脳内再生がとまらないまさりんです。
今日感想を書く映画を見たおかげでの、脳内再生です。誰かのブログで脳内再生を止める方法みたいな記事があったように思いますが、私にとってはこの状態が幸福なので、このままにすることにしましょう。
今日感想を書くのは「ゴールデンスランバー」だ。原作は伊坂幸太郎。
その日、仙台にはときの首相が凱旋パレードをしていた。そのコースの脇には、ライトバンに乗る、大学の同窓生、青柳雅春(堺雅人)と森田森吾(吉岡秀隆)がいた。二人は同じサークルのメンバーだった。二人の他にサークルには小野一夫(劇団ひとり)、樋口晴子(竹内結子)がいた。
パレードがライトバンの近くを通過する瞬間、爆発が起こった。森田は青柳を釣りに行くという名目で呼び出した。だが、森田は借金を抱えており、それを帳消しにする代わりに青柳を呼び出すという依頼を引き受けたということを青柳に語る。
「おまえオズワルドにされるぞ」
とにかく逃げろと言われた青柳は、ライトバンから離れる。それを待っているように、森田が乗っているライトバンは爆発する。オズワルドとはケネディ暗殺の濡れ衣を着せられたといわれる男だ。
青柳は運送会社に勤務しているが、配送中にアイドルに襲いかかる男を、唯一知っている柔道の技、大外刈りで撃退する。それによって、時の人となっていた。「オズワルド」にされるシナリオとはその正義感の強さから、首相暗殺を目論むというものであるらしかった。
青柳の逃避行が始まる。
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「ゴールデンスランバー」とは「黄金のまどろみ」という意味である。ビートルズのメンバーがそろってスタジオ録音した最期のアルバムだ。発売順としては「Let it be」の方が後なのであるが、録音は最期だ。映画中、「ポールはどんな気持ちでこれをつないでいたか」という話が出る。「Abbey road」のB面はメドレーになっているのだが、ジョンとポールが作った作品をポールがつないだ。ジャケットは四人が並んで歩いている写真であるが、ポールの死亡説が出たりした。
「ゴールデンスランバー」をサークルのメンバーで聞いたというのがひとつの思い出であり、自分たちが戻りたい場所・時間であるというのが共通認識になっている。
級友や通り魔や裏家業の人間などの協力を得ながら、警察から逃げまくる、逃げまくる。逃げるというのは冒険譚の基本形だ。「天空の城ラピュタ」でも同じ逃避行の作品だ。2009年の「このミス」も取っているのだが、これはミステリーなのか?
実は本屋大賞とか軒並み取っているときに、「ゴールデンスランバー」というタイトルだけで、食指が動いた。洋楽好きなら、同じであろう。映画で見てみて、やっぱり読んでみれば良かったと思った。同じ理由で、「Life On Mars」にも反応してしまった。「Life On Mars」はDavid Bowieの曲である。今回は迷わず手に取った。