今日の十分日記

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原点回帰の雑記ブログ。十分で書ける内容をお届けします。十分以上書くときもあるけどね。十分以下もあるし。

やったぜ又吉! 芥川賞受賞記念、なぜ芸人さんの書いた小説が受けるのか。

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トピック「火花」について

 風邪がいまいち抜けないまさりんです。

 

 喉が痛い。ブログが話さなければいけないメディアだったら、今日はお休みでしたね。よかった。書くメディアで。

 昨日は又吉が芥川賞を取ってビックリしました。そして、芥川賞の選考委員はさすが売れている作家であり、ヒニクレモノだなと思いました。たぶん、多くの人が三島賞同様に無理なんじゃないかと思っていたはずです。裏切ってくれました。Youtubeでライブ中継を見ていましたけど、すごく興奮しました。思わず、「取った」と叫んじゃいましたよ。

 「火花」は持っている言葉の魅力はとてもあるし、筋立ても面白いです。天才芸人をもうちょっとうまく描けるとよかったと思います。が、きちんと及第のラインは越えていると思いますよ。また書き続けると、もっともっと文章の魅力が出てくると思います。伸びしろもある。

 

 今回はこれに続いて、「第九回短編小説の集い」の振り返りをやろうと思ったんですけど、「バカかよ」と思ってしまったので後日。だって、芥川賞と併記する内容じゃないよね。

 今回は芸人と文学というテーマで書いてみたいと思います。昔の文学者って、人生を切り取っても面白い人生を送っていますよね。夏目漱石旧帝大出身で、イギリス留学の経験があり、イギリスで神経症を患って帰っている。太宰はクズ。村上龍はイッちゃってるし。村上春樹は冷静に考えると、かなり怪しい人生。特に純文学は生きてきた様が面白い。

 この系譜を継いでいるのが最近の芸人さんなのかもしれないと思うのです。ミステリーのように過去に存在した作品の蓄積に加えて、理性で考える設定やトリックを連ねるのなら面白い人生を送っていなくても作れますが、想像力を駆使して書くような物語は普段の生活の質に依存する気がするのだと思います。そうすると、刺激的な人生を送っているような人が書くモノの方が、説得力が増すのだと思います。我々は芸人の生活は書けませんから。同時に繊細さも必要です。やもすれば、ネットでは煽られるのが愚とされていますが、この世界では繊細なほうがいいのかもしれません。一般的にも天才はよく驚くと言われるようですが。

 また、芸人さんはネタを書きます。構成を考え、面白い表現を連ねて完成させる。これを若いころから繰り返しているので、自然とそれを小説にも流用できるのでしょう。又吉氏の場合、読んでいる小説が近代小説が中心だったようですから。自然と語彙力もそちらの方向で増していたのかもしれませんね。下手をすると、作家を目指している人よりも高い頻度でこの能力を磨く機会があるのが芸人さんですから。

 ただ、この状況が当たり前になってくると、また飽きられて、別の状況が生まれるんでしょうね。

 又吉の「火花」の感想は以下のリンクで。

又吉直樹 「火花」読書感想文(文學界2月号) - 池波正太郎をめざして

 芸人さんをやらずに作家を目指すのならば、短編小説を書くのがいいらしいですよ。それには「短編小説の集い」が最適です。次回で第一〇回になります。この機会に参加してはどうでしょう。みな優しいいい人が揃っていますよ。

 

 

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