池波正太郎をめざして

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明日は明日の風が吹く

今の心境にあわせてブログ名を変更しました。どうぞよろしく。肩の力をさらに抜いてやります。

「グッド・ウィル・ハンティング」を見ました。人生にはお手本が要る。

雑記 音楽

 

 休日モードになりきれないまさりんです。正月が終わって、すぐにこの連休。脳がぼやけてしまう感じがしますよね。

 突然ですが、みなさんは「心理学」というものにどういうイメージがありますか。わたしは実はそれほど信じていません。それは幼い頃からの親友が少々重いうつ病になったときに、心理学はほぼ無力だったことが信じられない理由だと思います。

 なにか慢性的な疾患になったとき、医者のスタンスは二通りに分かれるような気がします。一つは、「専門的な知識は医者が有しているのだから、身をゆだねよ。余計なことをするな」というスタンスです。ネットではよくそういう言説を見かけます。一番困る患者は、ネットなどで知識を仕入れて鵜呑みにしすぎるタイプだと、いう言説です。逆に医者が判断を誤る危険性があるかどうかは、数分の診断だけではわからないというリスクもあります。だから、医者自身が反対に「どんどん勉強しなさい」というスタンスを取ることもあります。下手をすれば、なにも説明をせずに、治療の方針を決めることを求められる病院もあったりします。

 これがとても困る。何も情報がないのに、決定はできないのです。説明をした上で、AにするかBにするかという選択をせまるのならよいが。

 何にせよ、臨床心理現場では、患者の頭が良すぎるとやりにくいのは間違いない。頭の良い相手に心理テストをするのと一緒だ。選択肢の意図を読まれると、成立しないのです。かの友人もそんな感じだったのかもしれない。ものすごく薬などについて詳しく、薬の変更なども彼が決めていたような気がする。ただ、仕方がない。彼というフィルターを通してみれば、彼の方が頭が良いのだから。

 

 今回紹介する「グッド・ウィル・ハンティング」はそんなテイストのある映画だ。

 監督:ガス・ヴァン・サント

 脚本:マット・デイモン

    ベン・アフレック

 <主な配役>

 ウィル・ハンティング:マット・デイモン

 ショーン・マグワイヤ:ロビン・ウィリアムズ

 チャッキー・サリヴァン:ベン・アフレック

 ジェラルド・ランボーステラン・スカルスガルド

 

 主人公であるウィル・ハンティング(マット・デイモン)は記憶力が異常に高く、特に数学の能力に秀でている。だが、幼い頃に虐待を受け、こころに傷を持つ。

 ウィルやチャッキー(ベン・アフレック)たち四人組は南ボストンに住んでいる、いわゆる「マイルドヤンキー」だ。そこに暮らすことで満ち足りていて、外に出ようという意欲がない。いや、能力がないのだ。ウィルを除いて。

 ある日、ウィルを幼稚園時代いじめていた男を発見、強襲をかけて警察に捕まってしまう。懲役刑になるのだが、保釈を保証するランボー教授が現れ、彼は保護観察の身になる。保釈の条件は、カウンセリングを受けることになる。

 ウィルはランボー教授の下で数学を解くと同時に、カウンセリングを受ける生活を送ることになる。ランボー教授はウィルに期待をしている、というより、その才能に屈服すらしている。ランボー教授がウィルと出会った頃、MITの生徒に数学の難問を出す。問題を廊下の黒板に書いておいた。MITで掃除をしていたウィルはこっそりとその答えを書いた。それをみたランボー教授は驚愕してしまう。しかもそれが自分の学生ではないと知って。なんとかウィルを更正させたいと願っている。いやそれが自分の使命だと感じている。

 ウィルは名だたる心理学者のカウンセリングを受ける。だが、その著書などを読んで、弱点を見抜く。たとえば、その男がゲイであることなどを。そしてそこを突くものだから、みんな逃げ出してしまう。つまりは彼はカウンセリングで何かが暴かれるのがいやなのだ。

 ランボー教授は仕方なく、かつて学生の頃にルームメイトであった男にウィルを託す。男はショーン(ロビン・ウィリアムズ)という。最近、妻を亡くして落ち込んでいる。ウィルはハーバード大の女子大生と恋に落ちる。本当は彼女と一緒にいたいのであるが、そのためには自分について相手にわかってもらう必要がある。家族のこと、どういう人生を送ってきたのかなど。こういうことが心に傷を持つウィルには話せない。拒否されてしまうのではないか、と怖いのだ。同じマイルドヤンキーのチャッキーからも、「ここで一生くすぶっていたら、ぜってぇ許さねえ」というようなことを言われてしまう。

 自分の輝かしい未来を手に入れるために、そして恋を手に入れるためには、自分を変えなければならない。ウィルはショーンの力を借りる。

 

 親になる方法、教師になる方法(人にものを教える方法)、家族を作る方法、社会でうまくやっていく方法、みんな学校では教わらないことだ。いや、これを画一的に教えてしまうのは、問題があるのだろう。教育が過程に介入しすぎるのは問題だ。

実際にはそれぞれ、親や恩師のやり方が参考になってしまう。だから、親や恩師の行動が破綻していると、とたんに不安になる。他の人が普通にやっていることでも、物怖じしてできない。この壁をぶち破るのは、そんな状態にない人には想像がつかないことだ。

 ウィルがぶつかっている壁に同じくぶつかってしまうのは、お手本がないからである。個人的にはウィルの心理にとても共感してしまった。生きにくい時代である。ウィルの人生をみながら、自分の心を整理していってはいかがだろうか。

 

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