給食についての論争が続いている。
ようするに、まずいという子供が増えているそうだ。
それに異物混入があったとか。
珍説、「給食は食べる力を損なう」説まで登場し、盛り上がっている。
個人的に言えば、給食はある年齢になってから、まずいとはあまり思わなくなった。
小学校低学年までは市の給食センターではなく、各小学校の給食室で作られたものを教室まで運んで食べていた。
このころの記憶はあまりないのだが、強烈に嫌いなメニューが一品あって、それだけは苦労して食べた気がするので、このころの給食はあまり好きでなかったのだろう。
それは、竹輪のなかにチーズが入っていて、それと生の玉ねぎのスライスが、いまにしてみると謎の緑のソースで、和えてあるという一品だ。今は玉ねぎも、サラダ用に生で食するものが登場し、かなり食べやすくなった。健康のためにこれを一日一個生で食べるのが良いと、吉川晃司がヘイヘイヘイでかぶりついていたのを覚えている。
が、そのころは昔のガンガンにあの独特の苦味というか、えぐみがあった。これがために、生の玉ねぎが嫌いになったような気もする。それとは関係なく、ピーマンが嫌いだった。
ところが、中学年になって、市のセンターで、市内の小中学校の給食を一括に作り配送するようになった。そして、中学校から、パンがほとんど出なくなり、ご飯ばかりになった。
センターになった段階で随分味が良くなったように記憶しているが、コメ中心になってからは特にそうだ。小中学生が好きなメニューがヘビーローテーションしていたような気がする。
給食になると、毎昼人気メニューのおかわり合戦が繰り広げられていたくらいだ。
ブログを見ていると、給食に良い思い出がないという人が多く、読んでいると自分の(自分たちの?)舌の方がイカれていた気分になる。
だが、我々はバブル期に小中学校だった子供であって、そのせいで豪奢に給食が作られていたのかなとも思う。調べてみるまでもなく、こちらのサイトでまとめてあった。
結論を言えば、消費者物価指数などを勘案しても、家計に与える給食費の割合はそれほど変化していないようだ。ただ、消費者物価指数は生鮮食品をのぞいているでしょう。なぜかというと、気候などの変動により影響を受けやすいから。だから、消費者物価指数で真実に給食費が高騰していないともいえない。肌感覚として、食料品が下がったという感じもしないしね。
もしかしたら、この辺りが質の低下を招いているのかもしれないね。
カミさんに聞いてみると、給食はとにかくパンがまずかったという記憶しかないらしい。
東京に来て、パンとお菓子の美味しさに驚いたそうだ。
揚げパンになると本当に嬉しかったそうだ。
私はパンを作っていた工場が見学に行った数ヶ月後に燃えちゃったんだよね。火事ね。それからどうしたか。一応復活したのかな。けれども、そのパン工場がやけたことが、中学校からご飯が多くなった一因なのではないか、と中学校時代思っていたことを書いていて思い出した。