www.from-estonia-with-love.net
要するに1980年代までは日本の一人勝ちだったのが、ここ20年近く、日本だけが負け続けているように見えるということだ。
よく考える。どうして日本は世界第三位の経済大国でいられるのかと。
世界の名目GDP(USドル)ランキング - 世界経済のネタ帳
問題はこのGDPというやつなんだろうね。
GDPってお金の量と運動のスピードを示しているのであって、質は問わない。それがGDPのイメージ。
要するに、国民に稼いだ金を還元しようがしまいが、お金がどこかで動いていればGDPは上がるのである。実際日本がGDPベースで世界第三位にいられるのは、それだけ労働者に還元せずに、大きな単位のお金が企業間をくるくる回っているからなのだろう。
そりゃ、経営者が奴隷のように労働者を使えれば、利益がでるよ、なと。
GDPという数値自体が経済の実態を示す指標になっていないのかもしれない。
ダイエットで「糖質制限ダイエット」が流行っている。
色々な意見がある。
ただ、総カロリーベースでダイエットを考えていたのが、より細かい指標である糖質に着目する方法に変わっていった、とすれば、方向性としては間違っていない。つまり、よりミクロな分析が今後行われているのだろう。
総カロリーでバランスをとることが常識だったのに、ある一点に着目して減らすというやり方に抵抗があるのは仕方がない。よりによって、炭水化物だし。油物は以前から言われていたからね。油物はだったら、抵抗は少なかったのかもしれない。
経済学というのは実はとても歴史が浅い。
古代ギリシャからあったという代物ではない。
だから、複雑な公式を使っているようで、実はとても粗雑な分析しかない。
経済政策といっても、大まかに言えば二種類しかない。
金融政策と財政政策。
これしかない。ちょっと調べると、それぞれの内容でも驚くほど方策は少ない。
小さい政府か大きな政府か。
いまは小さな政府を志向するのが流行っている。国家が主導しても基本的なインフラが整ってしまえば、その方策である財政政策がインフラ整備という方向性では意味をなさなくなるからだ。だから、政府を縮小する。むだな租税を取らずに民間に還元した方が良いということだ。
これもいずれ反転するのかもしれない。新たな方法が出現すれば、大きな政府になるのかもしれない。
そんなことをつらつらと考えた。