今日の十分日記

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原点回帰の雑記ブログ。十分で書ける内容をお届けします。十分以上書くときもあるけどね。十分以下もあるし。

川崎の事件再びーー十分日記257

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びっくりしたのは、立川志らくを代表として、「死ぬなら……」の言葉に対するみんなの反応だ。今回は、肯定と否定が拮抗している気がしていてならない。もしかして否定が勝っている状態、つまり逆転しているのかもしれない。

おそらく、10年くらい前だったら、反応は全く逆だったろう。

そうしてそんな反応を見聞きして、私は「世知辛い世の中だよ」と切歯していたのだろう。いや実際にしていた記憶がある。その反応をしている方が少数だった気がするのである。

どうしてだろう、東日本大震災や熊本の地震など、大災害がこの十年に頻発して、「諸行無常の響きあり」を体感してしまったか。

アメリカではトランプ大統領が誕生し、甘噛みの差別発言をしている。そのせいで逆にリベラル層を刺激し、「♯me_too」運動も起こった。過剰に過激な運動は人々の意識を変えた。これのせいだろうか。

ここであげた原因で、人々が苦境にある人々(私も含む)に想いを馳せるようになったのであれば、それはいいことだ。

 

しかし、自分が事件を起こした男のようになるかもしれない、自分の子供が……と思っているのなら、それは問題だ。

それは自分が、そして自分の子供が苦境にあり、崖っぷちに立たされているせいかもしれない。つまり余裕がないのである。

それならば、一見すると優しい思いが、人々の叫びであるのかもしれない。

 

NHKの「チコちゃんに叱られる」を見ている。カミさんがチコちゃんに夢中なのである。番組中、昔円谷プロで初代の「ウルトラマン」を作っていた監督さんが出ていた。彼は「金曜日の妻たち」も撮っていたらしい。

監督さんはウルトラマンの撮影をするたびに、不安で自分に「大丈夫、大丈夫」と言い聞かせていたらしい。これが結構効くのである。根拠もデータもいらない。自分に「大丈夫、大丈夫」と言い聞かせるだけだ。

生きてるだけでいいんだよ。それだけで。

不安な家族もそう唱えよう。

大丈夫。大丈夫。