必要があって、Bluetoothのスピーカーを買った。頼まれた買い物だ。
CREATIVEというメーカーのスピーカーにした。
安いのであるが、音質は非常によい。
CREATIVEというメーカーは外国のメーカーだ。本社はシンガポールにある。サウンドブラスターという、機械に疎い私でも知っているサウンドカードを発売している。疎いのであるから、こういうメーカーの名前もよく知らない。知らないのであるが、名前を聞くと、日本のメーカーか外国のメーカーかはだいたい当たりが付けられる。CREATIVEという名前はシンプルで良いのであるが、日本人はあまり使わない名前だろう。ストレートすぎるのである。
だが、名前通り、直感的に使用できて創造的である。
このスピーカーを購入するために、ヨドバシカメラで音質チェックをしまくった。ウォークマンを持って行って、Bluetoothで接続しまくった。そんな男を秋葉のヨドバシで見かけたらそれは私です。
始めはウォークマンなどのプレイヤーの近くにスピーカー売り場があって、そこで買おうと思った。そちらのほうが音質が良いと思ったのだ。
ところが非常に値段が高い。
BOSEとかSONYとか、フェンダー(もあった)とか冠するだけで、金額の桁が変わる。頼まれた予算と鑑みて、これは買えない。安いのもある。依頼主はスマホを接続したいらしいのだが、安いものだと、スマホのスピーカーとさして変わらない。これに金を払うのは嫌だろう。コストを抑え、音質の高いものという
そこでPCパーツのコーナーに行った。ここに安いものがあると分かっていた。音質に自信がなかったが。
そこでは、サンプルで音楽を流しているのだが、アニソンとかアイドルの曲だった。それがたくさんのスピーカーに接続されていて、次々とスピーカーが変わるようになっていた。ただ、高いスピーカーばかりであった。それに、普段聞いているような曲でないので、私にとってはあまり意味がない。このコーナーの商品を買う人間が聴く曲だろうと思って、アニソンとかアイドルとかを流しているのだろうが、もうちょっと無難な曲がよかった。ビートルズやクラシックでかまわないのだけれども。それとも、やはり洋楽は権利関係がうるさいのだろうか。
ということで、目当ての価格帯のスピーカーにBluetoothでウォークマンを接続して、アデルの曲を聞きまくった。普段それほど聞かないけどね。恥ずかしくない無難な曲ってそれくらいしかなかったんだ。
そうして選んだのが今聞いているスピーカーだ。
ところが、サンプルのアイドルソングがうるさすぎた。音量が出るということ、大きくしても、低音を効かせても割れないということ、くらいしか確認できなかった。
そして今聞いて、音の良さに感動したのである。五千円くらいでこの音質なら十分なんじゃないかな。個人的にはノートパソコンのスピーカーなんかで音楽とか聴いてると、頭が痛くなる。よく、スピーカーの音質を表現するのに「ドンシャリ」という。低音が「ドン」で、高音が「シャリ」。ノートパソコンだと「シャリ」ばかりになってしまう。そうすると、頭が痛くなる。このくらいのスピーカーでも、かなり楽になると思う。