今日の十分日記

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原点回帰の雑記ブログ。十分で書ける内容をお届けします。十分以上書くときもあるけどね。十分以下もあるし。

「男はつらいよ」ーー十分日記278

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男はつらいよ 寅次郎物語 HDリマスター版(第39作)

不安にさいなまれたとき、

安堵感が欲しくて、

男はつらいよを見た。

 

秋吉久美子がマドンナの回だった。

寅さんを頼って、男の子が柴又のとらややってくる。

話を聞くと、父親が死の間際に、「寅に頼れ」という遺言を残したそうだ。

例によってとらやの面々は男の子を粗略にしなかった。

特に子供に恵まれなかったおばちゃんは同情したようだった。

 

折よく、寅さんが帰ってくる。

実はこの男の子は「秀吉」という名前で、寅さんは名付け親なのだそうだ。

茶の間で寅さんが語って聞かせたところによると、秀吉の父親の政はろくでもない男で、その暴力的な部分に耐えきれなくなって、秀吉の母親は逃げてしまったらしい。

寅さんは秀吉の母親を探すことに決めた。

 

常識的な感覚だと、置いていった場合、親子の情が再び通うのか、疑問に思う。

だが、このお話の中で親子の情は絶対的である。

 

すったもんだあって、秀吉は再度母親に出会い、幸せに暮らすようになる。

寅さんと再会した当初、さくらの息子である満男に秀吉は聞かれる。

「寅さんとあって、がっかりしたろ」

秀吉は深くうなづく。

だが、最後別れるときになると、秀吉は寅さんのことが好きになっていて、別れるのを嫌がって大泣きする。

 

さて、秋吉久美子はというと、お母さんを探す旅の途中、奈良県の吉野で秀吉は高熱を発する。それを寅さんと一緒に看病する。秋吉久美子は実は不倫相手と泊まることになっていて、それを袖にされ、ふてくされ、死のうと思っている。だが、秀吉を看病することで「死ななくてよかった」と改心する。

夜中たたき起こされる医者は、二代目のおいちゃんである。

 

心が弱っているときはこのくらいべたな話がちょうどよい。