あなたはメモを取るタイプだろうか。
私はあまりしない。とったメモをブログや小説を書くときに役立てるようにするのだろうけれども、メモを取った段階で、私は満足してしまう。
だが、私が好きな水木しげるはメモをたくさん取るタイプだったみたいだ。
もしかすると、今の時代の若者であれば、毎日コツコツブログを更新しつづけるタイプになったのかもしれない。
この記事では戦争の漫画を描くことへのジレンマがあったとある。
戦争の悲惨な側面をもっと描きたいと思っていた。
TBSの夕方の番組で、仲代達矢と桂歌丸が幼少期の戦争体験を語っていた。仲代達矢は東京で、桂歌丸は横浜の出身だった。ともに第二次世界大戦末期に、大空襲を受けた地域だ。そのときの経験を語っていた。確かにこういう体験をすると、「戦争はもうこりごりだ」と思うのも無理ない。
ちなみにだが、このときの空襲に大量に落とされたのが焼夷弾である。焼夷弾と呼んだ方が、当時の感じが出ているのかもしれないが、悲惨さを伝えたかったらナパーム弾と呼んだ方が伝わりやすいかもしれない、と夏になって「焼夷弾」という呼び名を聞くたびに思う。ナパーム弾は、ベトナム戦争で大量に使用されているのと同時に、映画などで映像化されているからだ。「地獄の黙示録」では実際に島ひとつ分焼き払ったとも聞く。
特に桂歌丸は、その瞬間は疎開していて、千葉県の誉田から燃え盛る横浜を見たそうだ。
そして言っていた。「戦争を知らない世代が戦争についていじるんじゃない」。少々暴論だが、気持ちはわかる。
「戦争をやらないために、軍隊を持つのだ」という理屈は、正しいようで詭弁だ。きっと、オプションとして軍隊を持てば、まちがいなく政治家は軍隊を使うオプションを選択したがるだろう。
さて、水木しげるの話題や桂歌丸の話題は、帰ってきてから見聞きしたのだが、なんとなく運命めいたものを感じてしまった。
今日は昼間、すみだ水族館に行ってきた。すみだ水族館はスカイツリーの足元にある。
すみだ水族館といえば、売りはチンアナゴとクラゲである。個人的には入ってすぐの大きな水槽も好きである。
そのクラゲと水木しげるの妖怪の世界が融合した展示をやっていると聞いて見に行った。
展示は一部である。しょぼいと言われれば、しょぼい。
そこにきていた子供達の反応が面白かった。
展示は上り坂の薄暗いスペースであった。だから、入る前にビビるのである。なかには怖くて入れないという女の子もいた。それが坂を登りきった、展示の終わりには、「たいしたことなかった」と言い出すのである。シンプルな展示なのだが、子供は夢中になって見ていた。
また江戸前の金魚の展示もあった。
鉄魚と呼ばれる黒い金魚が綺麗だった。
この金魚は宮城県の魚鳥沼というところで発見されたらしい。鉄錆色をしていることから、こう呼ばれるようになった。
水族館のような水のスペースは、癒されるので、疲れているときに行くといい。