今日の十分日記

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原点回帰の雑記ブログ。十分で書ける内容をお届けします。十分以上書くときもあるけどね。十分以下もあるし。

新海誠「言の葉の庭」感想ーー十分日記9

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「思い出のマーニー」を見ながら書いている。

それにしてもマーニーは怖い。

初めて出てからずっと、怖い。

言うことが怖い。

美しいもの、美しい人に惹かれる思いというのはよくわかる。が、禍々しい。

 

さて、本題の新海誠の映画です。

結論から書いてしまうと、この映画はとても素晴らしいと思います。でも、同時に万人に理解されたとも思えないのです。

物語はとてもシンプルです。

とある、靴のデザイナーを目指している高校生が、ある雨の庭で女性と出会う。梅雨の盛りの話だ。出会ったときの流れが不自然だ、とかそういうツッコミはよそう。

また、とある雨の日。

やはり庭の東屋にいくと、女性がやってくる。

二人はふれあい、心を通じていく。

 

二人の揺れる心象風景が庭の景色の変化となって現れていく、というのがこの映画の面白いところ。だが、普通のアニメファンが、この繊細さについていけるのかといったら、疑問です。それに余計な説明台詞がカットされています。さっき、「二人の出会いが不自然だ」と書きました。別に不自然ではないのです。男子高校生は、学校をさぼっていつも、その東屋に行っているのでしょう。いつも行っている場所だから、他の女の人がいても、いつも通り東屋に行った。それだけの話なので、余計な説明をしない。しかし、説明をしなければ、アニメファンにはわからない気もするのです。

わからないから、それほど評価されず、その反動が「君の名は」に繋がるのかもしれませんね。

 

説明が少ない反面、映像表現はとても豊かでそれを丁寧に見ていかないとわからない話だと思いました。

 

 

言の葉の庭

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小説 言の葉の庭 (角川文庫)

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