昨日四月四日のゴゴスマがなかなかおもしろいと聞いたので、ネットで探して見た。
そのまんま東こと東国原英夫が出演していた。逆か。
一連の動きを見ていると、裏でたけしが糸を引いていたように思えて仕方がない。
経緯としてごく簡単に書く。
オフィス北野の森社長に対してたけしが不満を持っていたということだ。
森社長はたけしが映画を作った際に一緒に記者会見などに出ていた眼鏡でロン毛、後ろで髪を束ねている人だ。
そもそもオフィス北野の大株主であった企業が会社更生法を適用し、解散するに際してその企業が有していたオフィス北野の株を一括で森社長名義で買い取ったことに端を発する。ただし、二十数年前らしい。
本来ならそれはなんらかの形でたけしに再譲渡すべきだが、そのまま森社長が保有していた。
昨年度末の三月、オフィス北野が赤字転落した。
これに対して、経営状況を改善せよということになったらしい。ところが改善しようという姿勢が見られなかったため、たけしが業を煮やしたというのが筋書きだ。
ただ、株の譲渡は数十年前の話である。そして独立の噂は、赤字転落から会議をする前から出ていた話だ。それに、そんな状況なのに、たけし軍団を残しながらたけしだけ独立するというのも解せない。
黒幕はたけし自身だろう。
というのも、先に挙げたゴゴスマ。
水道橋博士も出てくるのだが、博士の目が怖いのだ。
「ここで目立たなくてどうする」
という気迫の目だ。
ずっとVTR出演を博士はしているのだが、ゴゴスマのカメラや他社のスタッフがいるのを狙い澄ましたように、VTR終わりのタイミングで事務所前に現れた。これを見て確信した。
私の推測が正しければ、知らないのは森社長だけだ。
番組でも言っていたのだが、たけしは森社長に相当の無理な要求をしていたらしい。
番組で「田んぼバレーボール」をやるという企画が上がり、森社長は地主をだまして使わせ、そこで芸人がめちゃくちゃやるなんてことがあったと番組中に東が語っていた。
最後のめちゃ振りが今回だったのではないか。
なんだか見ていると、アウトレイジに似ている気がしてならない。
第一作目が、「現場でめちゃくちゃに働かされていた大友(たけし)が捨てられそうになって、牙を剥く」物語。
第二作目が、「大友が自分を利用していた連中に復讐する物語」
第三作目が・・・・・・。実はまだ見ていない。
体調が悪いと、そっちに夢中にならざるを得なくなるのが悲しいね。そろそろ買うか借りる貸してみようかな。でも、この筋書きにそう形になっているのではないだろうか。
これに昨年に発売された「アナログ」を重ねると、ぴったりくる。
今たけしには愛人がいるらしい。仮にA子としよう。A子とすると、おぎやはぎの矢作の元彼女や99の矢部の元彼女と重なるのであるが、不思議とみな分かれている。
さて、このA子とたけしは肉体関係がないらしい。
このあたりが「アナログ」と符牒が合う気がする。もう書いてしまうが、「アナログ」では肉体関係もなく、交際を誓ったわけでもない女のために、男がすべてを捨てるところで終わる。しかも、捨て方があまりにも悪手だ。
主人公は優秀なのだが、辞めると言うと、誰もそれを咎め、止めようとせず、むしろ激励する。みんなが応援しているのに、なぜか残酷なことを周囲がしていることにはっと気づく。というのが(書いちゃった)作品のミソだ。そのミソにむけてベクトルを一気に向かわせて書いているのが秀逸な部分だ。
ちなみに、この作品が又吉的な評価をされなかったことをたけしはくやしがっているようだが、又吉的な作品はまた毛色が違うのである。
さて、今回の騒動に戻す。みなに祝福され、円満退社したと見えたが、実は違った。
「なんだこのやろー、話が違うじゃねーか。説明しろこのヤロー」
と大友を慕う者たちが反旗を翻したところまで話は進行した。
今は大友が、木村か、石原かを見定めているのではないだろうか。木村は中野英男演じる、一作目に大友にやられ二作目で仲間になる男。加瀬亮演じる石原は逆で、一作目で裏切って、二作目で大友に殺される男。
それにしても、ゴゴスマ。
相変わらずの芸人の名前ネタがおもしろかった。
「やくみつゆ」の末端価格(ギャラ)が安かったことでたけしが怒った。
「高木ブー」(たかぎぶいち)
「シロマティー」
鉄板で笑ってしまう。
どんな状況かつかみかねるのか、東はこんな話をして韜晦していた。今は軍団とそれほど繋がりがなく、状況がつかめないのかもしれない。
そうそう忘れてた。東が指摘していたが、「水道橋博士」が片岡だろう。
※片岡は警察官で、やくざと癒着して便宜を図りつつ金をせしめる小悪党。うまく立ち回って、今の状況を維持しようと画策する。やりすぎて、関西からやくざを読んだりしてしまう。
そうそう、わたしは陰謀論が大好きです。