本当に不思議だが、映画のブログを分離させた途端、書く気がなくなったのだが、元に戻したら、サクサク書けるようになりました。
「LIFE!」という映画もかなり前に見た映画です。
LIFEは雑誌のライフです。数々の伝説的な写真を世に送り出した雑誌なので、きっと見たことのある写真があるでしょう。
さて、映画はこのLIFE誌が社内再編成されて、紙媒体では最後の号が出されるときの話。
ネガフィルムを管理する仕事をしていたウォルターは、ボスであるテッドから最終号の表紙の写真を出すように命令される。それはカメラマンであるショーンがすでにウォルター宛に送ってあるということになっていた。
ところが、探してもそれがどこにあるのかわからない。
そしてショーンは冒険をして世界中を飛び回っている。
最終号の表紙をもとめて、ウォルターは旅に出る。
以上があらすじです。
ウォルターは奥手な性格で、好きな女性がいるのにも関わらず、アプローチできないでいます。対照的に妹ははてんこうな性格でです。これが冒険を通して成長していく話です。
劇中、デビッド・ボウイの「スペース・オディティ」という曲がつかわれます。この曲は、デビッド・ボウイ初のヒット曲で、トム少佐が宇宙飛行中、謎のトラブルで帰ってこられなくなる、という内容です。
ウォルターは気づくとぼうっと妄想してしまうという癖があり、ボスのテッドから、「トム少佐」というアダ名をつけられます。
ところが、「トム少佐」の意味が妄想のなかで徐々に変化していきます。「帰ってこない人」から「未知の世界に飛び出した勇者」となります。
グリーンランドからアフガニスタンまで、様々な雄大な世界はとても美しいです。同時に、ニューヨークでも路上にある幾何学模様などを使ったカットがとても印象的です。
話としては展開がある程度読めてしまうのですが、この美しい光景がとてもいいと思いました。
見ていてハッとするシーンはいいですよね。
一方で、「鴨とアヒルのコインロッカー」という映画も同時期に見ました。伊坂幸太郎原作の映画なのですが、たぶん原作は面白い作品になっているのだろうと思いました。
役者も、濱田や瑛太、松田龍平、大塚寧々など、面白いキャストが揃っています。
ところが、面白くない。
なんだろう。各シーンが驚くほど平凡で、今はないけれど、昼ドラを見ている気分でした。今はあるのか、「やすらぎの郷」。見たことないけど。野際陽子さんの最後の作品なのかね。
昔、ケーブルテレビで、Vシネマを散々見ていたけど、そんな感じでした。
もちろん、グリーンランドやアフガニスタンの景色と、おそらく仙台の景色を比べてはいけないのですが、ニューヨークのシーンでもハッとさせられるインパクトは作れていたので・・・・・・。ニューヨークと仙台を比べるのも反則か。
とにかく、もう少しなんとかならんかったかなと思いながら見ていました。筋立ては面白かったのですから。