいる父親から「子どもの運動会だから」といって仕事を押しつけられるという話が記事になっていたりする。

 総合すると、結局得をするのは子どもである。逆にそうならなければ、少子化は解消しない。悪いことだと言いたいのではない。それはそれでいいのである。ただ、すこし若者自身が自分が保護される対象だと自覚しておいた方が良いかもしれない。他のブログを読んでいてそう思った。言及しないけど。

 本当はこう思う出来事がいくつかある。甘ったれた若者の話なのだが、いろいろな人に迷惑をかけるので書けない。昔から若者は甘ったれていた。しかし、大人は「甘ったれるな」と説教できた。しかし、今は説教した人間が悪者になるのである。

さらに強引に選挙に戻そう。

 番組中、十代の母親が出てきて、言っていた。「自分がした投票が意味があるのか分からないから投票に行きたくない」。投票に行かない人の言い訳はときにまじめである。もちろん、「めんどくせーよ」というレベルの言い訳もある。

 自分がした投票に重大な意味が起こってしまうというのも考えものだ。投票所で手が震える。それにそういう重大な局面が起こるときが来るかもしれないと考えて予行演習をしておいた方がいいのである。

 とにかく、行き始めると選挙は面白くなる。継続的に行ってほしい。「選挙に行かないヤツに発言権はない」と言う人間もいるが、これは自分の身を律するための言葉であり、他人に向けられるものではない。そう思って、気軽に行きましょう。

 

18歳からの選挙 Q&A

18歳からの選挙 Q&A

  • 作者: 服部進治,沖村民雄,杉浦正和,若菜俊文,安達三子男,全国民主主義教育研究会
  • 出版社/メーカー: 同時代社
  • 発売日: 2015/09/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログ (1件) を見る
 
18歳選挙権の手引き (?改正法の詳細から主権者教育の現状/事例まで?)

18歳選挙権の手引き (?改正法の詳細から主権者教育の現状/事例まで?)

 

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ