今日の十分日記

今日の十分日記

原点回帰の雑記ブログ。十分で書ける内容をお届けします。十分以上書くときもあるけどね。十分以下もあるし。

嫌になってしまった--十分日記83

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ブログを始めてもうすぐ丸4年が経過する。

先に書いておくと、ブログには目的があって、書くこと自体が目的のブログとそれ以外の目的のブログがある。それぞれにおいて、文章の巧拙も基準が違う。

文章を書くことが基準のブログは読む価値があるが、それ以外のブログは読書登録をしてまで読む価値はないと私は思う。機会があれば読むが。

 

若い頃から他人が良いと言うと、自分はそっぽ向くような性向があった。だがそれはとても損をするということを若い頃から自覚はしていた。大人になって、その性向はかなり薄くなってきていて、かなり流行のものも取り入れられるようになってきた。

しかしその性向の頭の先がたまににょきっと出てきてしまう時がある。昨晩の自分がそうであった。

ブログの運営に関して、いや他人のブログに対するスタンスと言えばいいか、かなり寛容であるようにしてきた。人さまがどんな運営をしていても知ったことではない。自分の興味が満たされるのであれば、互助会に入っていようが外部の同様の組織に入っていようが、アフィリエイトのブログをやっていようが、別にお構いなしというのが私のスタンスだった。

 

昨晩の私はそうではなかった。

結論から言ってしまえば、とあるブログの読者の登録を解除した。Twitterではフォローが勝手に外れてしまうことがあった。同様の事故がはてなで起こっているなら別であるが、読者の登録を外した経験はこれで2回目だ。はてなに入って丸4年経つのであるが。おそらく他の人はガンガン読者登録をして、気に入らなければはずしているのだろう。

それでも新規記事の数が年々減っているのが面白い。

 

そのブログは種々のレビューを書いている人のブログだった。私は気に入らないと言うだけの言いがかりがあるので、実名は出さない。

レビューの基本は「私見」であるのにも関わらず、感想をあまり書かなかった。その癖、おそらく検索で引っかかりそうなキーワードは随所にちりばめているのである。

ちょっとだけ具体的に書くと、北野武が書いた「アナログ」と言う小説を取り上げて、「キタノブルー」というキーワード意味もなく随所にちりばめている。表紙が青かったとか、表紙を外してその下も青かったとか、言いがかりをつけて「キタノブルー」を連呼するのである。そのあまりの下手さに失笑してしまった。加えて「アナログ」の感想を書いてあるようで書いていない。作品の自分なりの分析もしていない。

レビューを書くのに、特に映画などの映像作品や、小説などの文章を扱うのに、自分なりで良いが、まるで分析をしないというのは解せない。それは書き手にまるで定見がないと言うことになってしまう。と書くと、難しく聞こえてしまうが、要するに映画や小説の感想を通して、その人となりを読みたいのである。感想や分析を書かなければ、それはただの紹介になってしまう。

 

ブログでお金を稼ごうと思えば、紹介を書くのはとてもクレバーのやり方だ。が、もしも自分が文章書きたくて書いているのであれば、そんな自分に自己嫌悪するのではないかと思ってしまう。そのブログはおそらく、紹介で生計を立てようと、もしくは副収入を得ようというのが、主な目的なのであろう。文章を書くのが主の目的ではない。

 

それならそれで犯してはいけないタブーというのもある。レビューは自腹で、というのが原則だ。よっぴーさんではないが、それ以外はそれで明記しなければならない、と言うことだ。そのブログでは展覧会などに行くのに、ブロガーを、主催者側が招待するというイベントに参加して書いていると以前書いていた。

映画の批評で、特にそれがうるさい。試写会で見て作品を評価すると、どうしてもおべんちゃらになってしまうので、中立を保つため作品は自腹を切ってみるのが原則である。そうでなければもしもその作品のマイナスポイントを書いたとしても、それを提示するというのも主催者側の意図であるととられてしまう。レビューを書く者にとってそれは大いなる損失である。信頼性を失う。

ネットの世界ではさらにうるさい。

 

相手の金で行った展覧会で、そのブロガーはなんとも思わなかったのだろう。

「うーん、普通」

というやつだ。でも、そうは書けまい。

あまりにも書くことがなくて書かない、という選択肢もなくなる。

 

以前そういうイベントに参加していると言うことを書いていて、それは違うのではないかと思った。素人が書いているのであれば別だが。そのブログのやっている事は本気の本気、プロとしてやっているように見える。検索を非常に気にするのは、収入を得たいからであろう。それならば本人の意思と関係なく、彼もしくは彼女はプロであり、プロの作法でレビュー等は書かなくてはならないのである。

そんなこんなが積もり積もって、読者登録を解除した。

 

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