池波正太郎をめざして

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江戸東京博物館「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」に行きました!

 

トピック「大妖怪展」について

 まさりんです。暑いですね。

 昨日も暑い一日でした。おそらく夏休みに混雑するであろう、江戸東京博物館「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」に行ってきました。去年も書きましたが、妖怪ものは結構好きなのです

混雑状況

江戸東京博物館、妖怪展の混雑

 

 カミさんが一緒なので、混雑が予想される、昼過ぎを避けました。

 開館一番につくくらいに行けば大丈夫だろう、と博物館についたのが九時三十五分くらいでした。もう、チケットカウンターの前には、そこそこの列が。そこから一〇分強くらい待ちました。これならなかもさほど混んでいないだろう、と思って入ったのですが、それがまちがいでした。チケットカウンターの受付の方が、チケットをさばくのがとても早かったのです。会場内はとんでもないことになっていました。

 なかに入り、場内を整理していた学芸員? の方に混雑状況を聞きました。

 「午後も混みますかね」

 「そうですね。昨日は一〇〇分待ちで、入場規制がかかりました

 聞いてのけぞりました。だって、妖怪だぜ? 以前の展示会はスカスカだったのに。

masarin-m.hatenablog.com

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 確かに、子どもさんと一緒に来ている親子連れが多かったです。ですが、お父さん、お母さん、予習してから行って下さい。妖怪ウォッチよりも他の展示物のほうが多いですから。なかでも子どもに質問されまくっていました。

 「辟邪絵 神虫」という後で説明する絵を見て、

 「この絵、誰の?」という質問をする男の子がいました。

 知らなきゃ答えようがないです。

 「博物館の」とお父さんは答えていました。

 ただ、チケットカウンターだけを見ると、昼辺りの時間帯が若干空いていました子どもにお昼を食べさせるために、いったん空いていたのだと思います。前売りをゲットしておいて、昼を早く食べ、一二時くらいに入館すると、もしかすると心持ち空いているかも知れません。保証はできませんが。

見どころは重要な資料が多く展示されているところ。

 妖怪に関する百鬼夜行図から始まり、錦絵、幽霊図などが続きます。はじめは江戸時代の作品が中心です。付喪神や妖怪が行進しています。付喪神とは古い道具のお化けだと思えばいいです。パンフレットにも出ている下の画像の琵琶などが有名です。いろいろ工夫されていて、百鬼夜行が嫁入りの行進だったりします。有名な「見越し入道」が登場したりします。妖怪についても説明できると楽しいですよね。

百鬼夜行絵巻

(画像は土産物屋さんの絵はがきです。撮影フリーでした)

 私の好きな「稲生物怪録絵巻」もありました。江戸時代のことです。稲生平太郎という一六歳の若者が、肝試しをして妖怪の怒りを買ってしまいます。そして三〇日の間、様々な妖怪がおそってきます。これをことごとく退けたという話です。その平太郎がキュートなのです。物怖じせずに妖怪を退治する姿がなんともよい。

 

 図鑑のパートで面白かったのが、昔の鍼灸師のための資料です。昔は、体内に虫がいて悪さをするという考え方をしていました。そこに針を刺すのです。その虫が書いてある本、「針聞書」が面白かった。

針聞書

(画像は土産物屋さんの絵はがきです。撮影フリーでした)

 幽霊図では円山応挙の「幽霊図」が怖く、「こはだ小平次」(歌川国蔵)、「牡丹灯籠」(門井掬水)が個人的に好きでした。京極夏彦の小説で「覗き小平治」というものがあり、なじんでいるのです。

 

覘き小平次 (角川文庫)

覘き小平次 (角川文庫)

 

 

 錦絵は定番のものがおおくありました。「相馬の古内裏」「讃岐院眷属をして為朝をすくふの図」など定番の物が多かったです。

国宝・重文の嵐が突如やってくる。

 妖怪がテーマですから、元来あまり見向きもされないものが多いです。科学とオカルトは相容れないというところでね。しかし、妖怪が人間の心理を反映した物なのだとすれば、昔の人々の心理がそこに封じ込められています。だから、見ていて面白いのです。

 ただ、それが海外の仏教道教の影響があったり、古いものになると話が別です。描いた人間が有名だとやはり価値が出ます。ここからのパートにはそのような作品が並びます。

 「中性にうごめく妖怪」、「妖怪の源流 地獄・もののけ」のパートです。幽霊画まではあまりそういう表示がなかったのですが、ここからは重要文化財と国宝の嵐!! 国宝「辟邪絵 神虫」などです。「辟邪絵 神虫」は後白河上皇のころに制作されたとものです。中国の邪気を払う神様を描いた物です。神虫のほか、毘沙門天鍾馗などが描かれています。こうなってくると資料価値が出ます。幽霊図だって面白いのに!

辟邪絵 神虫

(画像は土産物屋さんの絵はがきです。撮影フリーでした)

 他にも、「百鬼夜行絵巻」(伝土佐光信)、「土蜘蛛草紙絵巻」(小田切直)、「融通念仏縁起絵巻」、「大江山絵詞」、「六道絵」、「地獄極楽図屏風」など、資料的に重要なものが並んでいます。

 馬鹿な感想ですが、源頼光はいろんなものを退治しています。頼光は四天王を率いています。渡辺綱坂田金時碓井貞光卜部季武の四人です。彼らとともに、土蜘蛛、酒呑童子酒呑童子との戦いが絵巻になっていますが、酒呑童子のクビが豪快に飛んでいるのがちょっとこわいです。男の子が「すげえ」と溜め息をついていました。

土蜘蛛

(画像は土産物屋さんの絵はがきです。撮影フリーでした)

時代を遡って・・・・・・

 ついに土偶にいきつきます。これは縄文人の信仰の造形化だということで並んでいます。土偶は女性を象っています。それは精霊の姿です。遮光器土偶は謎が多い土偶だそうです。宇宙人みたいな形のやつですね。繰り返し使われていたものもあるそうです。神様のように大事にしていたのですから、確かに信仰の象徴という意味があるのでしょう。

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wikipediaより)

 特に子どもが面白いと感じるような面白い造形の土偶が並びます。「みみずく土偶」が土偶らしくなくていいです。

そして妖怪ウォッチ

 何が並んでいるかといえば、「各キャラクターのボツ案」です。妖怪ウォッチには思い入れがなかったので、面白く拝見しました。なんとなく、子どもがさぼりたいという気持ちが妖怪として具現化してあるのですね。ふうん。面白いな。

 「学校の怪談」は子どもの抑圧された心理が反映されたものだと聞きます。「トイレの花子さん」がまさにそうですね。子どもたちが作り上げた幻想が花子さんなのです。だから、妖怪ウォッチは案外きちんと作っているのだなと思いました。

 個人的には「ムリかべ」が好きです。

帰り道。

 「もしかすると、あんまりないかもしれないよ」

 たぶん、妖怪ウォッチの展示について、お母さんが息子さんに言っていました。

 「知ってるよ!!」

 威嚇するような声で答えていました。

 おそらく帰るときに、「ほらあ」とお母さんに言われると思います。けれども、男子よ、見て損はないぞ。夏休みの宿題、終わってしまうぞ。

江戸東京博物館 大熊手

 博物館にあった大熊手です。男子に幸あれ!

 

 

 

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