今日の十分日記

今日の十分日記

原点回帰の雑記ブログ。十分で書ける内容をお届けします。十分以上書くときもあるけどね。十分以下もあるし。

福島の現状。考えちゃうよね。

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 キーボードを換えたまさりんです。

 ここ十年くらいキーボードはマイクロソフトの人に優しいしようになっているやつ、ナチュラルエルゴノミクスを使っていました。そうすると、普通の仕様になっているキーボードが使えなくなるんですね。引っかかって仕方がない。だから、普通のキーボードに換えました。マイクロソフト製ですけどね。ロジクールのが評判が良さそうで、そちらと迷ったんですけど、結局マイクロソフトにしました。

 ただ、打ちづらく、堅い。なれるまでしばらくかかるかもしれません。

 

 

 今日のあさイチ福島県特集でした。「『帰れる』とは言うけれど」というサブタイトル。南相馬市での特集なので、中身は予想できましたが見ました。なにも触れずに福島最高だけ叫ぶ番組だと幻滅しますが、そうではない気がしました。

 冒頭、有働アナといのっちと柳澤さんの三人が、相馬の駅前から入りました。使われていない駅舎。駅舎のなかの幟の日付は二〇一一年三月六日。地震の五日前。自動販売機は、電源プラグが抜かれています。駐輪場は逃げた当時のまま自転車が置かれていて、タイヤは放置のしすぎで多くがパンクしています。生活から人だけがすっと消えた感じ。何も知らない人を連れてきたら、街全体が神隠しにあったと判断するでしょう。

 

 

 ◆子どもたちが茨城などに移住してしまった家族の話。

 次男は夫婦で茨城に移住していたのですが、子どもがいて、放射能の影響を考えて、茨城に住み続けた方が良いと思っています。もう生活の基盤が茨城にあるのです。家も建てようかと迷っています。

 ただ、次男はなんとなく母親にどうしたらよいか言い出しづらい状況になっています。「母親を裏切る状況で、なんとなくこちらに住み続けるというのは言い出しづらい」という言葉は胸に突き刺さります。

 特定避難勧奨地域(避難した方がいいかもしれません、という地域)にあたる周囲も同じような状況で、帰っていたり、若夫婦だけが帰っていなかったりと、地域がまだらになってしまっているのです。ただ避難勧奨地域というのも解除されています。

 先のご家族には娘さんもいて、いま妊娠中です。地元に帰って出産したいと考えていますが、現実的に震災前よりは放射線量が高い「この地域で出産するというのは考えられない」という母親の言葉が悲しかったです。 

 

 ◆帰ってきた家族。

 別の家族は、水戸で働きながら避難していました。長男が水戸の小学校になじめず、南相馬に帰ってきました。帰ってきたのはいいけれど、逆に職がない。仕事がまったくないわけではないのですが、小学校への送迎など育児をしながらの仕事で、収入が安定していて、長期間働くとなると、なかなかない。除染作業などをする、将来的にはなくなるような仕事はたくさんある。(父親の話が出てこないので、シングルマザーなのかもしれません)

 子育て中のママさんたちと話していても、やはり同じように悩んでいるようです。まともな病院すらない状況になっています。

 

 あまり重くならないように、硬軟取り合わせた内容になっていました。ただ、辛辣な内容のFAXやメールも送られているようで、(実際はもっとすごいのでしょう)それも紹介しているのがNHKらしいな、と思いました。

 

 「家族が崩れているのに地域を支えることはしたくてもできません。もっと現実を見て発言してください。当事者は苦しんでいる。」

 「誰もが気になり、違和感を感じていると思います。まだ住んではいけない場所でなぜ平気な顔して生中継してるの?」

 

 実際は一応基準を下回っているらしいです。でも不安はあるよね。以前あった、「美味しんぼ」論争を思い出しました。低線量被曝に危険性があるのか、ないのか、という話でした。士郞が鼻血を出していたのはかなりインパクトがありました。

 あのとき「結局危険性があるかどうかは、もうわからねえ」と感じました。スピリッツの最後に、危険性がある、ない、両方の識者のコメントがありました。それを読んでいて、危険性がないという人の論旨の傾向は、「ないものはないんだよ、俺が言ってんだぞ。信じろ。あと福島の人の気持ちを考えろ」というものでした。ちょっと、強引に押し切られている気分がしました。逆に危険性がある、という人は様々な数値を出して、論理的に説明していました。

 と書くと、「危険性がある」と言っている方が正しいと感じてしまいます。が、こっちだって、なんていうんでしょう、都市伝説的に色々な人が話を持ち寄っているから、細かくなってしまっているという可能性があります。「危険性がない」と言っている方は、国家の担保がある(これも信じて良いか分からないけど)のです。もう、どっちを信用して良いか分からない。

 ただ、最終的に福島の人が故郷に帰ろうが帰るまいが、それは非難されるべきではないと思います。メールのなかには、「帰ったら帰ったで、帰らなかったら帰らなかったで、誰かに何かを言われる。自分の本音も分からなくなる」というのもありました。そういうのは無くなると良いですね。

 

 それにしても、「あさいち」くらいじっくり特集やってくれるといいよね。

 

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