なにかとクサクサする日々を過ごしているのは皆さんも一緒ですよね。
なるべく、新型コロナウイルス(covid-19)の情報収集は最低限にして、あとは本を読んだり、書いたり、映画で良いのがあればみたり、プログラミングの勉強をしたり、こうしてブログを書いたり、掃除をしたり、洗濯をしたり、ジョギングをしたり、料理をしたり、動画制作の手伝いをしたり、結構忙しいな。
なんだか、ここ一年くらい、定期的に男はつらいよ、について書いている気がするので、「定期便」としました。書きたくなったら、また書くと思います。
BSテレ東で「男はつらいよ」の放送が始まりました。
土曜日の夜です。
今日はこれから第三回が放送されます。
前回の第二回の放送を今日の昼間に見ました。
恩師として、東野英治郎が登場し、マドンナは恩師の娘で佐藤オリエです。
寅さんは京都に母親がいます。寅さんは妾腹です。母親は葛飾の芸者であり、寅さんを生んで、姿をくらまします。
京都で恩師と娘さんとばったり会い、先生のすすめで、お母さん(みやこ蝶々)に会いに行きます。あった途端、「金の無心ならお断りだよ」とけんもほろろの対応をされ、怒って帰ってきます。
さて、例によってマドンナに寅さんは振られます。
マドンナを寅さんから盗っていくのは、医師である若き山崎努です。
最後に山崎努と佐藤オリエが京都に旅行に来て、寅さんを見かけます。
寅さんはお母さんと悪態をつきあいながら仲良くしています。
それを笑顔で佐藤オリエが見守って終わります。
見ていて思ったのですが、この作品のマドンナって、悪びれないんですよね。
結構寅さんのことを振り回しているのですが、いや寅さんが勝手に振り回されているのか。どちらにせよ、寅さんが翻弄されているのは事実です。それに対して、なにも思っていない。マドンナってそういう設定が多いんです。
若き中村雅俊が出てくる回がありました。この回のマドンナは藤村志保です。マドンナは中村雅俊の姉です。中村雅俊は藤村志保に諫言します。
「ねえさんはひどいことをしている」
寅さんを振り回すな、ということを言うわけです。
逆に寅さんに振り回されるのが、リリーです。
なんで多くのマドンナが、寅さんを翻弄したことになんとも思わないのか。それは寅さんが埒外の人だからです。埒外は「枠の外」だと思えば良いです。ここでは一般的に「常識の枠の外にいる人」を意味していると思って下さい。
その後シリーズが進んでいくと、寅さんは本当に妖精のようになっていきます。今風に言えば、ゆるキャラのようになっていきます。
女性にとっては、完全に住む世界の違う人なので、自分と寅さんが恋仲になるなんて想像もつかないわけです。ゆるキャラと結婚する想像を本気でしていたら、どうかしていますね。
同じ埒外の人がリリーです。
リリーは一度寿司職人と結婚しますが、離婚してしまいます。もちろん、人気が出たから、リリーをもう一度出したかったというのが本当の離婚の理由でしょう。しかし、リリーの方が埒外の人だから、かたぎの衆と一緒になれなかったとも取れます。
リリーと寅さんが一緒になれない理由は、さくらだと思っています。
寅さんは埒外にいるのですが、足の爪先だけ、とらやというかたぎの衆に入っているために、完全に埒外にはなれません。引き留めているのが、さくらです。
だから、完全に埒外の人、リリーと一緒になれないのですね。
もっとも、埒外の人と埒外の人が一緒になったところで幸福かどうかは分かりません。
シリーズ中ではその後、悲惨な最期を迎える香具師の仲間の話がたくさん出てきます。そうなるのであれば、家族などいないほうが清々するとも言えなくもないのです。