気づけば十分日記シリーズも一月を超えました。
ほぼ毎日更新しているので、飽きっぽい私にしてはよく続いています。
それは誰も褒めてくれないので褒めておきます。
さて、先日ショッピングモールに買い物に行きました。
そのショッピングモールにはシネコンがあるのですが、シネコンに続く、外のエスカレーターの前に、支柱型の広告塔があります。広告塔の四方には映画の宣伝ポスターがはられています。そこをあるきながら、どんな映画がかかっているのか、と順々に歩いていました。
そこであるポスターの前で足がとまりました。
これ、どれが名前かわかります?
とここで撮った写真を載せたかったのですが、上手く撮れていないようなので、シネマトゥデイのリンクを貼っておきます。ここにある画像が見たポスターです。
どの字列をとっても、映画のタイトルに見えますよね。
答えは書きません。
そこから、原作と脚本を見て、感心してしまいました。
原作が岩井俊二で、脚本は大根仁。
大根仁は馴染みがないかな。
「まほろ駅前番外地」「モテキ」「湯けむりスナイパー」など、テレ東の深夜番組を多く手がけています。あんまり大きな声では言えませんが、「まほろ駅前番外地」では三浦しおん原作の小説よりも面白くしてしまったと思っています。原作を超える映像化は初めてです。
個人的には昔TRICKで演出をしていてそこで知りました。
佐伯日菜子が出てくる回ですね。
よく調べてみると、九十年代にドラマ化、映画化された作品なのだそうです。
リバイバルされるというのことは面白かったのかもしれません。
その当時のドラマのヒロインが奥菜恵。
人生でほとんどテレビを見ていなかった時期の番組です。
それにしても、そのポスターの絵を見て思いました。
流行りの絵柄に見えるな、と。「君の名は」っぽいとおもいました。もちろん、アニメに詳しい諸氏によれば、「全然ちげえよ」という話になるのかもしれませんね。
東京五輪のエンブレム問題でも、専門家の見解によれば、あれはパクリではないそうです。
ポスターを見ながら、岩井俊二と大根仁という段階で、もっとオリジナリティを追求してもいいのではないか、と思ってしまいました。
しかし、作る以上は売りたいという欲が出てきます。だから、売れるであろう方向に行きます。
去年の、「君の名は」と同時に、「この世界の片隅に」も売れて、高い評価も得ました。これは流行っている絵柄とは違いました。流行りの絵柄でなければ売れないというわけでもないのでしょう。
流行りの方向に行くべきなのか、わざと背を向けて、新しい方向へ行くべきか。
難しい問題ですね。
そんなことをしばらくポスターを見ながら考えてしまいました。
それにしても、岩井俊二と大根仁がそろって、アニメを作ってしまう。
それが日本の実写映画の現状を示している気がして、ちょっと切なくなった夏の日でした。