最近記憶力がおぼつかなくて困る。
今日の記事何にしようか、決まっていたはずなのに忘れてしまった。
学生の頃から記憶力に関しては、苦手分野があって、それは人の名前だ。
出世する条件として、名前を覚えるのが確実にできるというのがあるが、学生時代自分のこの特性によって、「出世しないだろうな」と諦めるほどだ。顔はすぐおぼえる。が、名前はダメだ。
これで一番困ったのが、歴史分野の学習だ。
特にカタカナがだめで、カタカナの名前が出てくるとすぐに断念してしまう。
こう書きながら、思い出すといいなと思っているのだが、やはり思い出せない。
あ、思い出した。
ブレード・ランナーを見た。
リドリー・スコット監督作品で、ハリソン・フォードが主演だ。
原作が「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」である。
デッカードはブレード・ランナーと呼ばれる職業である。ブレード・ランナーはレプリカントの捜査官である。レプリカントとはアンドロイドのことである。特に「ネクサス6型」は高い知能を持っているので、地球では使用禁止になっていた。
地球のタイレル社に四体のレプリカントが侵入したことを受け、デッカードは半ば強制的に捜査をさせられる。その四体は、戦闘型、輸送型など、得意分野があった。
事情を知るためにタイレル社へいくと、そこには社長が私的に作ったレプリカント、レイチェルと出会う。レイチェルはレプリカントを開発したタイレル博士の秘書であり、自らがレプリカントであることを知らない。デッカードは彼女がレプリカントであることを見抜く。そして、その美しさに惚れる。
デッカードは未来の不思議な都市のなか、レプリカントを一体ずつ片付けて行く。そして、レイチェルとデッカードは恋に落ちて行く。
デッカードが走り回る地球の都市は日本的な要素が強い。
町の電光掲示板には和装姿の女性が映り、町のヌードル屋は日本語を話す。
あるシーンで、狭い通りを自転車に乗った子供たちの集団が、すり抜けていくのだが、きっと七十年代生まれならば既視感を持つ光景だろう。実際にリドリー・スコットは日本でそんな光景を見たのかもしれない。
レプリカントも含めて、そういった人間の様子を描写するのがうまい監督だなと思った。かなり前に「ブラック・レイン」がひどいという感想を書いたが、本当に同じ監督だと思えない。
逆にこの頃だと、CGではなく、VFXと呼んだ方が良いか。そちらはジョージ・ルーカスのほうがうまい。ただ、乗り物が飛んでいるシーンでも、ルーカスならもっとカッコよくしただろうにな、と思った。レプリカントとの戦闘シーンでもそうだ。ただ、ルーカスは人間を描くとなると、あまりにも典型的になりすぎてしまうキライがある。
子供達のシーンも、子供という人間の集団への興味があって、それを入れたのだろう。
監督の向いている視点が面白いと思った。
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))
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