まさりんです。
前回のブログでは、「英国演劇史」について簡単に触れました。
要するに、カンバーバッチのような経歴の人間は、それだけで女性はキャーキャー言っちゃう対象になるんですね。本当は日本との比較から文化論に行こうと思っていたのに、力つきてしまいました。
適当に書けばいいのですが、性格的にそれができなくて、たとえば「パブリックスクール」なんかも意味や内容を正確につかまないと気持ち悪くて書けなくなってしまうのです。これからは極力適当に書こうと思います。はは。
さて、今回は「シャーロック」のセカンドシーズン(BBC制作、2012年)を見たので、その感想を書きたいと思います。
簡単に筋立てを紹介します。
このエピソードでは、シャーロックが唯一恋をした相手が登場する。ファーストシーズンの最後、モリアーティと対決するが、その最終シーンから話は始まる。プールでモリアーティが率いる組織に殺されかけるが、そのときモリアーティの携帯に電話が入る。シャーロックとジョンを残し、モリアーティがその場を去らねばならなくなり、危機を脱する。ワトソンが書くブログによって、二人は徐々に有名になっていく。そんな二人をバッキンガム宮殿にいるマイクロフト(シャーロックの兄)が二人を宮殿に招く。マイクロフトは二人にある依頼をする。依頼とは王室に関わるスキャンダル写真の奪還であった。スキャンダルの相手はいわゆるSMの女王だった。シャーロックとワトソンは彼女の家に忍び込む(というか小細工で入れてもらう)のだが、二人の前に彼女アイリーンアドラーは完全な全裸で現れる。不意を突かれたシャーロックは動揺する。普段、些細なヒントから、相手の経歴や性格などを瞬時にあてるシャーロックであるが、全裸の彼女に関しては何もわからなくなってしまう。直後CIAの工作員に襲われる。それを機知で回避する。が、彼女が「お守り」と呼んでいる携帯電話は持ち去られてしまう。六ヶ月後、シャーロックのもとに件の携帯電話が届く。同時に彼女の死体が発見される。
第二話 「バスカヴィルの犬」(原作:バスカヴィル家の犬、悪魔の足)ある日、シャーロックとジョンはとある依頼者を迎える。シャーロックはくだらない事件には食指が動かない。しかし、この依頼者の依頼には興味を持った。その話とは、20年前の話だ。20年前バスカヴィルに住むその男は、異常な事件を目撃した。大きなハウンドが父親を食い殺す光景を目撃したのだ。シャーロックとジョンは現地に赴き、調査を開始する。その窪地で霧のなか巨大ハウンドの影を見た。すっかり動揺したシャーロックである。やけくそになって、宿屋の食堂にいる客たちの生活を立て続けに推理して、ジョンに自分が動揺していないということをアピールする。シャーロックは現地に赴く前に、なんとなくハウンドの正体について当たりををつけていた。MI6の長官である兄マイクロフトの経歴を使って、軍の施設に侵入した二人。そこで大変なものを目にする。
第三話「ラインバッハヒーロー」(原作:最後の事件、プライオリ学校、犯人は二人)結局最後はモリアーティとの再戦となる。モリアーティはイングランド銀行に侵入する。宝石がちりばめられた王冠(これがなんだかはわからない)の入った強化ガラスに「Get sherlock」と書いた後、ガラスを割る。そして王冠をかぶり、椅子に座った姿で逮捕される。当然裁判になるのだが、そこに証人としてシャーロックが出廷する。結局、裁判は無罪になる。ほぼ現行犯なのに。モリアーティは陪審員を恐喝していたのだ。その後大使の娘が誘拐される。その捜査にシャーロックとジョンはかり出される。無事解決するのだが、解決したときにシャーロックを見た娘は絶叫する。その様子を見た刑事たちは、シャーロックが犯人だと誤解する。「本当はモリアーティなどいなかったのではないか。シャーロックの自作自演なら、あの一連推理は納得がいく」。動揺の内容の記事が新聞に掲載される。当然、モリアーティが売れない記者を利用したのだが。こうしてシャーロックはモリアーティに追い込まれていく。最後、病院の屋上に追い詰められたシャーロックは・・・・・・。
例によって、最後の謎は次回のシリーズの伏線になっています。まあ、なんとなくトリックは見えるのですが。
おもしろい記事があったので紹介します。
確かに今回のシーズンを見ながら、なんで日本のドラマはつまらなくなってしまうのかということを考えてしまいました。
この記事は照明やフレームレート、カメラワークなど技術的な面にクローズアップしていました。
ただ、この「シャーロック」を見る限り、それは「脚本」や「演出」にも差があると感じました。
とてもスリリングな展開をずっと演出していたのですが、なんというか、縁者も含めてスタッフの意思統一がしっかりしているような気がします。前回書きましたが、演技は上手いしね。
なんか、昔村上龍が一生懸命、「日本の役者はアップに耐えられない」ということをエッセイで言っていたのを思い出しました。でも、結局監督のセンスと脚本によるんじゃないですかね。脚本の時点で読みたいと思うようなドラマってほとんどないからね。
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