池波正太郎をめざして

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明日は明日の風が吹く

今の心境にあわせてブログ名を変更しました。どうぞよろしく。肩の力をさらに抜いてやります。

アメリカの医療制度について。日本の将来でもあるか? 映画:「ジョンQ」

雑記 映画

 今日は暑かったね。屋外でお仕事の方、お疲れ様でした。夕方には気持ちよくて、九キロくらい走ってやった、まさりんです。

 

 

 HDDが勝手に録画していた映画というのがあって、それを見た。「ジョンQ」という映画だ。主演はデンゼル・ワシントン

 ジョン(デンゼル・ワシントン)はリストラされる。フルタイム社員からパートタイム社員に格下げされている。妻のデニーズ(キンバリー・エリース)はスーパーで働いている。ある日、息子のマイクが苦しみだす。病院に担ぎ込み、各種の検査を受けると心臓に重大な疾患を抱えていることが判明する。

 心臓外科部長のターナージェームズ・ウッズ)から、治療法として心臓移植を受けることをすすめられる。だが、病院長のレベッカアン・ヘッシュ)からは、二つ目の選択肢を提示される。それは「投薬で残りの時間を楽に過ごせるようにすること」であった。ジョンとデニーズは、移植をすることを決意する。だが、彼らが加入していた医療保険は心臓移植まではカバーしていなかった。それをレベッカから冷たく告げられる。保険がない場合、供託金を七万五千ドル払わなければ、移植を受けられない。

 

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 マイケル・ムーアの「シッコ」というドキュメンタリー映画で、米国の医療制度が詳しく描かれている。米国には医療保険は民間に委託されている。多くの人間が医療保険に加入していない。「シッコ」ではそれよりも悲惨な状況が描かれる。それは、保険を持っていても、治療費が出ないということだ。もちろん、保険に入れない層も悲惨だが、保険を持っていても治療を受けられないことも悲惨だ。それは9・11で粉塵を大量に吸ってしまった救急隊員も含められていた。調査によって、イラク戦争の捕虜の方が良い境遇だった。また同じ資本主義国でもイギリスは医療が原則無料。他も米国と同じ制度を取っている所はなかった。最後、その英雄たちをキューバに連れて行く。キューバは無料で医療を受けられ、技術的にも高度である。英雄たちは涙を流しながら治療を受けていた。

 治療には莫大な治療費がかかる。その上、入院費もかさんでいく。パートタイムは半日であったが、残りの半日を副業に費やし、日に20時間働いていた。それでも収入は追いつかず、退院しなければならなくなる。業を煮やしたジョンは、病院でターナーに詰め寄る。そしてERを占拠する。

 

 日本の医療制度はなんとなく、アメリカの方向に向かっているような気がする。だが、本当は現状の制度が維持されるのが一番よい。はっきりいって、街のお医者さん、開業医たちは失業すると思う。誰も行かなくなるからだ。また、この映画のように貧乏人は医療を受けられなくなる。ただ、制度が立ち行かなくなるのは目に見えている。だから、部分的には各国のやり方を導入しなければならないだろう。私は日本人を信じている。上手くおいしいところだけを抜いて、悪いところは捨てるだけの知恵があると信じている。ネットで政権を礼賛している人たちを見ると、少々不安にはなるが。

 政治家の提案というのは、国や役所にとって有利になる提案をするのが原則だ。自分たちが不利になっても国民のためにという提案はないと思っていて良い。それくらい懐疑的で良いのだ。

 

 話のなかで面白いのが、経緯は話さないが、人質全員がストックホルムシンドロームに陥っているところだ。明らかに、ジョンに協力していく。ターナー医師など医療スタッフも含めて、である。その同情の輪はやがて警察や市民を巻き込んでいく。みんなきちんと平等に医療を受けられないおかしいとは思っているのである。

 ストックホルムシンドロームとは、ストックホルムで起きた銀行強盗事件で、同様なことが起きたことから名付けられた。なかには強盗犯人と結婚した女性まで出たらしい。

 だが米国は医療制度をなかなか変えられない。日本やイギリスのような医療制度は「社会主義的である」という思想的なレッテルが貼られているからである。もしかすると、政治家やメディアに騙されているのかもしれないという疑問はやはりもてないのだろう。ネットで言う、情報という意味ではなく、知識をきちんと得る必要があるのだろう。耳が痛い。

 とにかく、身につまされる話である。

 

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