今日の十分日記

今日の十分日記

原点回帰の雑記ブログ。十分で書ける内容をお届けします。十分以上書くときもあるけどね。十分以下もあるし。

正月三日間の新聞と考えたこと。

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 こんばんは。正月を満喫しているのかよく分からないまさりんです。

 なんだか忙しいのです。

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 一日に地元の神社などにウォーキングがてら初詣。二日は一日家にいて、ジョギング初めをした。ここのところサボり気味であったからか、すっきりした。汗がちょっと臭いがした。本当は一日には神田明神湯島天神にお参りするのだが、年々ひどくなる行列に嫌気がさし、三日に変えた。去年からのことだ。去年はこの作戦が功を奏し、湯島はそれほどの混雑に当たらずに済んだ。しかし、たぶん多くの企業が明日から仕事始めのために、三日の今日は故郷から帰郷していてそういう人が大挙して参ったために、異常な混雑ぶりだった。それに神田明神は、蔭で「ラブライブ」という作品の限定フィギュアを売っていたらしく、それも行列に拍車をかけたのだと思う。頼むから来年からそういうことをするのなら、三が日は避けてほしい。おそらく、ファンは買いに来る。

 正月には我が家には決めごとがある。一応、新聞をいつもよりも多く読むという儀式だ。いつもは取っている朝日新聞(本当はもう変えたい)に加えて、日経新聞毎日新聞、読売新聞なども読む。今年は多くの人が紙で新聞を読みたいと思ったのか、多くが売り切れていた。毎日新聞は買えなかった。正月くらいデジタルデトックスしたいのだろう。気持ちは本当によく分かる。

 気分が乗らなくても日経新聞は読む。必ず希望的な記事を扱うからだ。最悪なのは朝日新聞で年末には、ここぞとばかりにディープな社会問題を扱い、元旦には少しだけ希望的観測を乗せる。あれをよんでいい記事だと思うのは、よっぽど幸福な一年をすごした人だと思う。そうでもない私はどんと気分が沈む。

 朝日の話題は止めよう。日経では一面で、ソフトバンクの副社長、ニケシュ・アローラ(四七)が行っている投資について書かれていた。彼はインドの気鋭の起業家リケシュ・アガルウル(二二)の企業に投資を決めた。リケシュは「一七歳でベストセラーを著した『神童』は大学を三日で辞め、格安ホテル専門の予約ウェブサイト運営会社オヨ・ルームズを起業した。『安かろう悪かろう』のサービスを改善指導して自社ブランドで紹介。二年目で加盟ホテルは四千を超え、急成長中だ」という経歴の人だ。アローラは直接リケシュと会い、翌日には一億ドルの融資を決めた。

 普通の日本人はその前に入念なリサーチをしたとしても、会って翌日に一億ドルの融資を決められるのかと想像した。一億ドルとは百二十億円だ。途方もない金額だ。1,大学を中退して、2,ネットビジネスをしている、3,二十二歳の人物(若すぎる。ビジネスのキャリアがない)、という三点において、日本では信用されない要素なのかもしれないと思うのだ。

 日本人は、優秀な人材は座っていても大学を出て、向こうから卑屈なまでに腰を低くして、尊敬に値しない人物に面接を乞う。企業側は新卒なのに、即戦力という茶番を募集用件に掲げる。その企業の姿勢は、深海魚のアンコウのように陰湿だ。口をぱくっとあけて、一流企業でございという提灯を顔の前にぶら下げていれば、勝手に入ってくるといった了見だ。

 同記事。アローラ副社長はインドで、若きIT起業家七〇〇人超に向かって語りかけた。

「自分の道に打ち込んでほしい。君たちが僕を探さなくても、僕が君たちを見つけてあげる」孫社長が彼を抜擢した理由がよく分かった。日本人にはもうこういう人はいないだろう。

 社説では「日本はずれた自己像を修正しろ」という主張がなされた。IMFが発表した国民一人あたりのGDPを見ると、日本は二七位に沈下しているらしい。もう、世界二位の経済大国ではない。世界銀行が出した、ビジネス環境ランキング(電気料金や税金などを比較してビジネスのしやすさをランキング)では、三四位らしい。もはや先進国内でも、低い位置にある。ここで日経ではスイスとオランダに学ぶべきという方策を掲げている。

 が、そのまえに我々は考える必要がある。それは「ではどうして国全体のGDPでは世界第三位になるのか」ということだ。

 明治維新以来、日本は「富国強兵」を掲げて近代化に邁進した。が、実態は「貧国強兵」であったことはよく知られる。無茶して金を工面して軍隊を拵えたということだ。結局、少なくともバブル経済崩壊後は、「貧国強企業」(ゴロが悪い)を目指したということだ。無茶をしたとか書くと、朝日新聞みたいになるか。でも事実そうなのだろうよ。この点を踏まえないと、スイスだろうが、メキシコだろうが、元の木阿弥である。

 円安という格好の好条件なのに、どうして企業業績があがり、賃金上昇までいかないのかといえば、まず人材が払底していて、外国で売れる製品が作れないからだ。また、底堅い国内の消費の支えがないからだ。そして、国は貧しくても企業が強くなれば問題がないからだ。

 最終的には日本人の滅私奉公の精神に延々と火が灯されているから、この状態なのである。救いがない。

 

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