今日の十分日記

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原点回帰の雑記ブログ。十分で書ける内容をお届けします。十分以上書くときもあるけどね。十分以下もあるし。

三国志の武将の国別人気ランキング――十分日記

動画で面白いのを見つけたので紹介します。


www.youtube.com

ご多分に漏れず、おじさんで三国志ガンダムと戦国時代が好きです。平家物語も好きです。

だから、YouTubeのおすすめで、三国志関連が出てくると、見てしまいます。

 

この動画では、三国志の武将の中国読みを紹介しつつ、各国の人気ランキングを比較します。もともと、この動画シリーズは中国語の学習について扱っていたと思います。中国の子どもが覚えている漢字が○○種類あって、まずこれを覚えましょう、というところで挫折しました。

 

はじめに武将の中国読みをやっているところで、サムネ左の女性が飽きてしまうところで少し笑った。

 

さて、あまり期待もせずに見ていると、結構面白かった。

日本で三国志の英雄といえば、人気筆頭は諸葛亮孔明です。また劉備三兄弟のうち劉備玄徳・関羽雲長が人気です。

 

しかし、中国では関羽と超雲!!

超雲というところがファンとしてはものすごくうれしい!!

関羽関帝廟で中華街でも祀られているし、赤ら顔にあの長い髭(美髥公と呼ばれ親しまれた)と青龍偃月刀をもった武将というのは見たことがあると思います。忠節無比の武将です。歴代の中国王朝の皇帝にも愛され、死語にどんどん贈名が追加されていきます。

超雲は三国志演義で蜀の五虎将の一人として数えられます。五虎将とは関羽張飛馬超黄忠、そして超雲の五人です。

関羽張飛をのぞけば、超雲は最古参の武将です。劣勢の長坂の戦いでは後に劉備の後を継ぐ、赤子の劉禅を抱いて戦場を駆け抜けたという逸話が演義に残っています。とかく、様々な作品で爽やかに描かれている人物です。

繰り返すようですが、この二人が人気というのが感慨深い。

 

そして日中の一番の違いが、劉備の扱い。

中国ではトップ10にも入らないそうです。その代わり、曹操が人気だそうです。アメリカでもそうで、曹操の人気が高いようです。

なんとなくわかります。

実は個人的には曹操が好きだったりします。

 

動画のなかでは、「どうして日本では中国史のなかで三国志の人気が突出して高いのか」についても紹介されています。

三国志関連の映画が日本でヒットすると、中国で必ず議論になる話だそうです。最近でも「新解釈三国志」が公開されると「どうして人気なのか」という話題が出たそうです。詳細は動画に譲りますが、我が家でもそういう話題になりました。

 

大きいのは劉備の人物造形だろうと思ってます。

読み手の判官贔屓の感情をくすぐり、無謀な挑戦をする。正義であるがその志は達成されない。達成しきるとだめなんですよね。諸行無常です。完遂すると、嘘くさい話になってしまって、決して人の心を打たない。失敗するからこそ美しく写る。

平家物語などでは、源義経がそういう人物として描かれます。けれども、兄に殺されてしまう。これで征夷大将軍義経がなると、それで読み手の心は離れてしまう。

こういう設定が好きなんですよね。

 

史記も私個人は大好きですけど、もうちょっと人間味があるというか、みんなワイルドなんですね。良くも悪くも。だから、どちらかといえば教養としては史記の方が上だと思います。

水滸伝は所詮、族というイメージがあります。ファンの方すいません。

 

 

 

 ※北方三国志はおすすめしませんが、水滸伝はおもしろそうですね。