
導入
先日、「マンダロリアン・アンド・グローグー」を見に行ったときに、見事に風邪をうつされたという話を書きました。その風邪、今年の5月・6月に流行っているパターンらしいです。症状をまとめると、
1,突然喉の痛みと鼻詰まり
2,ものすごい量の咳と鼻水(一週間程度)
3,徐々に咳が治まり、鼻水も治まる(一週間程度以上)
となっています。多い人は二回から三回ぶり返しているという人もいるようです。
成分など合わない人もいるでしょうから、自己責任でお願いしますが、私が効いたと思う薬は「ベンザ・ブロックDX」でした。鼻水を抑えるのがとてもよかったですが、飲んでいる時期は便秘になり、そのあと強烈な下痢になりました。
下痢とともに、おそらく「梅雨バテ」担った模様。長い前置きでしたが、今回はこの「梅雨バテ」や梅雨どきに気をつけた方が良いところを東洋医学の観点で調べたので、まとめてみます。
🌿 脾弱を克服する:漢方の教えと胃腸の養生法
梅雨どきの体調不良の背景には、東洋医学でいう 「湿邪(しつじゃ)」 が深く関わっています。湿邪は、体の中に余分な湿気が溜まって巡りが悪くなる状態のこと。特に、胃腸の働きを担う 「脾(ひ)」 を弱らせるため、食欲不振・下痢・むくみ・だるさといった症状が出やすくなります。
今回の風邪のあとに強烈な下痢が続いたのも、まさに「脾が弱って湿邪に負けた」典型的なパターン。ここからは、湿邪が溜まっていないかを確認する方法と、脾を立て直す養生法をまとめていきます。
1. まずは自分の状態を知る:湿邪セルフチェック
湿邪には「重い・濁る・粘る・滞る」という性質があります。 そのため、次のような症状が出やすくなります。
■ 身体症状チェックリスト
当てはまるほど湿邪が溜まっている可能性が高いです。
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体が重だるい
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頭が重い、痛い
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めまいがする(回転するような感覚)
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食欲がわかない
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胃が重い、食後にもたれる
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軟便・下痢が続く
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むくみやすい(靴下跡が消えない)
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関節が重い・痛む
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おりものが多い
さらに、 「雨の日や台風前に体調が悪くなる」 という人は、湿邪の影響を非常に受けやすい体質です。最近の私は、特にこの状況で雨の日に自律神経がおかしくなって、体調不良(頭痛・腹痛・だるさがメイン)になります。
2. 舌は内臓の鏡:毎朝できる「舌診」で湿邪を確認
漢方では、舌を見ることで体内の水分バランスを判断します。 湿邪が溜まっていると、舌に次のような変化が現れます。
■ 舌の苔(ぜったい)が厚い
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白くて分厚い苔
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ぶよぶよした質感 → 体内に余分な水(湿邪)が滞っているサイン。
■ 舌の縁がギザギザ(歯痕)
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舌がむくんで大きくなり、歯に押されて跡がつく → 水分代謝が悪く、脾が弱っている証拠。
毎朝、鏡で舌を見るだけで体調の変化に気づけるので、ぜひ習慣にしてみてください。
3. 日本人に多い「脾弱」とは?
日本は高温多湿の気候で、冷たい飲み物を好む文化もあり、 生まれつき脾が弱い=脾弱体質 の人が多いと言われています。
脾弱の人は湿邪に弱く、梅雨〜夏に体調を崩しやすい傾向があります。
■ 脾弱の典型症状
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食欲が落ちやすい
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胃もたれしやすい
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疲れやすい
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下痢しやすい
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むくみやすい
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甘いものがやめられない
脾弱は放置すると、夏バテや秋の乾燥トラブルにもつながるため、早めのケアが大切です。
4. 湿邪を追い出し、脾を立て直す食養生
湿邪対策の基本は 「脾を守る食べ方」 です。 脾は「喜燥悪湿(きそうおしつ)」といわれ、乾燥を好み湿気を嫌います。
■ 避けるべき食習慣
湿邪を悪化させる代表格です。
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冷たいもの(アイス、ビール、ジュース、刺身、生野菜)
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甘いもの(砂糖菓子、菓子パン)
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脂っこいもの(揚げ物)
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味の濃いもの
→ 胃腸を冷やし、湿を溜め、脾の働きを弱めます。サラダなどの生野菜がよくないというのは意外ですね。
■ 積極的に取りたい食材
湿邪を出し、脾を助ける食材を中心に。
● 利尿・除湿
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はと麦
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小豆
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黒豆
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とうもろこし
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冬瓜
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緑豆もやし
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海藻類
● 脾を助ける自然な甘味
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山芋
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かぼちゃ
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さつまいも
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大豆・枝豆
● 香りで湿気を払う
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しそ
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生姜
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みょうが
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パクチー
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ネギ
■ 食べ方の基本
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温かいものを中心に
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よく噛む
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規則正しい食事リズム
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スープ・お粥・煮込み料理が最適
5. 湿邪を流す・脾を温める薬膳レシピ(実践編)
ここからは、湿邪を追い出し、脾を立て直すための薬膳レシピです。
■ ① 利水レシピ(余分な水を出す)
● 緑豆もやしとアサリのレンジ蒸し
緑豆もやし(除湿)×アサリ(水分代謝UP)×パクチー(湿気払い)。 レンジで簡単に作れる“湿邪リセット”料理。
● コーンとミックスビーンズの和風サラダ
とうもろこし(利尿)×豆類(脾を補う)×青じそ(香りで巡りUP)。 夏にぴったりの爽やかサラダ。
● きゅうりとなすの香ばしごま味噌つゆ
利尿作用のあるきゅうり・なすでむくみ改善。 豚肉と合わせれば疲労回復にも。
■ ② 脾を温め巡りを良くするレシピ
● とうもろこしの薬膳スープ
とうもろこし(利水)×玉ねぎ(巡りUP)×卵(栄養補給)。 仕上げの「酢」で胃腸がシャキッとします。
● ずんだ出汁つゆ
枝豆(湿気排出)×出汁で胃腸に優しい。 麺類の糖質代謝も助けてくれる万能つゆ。
● 鶏肉と山芋炒め
山芋(脾を補う)×鶏肉(気を補う)。 根本的に水分代謝を高める“脾強化”レシピ。
6. 生活習慣で脾を守る:湿邪を寄せつけない暮らし方
食事と合わせて、生活習慣も整えると効果が倍増します。
■ 除湿・空気循環
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エアコンのドライ
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扇風機で空気を動かす
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布団や衣類の湿気を溜めない
■ 水分の摂り方
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ガブ飲みしない
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温かい飲み物を少しずつ
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白湯が最適
■ 運動・入浴
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軽い散歩・ヨガ・ストレッチ
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ぬるめの湯でじんわり汗をかく → 汗は“湿邪の出口”。
7. まとめ:脾を立て直せば、梅雨も夏も乗り切れる
湿邪は、脾を弱らせ、体の巡りを滞らせる厄介な存在です。 しかし、
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自分の状態を知る(チェックリスト・舌診)
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食養生で脾を守る
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薬膳で湿邪を流す
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生活習慣で巡りを整える
これらを意識するだけで、梅雨バテや夏バテを大きく防ぐことができます。
「脾を労わること」は、季節を問わず体調を整える最強の養生法。 今年の梅雨は、湿邪に負けない体づくりを始めてみてください。
ということで、日本では「マンダロリアン・アンド・グローグー」が大人気でなによりです。興味がある方は、以下の記事をどうぞ。
