めがねを新調した。
網膜剥離になって手術をしてからコンタクトレンズを使用するのを止めた。その影響で、近眼用や手元用（年齢的に必要になってきた）、そして外出用のめがねも別個作成する必要が出てきた。コンタクトなら、コンタクトでサングラスという手が使えるのである。
処方箋を眼科で作成してもらって、それをもってOWNDAYSでめがねを作った。物価高騰の折なので、なるべく安いフレームを購入して、色入りのレンズを入れた。はじめは偏光レンズを入れようかと思ったのだが、面白そうなので、調光レンズを入れることにした。偏光レンズとは、普通のサングラスよりもまぶしさを軽減し、反射を抑えるので水の中まできれいに見えるようになる。調光レンズは紫外線に反射して、透明から色付きのレンズまで変化するレンズだ。
この調光レンズを使用して、各種運動をする予定だ。夕方のランニングまでやろうと思っている。偏光レンズだと、暗くなった場合やはり少し見えにくい。だから、透明になるほうが都合がいい。
網膜剥離になるくらいだから、目が弱くなってきているのは間違いない。左右で色がちょっとだけ違うのがなんだか面白い。
さて、そのめがねができあがった。
混む時期なのか、予定よりも三日ほど遅れてできあがった。
通知はラインにて届いた。ラインで会員証などを管理している。時代ですな。
百貨店にある店舗に取りに行くと、応対は中国か韓国の青年の店員がしてくれた。話し方からそう感じた。（別に中国がどうのこうの、韓国がどうのこうの、という蔑視をしたいのではないから安心して読んで欲しい）たぶん、中国の青年だと思う。
この青年がとても接客が上手なのだ。
とにかくほめてくれるのだ。そして、お礼をとても言ってくれる。
ーーこのメガネもうちのなんですね。ありがとうございます。
試着すると、
ーーとてもかっこいいですよ。お似合いです。
調光レンズを試すために、紫外線のライトを当てながら、
ーーこのレンズ、面白いですよね。とてもお目が高いと思います。
ーー鏡で見てみますか。
鏡で見てみると、
ーーすごいかっこいい！！
万事、褒めてくれる。
もう注文して、お金を支払った後なので、媚態を尽くさなければならないというタイミングではない。だから、彼の本能がそうさせるのだろう。
彼が中国の人ならば、やはり商の人の血なのか、漢民族の血なのか。彼らはたくみに商売を展開して、どこにでも自分たちの国を作っていく。そういうマインドが彼にあるのだろうと、話しながら思った。
