今回のお題は「踊る大捜査線のスピンオフ作品」って書いてあります。昨日、そういうお題を自らに課しました。
このところ、一日中コロナウイルスの話題に触れているのは嫌なので、小説や映画を見る機会が増えています。
うちのカミさんが、この「踊る大捜査線のスピン作品」が好きなのです。
私も、本編よりもスピンオフが好きだったりします。映画一作目は別ですけどね。
本編の二作目からは、主人公がはっきり二手に分かれてしまって、物語がすっきりしていないんです。キャリアの中で苦悩する室井と現場で苦労する青島と、はっきりと二手に分かれていって、複雑になっています。これがすっきりしないです。
スピンオフでははっきりと主人公は一人です。
中心軸がはっきりしているので、事件のサスペンス性が際立つ。
踊る大捜査線の撮影現場は、青島と、キャリアと、はっきり二つに分かれていたらしいから、そのせいですかね。
仲悪かったらしいです。それに乗っかる形で脚本を作っていたのかもしれません。
さて、一つ目の「交渉人〜」の方は、真下正義と爆弾魔のネゴシエート合戦が、息詰まる緊張感のなかで展開します。書いてしまうと結局犯人がどんな人間かわかりません。義憤の果てに犯行に及んだようで、個人的な怨恨なようで、理由も犯人自体が誰なのかもわかりません。これがなんとも上質な感じがして好きです。
「容疑者〜」は、室井慎次よりも、周囲の人物の方が動き回り、キャラクターとしては立っています。ところが、取り調べで追い詰めすぎたため被疑者が死亡してしまったという嫌疑をかけられた室井を調べていくことで、室井慎次の人となりがよく現れていきます。踊る大捜査線の室井慎次とは違った側面がたくさんできてきます。こちらは人間ドラマとして面白い作品だと思います。
どちらも夢中になれる作品なので、見てみたらいいと思います。
ちなみに、踊る大捜査線シリーズで一番好きなセリフは、「学生の頃、死ぬほど勉強しておいてよかった」です。あのドラマのリアルなところは、キャリア組の身長と歩き方だと思います。