茅の輪というのは、茅で編んだ直径数メートルの輪のことです。これをくぐると、心身を清め災いを払い、無病息災になると言われています。夏越しの祓を象徴する行事です。
茅の輪くぐりは、素戔嗚尊の神話に危険があると言われています。スサノオの命が、旅の途中に道に迷って、巨旦将来の家で一夜止めてほしいと頼みます。しかし断られてしまいました。素盞嗚尊の身なりが悪かったからです。途方に暮れていると、蘇民将来の家がありました。ダメ元で宿を頼むと、貧しいにもかかわらず、快く宿と食事のもてなしをしてくれました。次の日の朝、お礼として小さい茅の輪を与えて、これを腰につけておけば、疫病から逃れられると言って、素盞嗚尊は去っていきました。
夏越の払と同じようなもので、年越の祓
があります。年越しで払った最悪がまた半年間で溜まって、夏越しの祓で払うという意味があります。
近所の神社でも、巨大な茅の輪が登場し、早速潜ってきました。茅の輪をくぐって左に周り、右に周ると、ちょうど八の字を描くように移動します。回っているときに、茅のいい匂いが一帯に広がっていました。それだけでも爽やかな気分になります。
くぐり方の作法は、神社によって違いがあるかもしれません。大抵神社にくぐり方の看板が立っていたりするので、その指示に従ってください。
まだやっているところもあると思うので、近所の神社にお参りしてはいかがでしょうか。