今日の十分日記

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原点回帰の雑記ブログ。十分で書ける内容をお届けします。十分以上書くときもあるけどね。十分以下もあるし。

第十九回 「短編小説の集い」出展作品の振り返り。

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 これは十九回出展作品を作成し終わった日の翌日、四月九日に書いている。それを予約投稿で水曜日に出す。

 短編小説の集いでは、出品者に「自作の振り返り」か、「他作者の作品への寸評」を義務として課している。書いたら書きっぱなしというのを避けるためだ主催者さんの意図と解釈している。

 ちなみに主催者さんは、今は「主催者」という名前である。

 

novelcluster.hatenablog.jp

 以前、「休憩中」の記事で書いたが、この小説は都合期間中、二作目の作品である。一作目は規定原稿用紙一二枚半であるところ、最後まで書いたら、二八枚、途中加筆した部分があるので、たぶん三十枚くらいの分量になってしまった。そこから大幅にシーンをカットして出しても良いのだが、たぶんそれでは小説の妙味である、無駄な部分がなくなってしまい、結局おもしろくなくなるので、それをさけるために、新たに書いた。新たに書いた方は、原稿用紙換算一二枚弱で、結局五〇〇〇字一杯一杯になった。まあ、規定数なので問題はなかろう。少しだけ内容を削った。

 

 今回はおそらく、主催者さんだから、「桜」に関する課題か、それ以外でも「春」に関する課題が出されるであろうと予想していた。

 別に連作にはなっていないが、連作に依存した物になりすぎてしまったは、今回の反省だろう。それに、この前の場面、「校長に退学のあいさつに行く」シーンを書いた文章が三〇枚近くの分量になったもので、それにも依存しているような気がする。一応、うちの編集担当者であるカミサンに読ませたところ、やはりその傾向があったそうだ。それは先にお詫びしておく。

 

 さて、今回の話だが、意図したところをメモ代わりに箇条書きする。

1,近所の「土手公園」を舞台にする。その描写。

2,描写にそれぞれ主人公の感情を象徴させる。

3,告白を入れる。

4,母親との関係を描く。

5,主人公のサキへの感情を描く。

 

 ということを念頭に置いた。読み手を突き放さず、わからないだろう部分をきちんと説明をしたつもりだ。この前に書いたものを出せればもっとよくわかるだろう。

 一人称で「シンイチ」の主観なので、語彙を極力下げた。「関係が破綻する」や「経済的な負担」などの文言があったのだが、それを変えた。

 ヤベに告白をされたときに、シンイチの反応を書き切れるのか、というのが一つの懸念材料だった。考え抜いた結果、シンイチは「誰が好きなのか」ととわれたときに迷ってしまうのではないか、と想像した。腕組みをして迷うシンイチの姿がぼんやりと浮かんだのだ。

 母親との関係のなかで、最後「子ども卒業」という表現を使ったが、もともとは「親子卒業」という表現だった。表現がきつかったので、少し和らげた。しかし、親子関係が破綻したという経験のある人間は、この感覚を持ったことがあるのではないか。不幸な話である。また、ブログで子育てなどを書いている人にはちょっとこの表現は受け入れられないのではないかと考えた。

 

 五月は「短編小説の集い」はお休みらしい。自主課題を設定してやってみようかな。

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