まさりんです
二〇一六年の新語流行語大賞のノミネートが発表された。
私はYahoo! のニュースアプリを使っている。というより、初めからスマホに入っていた。それが朝の八時、昼の十二時、夜の七時にトップニュースを伝えてくれる。昨日のなかには、流行語大賞にふさわしいと思うか、というアンケートを取っていた。ご存知の通り、二〇一六年はなかなか豊作の年であった。
ノミネートの三〇語
アスリートファースト・新しい判断・歩きスマホ・EU離脱・AI・おそ松さん・神ってる・君の名は。・くまモン頑張れ絵・ゲス不倫・斎藤さんだぞ・ジカ熱・シン•ゴジラ・SMAP解散・聖地巡礼・センテンススプリング・タカマツペア・都民ファースト・トランプ現象・パナマ文書・びっくりぽん・文春砲・PPAP・保育園落ちた日本死ね・(僕の)アモーレ・ポケモンGO・マイナス金利・民泊・盛り土・レガシー
ご存知の通り、この流行語大賞は、ただ流行っただけでは大賞を受賞できない。多くは政治的なニュアンスを含むものである。私は多くのノミネートをみながら、「トランプ現象」に一票を投じた。一票を投じると、その段階のアンケート結果がみられる。今年は豊作だっただけに、結果はその時点では割れていた。が、一位は「PPAP」であった。「ペン・パイナッポー・アッポー・ペン」である。ジャスティン・ビーバーが騒いだために、世界中でヒットした。ただ、このPPAPは流行ったが、今年の何を象徴しているのかがわからない。
「トランプ現象」はこれまでの世界の潮流と、これからの変化を象徴している。もっとも、日本の流行語かというとそれはない。「ゲス不倫」も今年流行ったが、それが何を象徴しているのかはやはりよくわからない。「SMAP解散」は、もしかするとジャニーズ自体の節目を象徴しているものになるかもしれない。
とか言って結論は単純になる可能性もある。
個人的な流行語大賞を書こうと思う。よく聞いた表現だ。それは「〜じゃないですかぁ」という表現だ。「私って、〜じゃないですか」という使い方をする。
先日も買い物の途中で聞いた。
彼女「私って、歯医者ダメな人じゃない?」
彼氏「知らない」
共感を確認、徹底させるための言葉遣いだ。以前ツイートしたが、今年のリオ五輪でNHKの特集番組のなか、男女のアナウンサーがこの表現を多用したため、まことにうっとうしい番組になっていた。個人的には上記の彼氏のように、「知らねーよ」と言いたくなる。
そうだ。上記の彼氏のような対応は返しとして間違っている。本当は知らなくても、「ですよねー」と曖昧に返すのが正解だ。共感していますよ、というサインを出すのである。
ただ副作用がないわけでもない。世の中先に言葉ありきなのである。共感しやすいように言葉が曖昧になれば、世の中もなんとなく情緒的になる。ネットの炎上も、トランプの勝利(マイノリティへの配慮の反動)も、情緒的になった世界のせいで、その根底には言葉の変容がある。だから今年の世相を表していると感じる、個人的流行語は、コレに決めた。