今日はサクッと行きます。
1,基本情報
プラトーンを見た。久しぶりだ。
監督:オリバーストーン。
配役
ボブ・バーンズ:トム・ベンジャー
エリアス・グロージョン:ウィレム・デフォー
ガーター・ラーナー:ジョニー・デップ
2,物語
クリスは大学を中退して、志願してベトナムの戦地に向かった。カンボジアとベトナムの国境付近のジャングルに配属された。ここは激戦区であった。北ベトナム軍の反攻が始まる時期である。
配属された小隊(プラトーン)は二つに割れていた。一つはボブ派、もう一つはエリアス派だ。隊員は本国での生活に困るような黒人などが多くいた。任務は苦しく、クリスは一週間でいやになってしまう。新兵として待ち伏せ作戦の途中、敵方に撃たれる。戦場で様々な経験を積みながら、兵士としての能力を上げていった。
3,感想
「地獄の黙示録」や「ディア・ハンター」と並び称される、ベトナム戦争を扱った映画である。個人的には「地獄の黙示録」や「ディア・ハンター」のほうがすばらしいと思う。
一時期チャーリー・シーンは、イカレた人として有名になってしまったらしい。社部を決め込んで乱交パーティとかしてたんだっけ? 良い演技をしているが、やはりボブやエリアスなど他の人物が濃いので、どうしても陰が薄くなってしまう。語り手だということもあるのだろうか。いや、「地獄の黙示録」のウィラード大尉はインパクトがある。語り手でもあるのだが。ちなみに、ウィラード大尉役はマーティン・シーンで、チャーリー・シーンの実父である。
内容に戻ろう。ボブとエリアスの葛藤は面白い。だいたい派閥争いや内ゲバが始まると、組織としては末期であり、良い結果にならないという良い例だろう。あれだけ追い詰められながら、他人に対して負の感情を持つのは人間らしさか。エリアスが逃げながら最後両手を挙げて祈るように死ぬシーンはやはり印象的である。ジャングル戦というアメリカ人からすれば特殊な環境が人々の野生を引き出したのだろう。
ただ、明らかに賞レースを意識した作品だな、とも思う。「地獄の黙示録」ほど見る人を置き去りにせず、難しいテーマも盛り込んでいない。兵士個人に感情移入させる構成であり、人間の汚い部分の出方も、教科書的な感じがしてしまう。その部分がちょっと鼻につく感じがする。