池波正太郎をめざして

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

明日は明日の風が吹く

今の心境にあわせてブログ名を変更しました。どうぞよろしく。肩の力をさらに抜いてやります。

人類共通の夢を体現する男。

 

  まさりんです。
  高畑裕太の事件と他のタレントの反応、そして夏目三久有吉弘行の交際の話を読んでいたら、すっかり気分が暗くなった。ちょっと睡眠不足もあるだろう。朝から十キロ近く走ったこともある。

 

www.nikkansports.com

※高畑裕太の事件に関しては気が滅入るだろうからリンクははらない。

   詳しい経緯は書かないが、高畑裕太の事件はなかなか闇が深い気がする。事件としても有罪なら懲役刑は確実で、無期懲役になる可能性すらあるらしい。

  夏目三久有吉弘行の交際の話を読んで、まず感じたのは、マツコデラックスの気持ち如何にということだ。まあ仕方がないよね。祝福する気持ちはもちろんあるのである。第一回目だったか、有吉とマツコがキスするくらいから見てるから感慨ひとしおである。
  なんだか、とにかくバカバカしくて明るい話が見たくなった。だから、寅さん、「男はつらいよ」の話を書こう。害がなくて良い。

  最近、NHKBSで「男はつらいよ」をやっている。渥美清の特集も、ドラマも放映された。それを見ていて気づいた。

 

 「そういえば、寅さんって帰郷するという行為をとにかく繰り返しているんだよな」

 

  多くの人間の夢は、「人生をもう一度やり直す」ことだ。あの頃に戻って、もう一度勉強やスポーツを努力し直したい。あの頃に好きだった人ともう一度会って、告白したい。もしかすると、イジメた相手に報復したいという人もいるだろう。
ちなみに、私個人にはそういう思いを抱いたことがあまりない。回避できない欠落がある人っていうのは結構そういう考え方をするのかもしれない。結局、同じ結果になるのなら、やり直しても仕方がないと思って、醒めてしまうのだ。

  車寅次郎という男は、その夢を実現している人間なのだ。もちろん、周囲の理解があってのことだ。
  シリーズ第一回、寅さんは数十年ぶりに葛飾柴又に舞い戻ってくる。そこから妹さくらと諏訪ひろしを結婚させるのだが、その前に良縁のお見合いがある。それを契機に、立派に帰ってきたはずの寅さんの化けの皮が剥がれる。
  寅さんは特に妹さくらが尊敬するような立派な男になって帰るのが夢だった。だが、その性格ゆえか、そうはできない。そして御前様の娘の恋にも破れ、失意のうちに旅に出る。
  旅にどうして出るのか。
  寅さんはもう一度帰ってくるために旅に出るのだ。ほとぼりを覚まして、もう一度トライするのである。それを延々繰り返しているのが、「男はつらいよ」なのである。

  その証拠ではないが、寅さんでは冒頭で夢を見るというお約束があった。もちろん夢がない回もあるのだけれど。様々な軽演劇や映画のオマージュなのだが、必ずかっこいい兄貴寅次郎が帰ってくる話なのだ。そして(だいたい)タコ社長演じる敵役をやっつけたり、借金に苦しむさくらたちにお金を渡したり、とかっこいい頼り甲斐のある兄貴である。実際はこうなりたいのであるが、うたた寝から覚めると、田舎でいつもの寅さんに戻っている。そしていつものパターンで失敗する。もう柴又は寅さんにとって鬼門なんじゃないか、と思えるほど、地方では人気があるのであるが、帰郷すると失敗する。そしてやり直すために旅に出る。

  「男はつらいよ」が人生をやり直すお話だと考えると、結構勇気が出る。何度失敗してもいいじゃないか。やり直しゃ、よ。恋なんて、動いてればできんだよ。出会いがない、出会いがない、って出会えない場所にずっといるからだろうよ。よぉ、そんなに難しく考えることないんじゃないか。何度でも失敗すりゃいいんだよ。青年、恋をしろよ。
  今夏の「男はつらいよ」は来週でラストらしい。名作「メロン騒動」は昨日やってしまったが、一話くらい見てみたら?  ちょっとすっきりした。いいね、寅さんは。

 

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ