池波正太郎をめざして

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

明日は明日の風が吹く

今の心境にあわせてブログ名を変更しました。どうぞよろしく。肩の力をさらに抜いてやります。

「猟奇的な彼女」見ちまった。不覚にも面白いと思ってしまった。

 猟奇的なまさりんです。

 小説執筆中につき、あっさりといきましょう。

 

 

 文章を書いたり、勉強をしたり、作業をするときに、音がないと集中しすぎてしまって逆に長時間続かないという性質を学生の頃から持っているということは、以前書きましたね。そういうときに、見たことのある映画、ラジオ、音楽、というのは都合の良いものです。映画もあらすじも何も、見たことがあれば、画面に首っ引きにならなくていいです。ラジオは実は文章を書くときには向いていません。言葉がダイレクトに入ってくるからです。特に書き始めは向きません。音楽は年齢を重ねれば重ねるほど、今の気分にあった音楽が複雑になってしまって、結構な時間ライブラリを漁っても、結局見つからないということがよくあります。ライブラリが偏っているのでしょう。

 一昨日もそんな日で、三十分くらいかけてもよい感じの音楽がみつからなかったので、しかたなしに、HDDを漁りました。そのときに何年か前の正月に途中から見た「猟奇的な彼女」を発見しました。一瞬迷いが発生しました。映画を見た以上、面白かったら感想を書いてしまいます。今やっているようにね。戦争映画など硬派をきどっていた私が、「猟奇的な彼女」? ちょっとみなさんに正気を疑われてのではないか。だって、この前に書いたの、「地獄の黙示録」だよ。逡巡しましたが、結局見てしまいました。迷っている時間がもったいないと思ったのです。吹き替えなのも都合が良かった。

 結果。残念ながら、面白かったです。

 

 ちょっとあらすじを。

 工学部の大学生である、キョヌ(チャ・テヒョン)は子どもの頃から、女の子のように両親から育てられました。だからか、幼少の頃は自分を女の子だと勘違いし、股間のモノも大人になると小さくなると思い込んでいました。キョヌの理想のタイプは、少女漫画の主人公のような女の子。そんな女の子が目の前に現われます。ただし、それが見た目だけだということがすぐにわかります。

 ものすごく、無頼を気取る彼女の名前は、結局わからなかったかな。映画の配役を見ても、やっぱり「彼女」でした。「彼女」でいきましょう。(「彼女」は「チャン・ジヒョン」という韓国のトップスターがやっているようです)

 

 「彼女」とキョヌとの出会いが衝撃的です。酔って、ホームの端に立ち落ちそうなのをキョヌが助けます。「彼女」の容姿に見とれてしまうのですが、電車のなかで衝撃的なシーンが。

 お年寄が席に腰掛けてる若者の前に立ちます。その脇には「彼女」が立っています。立ったまま酔って寝ています。それをキョヌが可愛いな見たいな感じで見ています。

 「おい、さっさと立てよ。年寄りには席を譲るのが常識だろ」

 嫌な笑いをうかべ、無視しようとします。

 「彼女」が若者の頭をはたきます。

 「行きな!」顔で威嚇していいます。

 若者が立ち上がると、「おい、ピンクなんて着るんじゃないよ」、と追い打ち。

 そのあと座ったお年寄の脇で「彼女」はえづき始めます。一度はこらえるんですが、二度目で嘔吐。お年寄はかつらなのですが、かつらをとったその頭に嘔吐。車内は地獄絵図です。そしてなぜか倒れる刹那、キョヌに「ダーリン」と手を伸ばしながら倒します。そのせいでお年寄に介抱するように言い渡されてしまいます。駅に放置していくわけにもゆかず、どうしようもないので、なぜかラブホに連れ込みます(身分証を見て、タクシーにぶちこんで、帰らせればいいのに)。もちろん、関係などありません。こうして、二人の関係は始まります。

 

 

 「彼女」は一事が万事こんな調子です。援交している若者とオヤジには説教するし。喫茶店でコーラを頼むと「コーヒーにしな」と怒られるし。すぐ殴られるし。川には突き落とされるし。なんでそういうことをするか、察しの良い方はわかりますね。

 

 この映画を見ていて思ったのは、ラブストーリーは十何回も連続ドラマでやるんじゃなくて、二時間くらいがちょうど良いのではないかということです。これで、うざうざ、お互いの恋仇が登場して、すったもんだやり始めたら、途中で飽きたでしょうね。分散するんですよね、興味が。結局、どのカップルのストーリーを魅せたいのかわからなくなる。映画の二時間だと設定の回収もわかりやすいし、すっきりしていていいです。

 (私はウソだと思うけど)草食系だといわれる今の若者は、キョヌと似通うところがあるんじゃないでしょうか。キョヌがいい男に見えない(韓国ではいい男だとしたらすいません)のもいいです。男女が逆転しているのもこの映画の味噌。それが最後には、男女が逆転するのではなく、ちょうど釣り合いの取れているところで終わるのもいいです。

 ただ、音楽の趣味はあまりよくないです。どうして「彼女」に「カノン」を弾かせたいのかがわかりません。

 

 韓国映画の代名詞であるこの作品、特にラブストーリーに興味が無い人におすすめします。ものすごくベタですけど、ベタはベタなりに面白いのです。

 

ブログランキング・にほんブログ村へ