今回書いた「短編小説を集い」への出品作「聖布」の振り返りをしてみよう。
今回の作品、魂で起きた急に殺害の殺人事件をモチーフにしているが、この事件を上説明しようと思ったきっかけは、作品中でも出てくるが犯人を護送しているときの光景を見たからだ。普通犯人が護送される時、犯人は気づいていないか、気づいていてもふてぶてしく居直るか、それともような行動とるか、のどれかだ。
例えば、カメラを威嚇するとか新潟の少女監禁事件ではビジュアル系バンドのようなポーズをとっていた。甚だわかりにくい表現だがそうとしか言えない。呵々大笑しているものもいた。 Chage & Askaのアスカが少しカメラの方を威嚇しているようだった。
今回の事件の犯人は、必死に自分の顔を隠していた。ということは、周囲からは信じられないような犯罪を犯しているのだが、本人が精神的に病んでいるのではなく、正確に状況認識しているのだと思った。
そんなことから、はじめは金儲けのためにバラしているのかとおもった。パーツどりのために。あまり書くといろんな規定に抵触する可能性があるから適当に誤魔化す。想像してほしい。
そうでないとすれば……。それに布というテーマを織り込んであった。この夏に東南アジアのアーティストの作品展、サンシャワー展にいった、そこでラザロの作品を見た。そして久しぶりにブエナビスタソーシャルクラブをみたら、そこでもラザロを信仰している人物が出ていて、気になっていた。じつはサンシャワーの方は、私の勘違いだったみたいだ。
ラザロが復活したとき、布を纏っていたので、彫像は茣蓙みたいなものを纏っている。そして松葉杖を両方に持っている。
調べる時に、「ラザロ」とカタカナで検索していた。この英語表記「lazarus」となる。きづかなかったが、デヴィッド・ボウイのラストアルバムの一曲でもあった。
始め、柴田は四十代の設定で書こうとしていた。それが書き始めてから、定年間近のほうが良いような気がして、急遽変えた。迫田に仕事を押し付けたりする設定が、不自然になると思ったからだ。
急遽加えた変更が最後のシーンとうまく繋がったと思う。書く前は迫田だけに起こるとしていた。