前回やってから十数年経っていると思う。
おそらく、転院する前の病院でやった、二十代の検査が最後だ。
そのときはたしか家でニフレックを呑んでから病院に行ったと思う。
転院して自宅から遠くなったので、それをする勇気がなかった。だから、朝から病院に行って午前中からニフレックを呑み、検査をした。
結果としてそれでよかったと思う。
検査が三時予約だったが、二時過ぎてもまだ出ていた。
また検査技師の人がやるのかと思ったが、主治医がやったのでその点でも安心感があった。
大腸内視鏡はナーバスになっていると痛い。特に肛門からすぐにあるS字結腸を抜けると気が痛い。一度経験してしまえば、「ここさえ乗り越えれば」とコツをつかめるのでさして痛くない。慣れてないと、泣き叫ぶ。
九時から午後四時過ぎまで七時間いたが、前回のクレームをつけている老人が二人いた。一人はじじいで、自分の検査がなかなかこないことに怒っていた。ニフレックなど下剤を呑んでいる人々がみな振り向くくらい、大声で怒っていた。
もう一人は自分がやりたいスタイルで検査をさせてくれない、と怒っていた。その人は検査着を着ないで持参のTシャツでいつも検査を受けているのだが、それを受付の人が受け入れてくれない、と怒っていた。看護師に、「看護師さんと先生には不満がないの。受付の人がね」としつこく言っていた。
みなぞんざいに扱われるのに我慢できない。老人だから耐性がなく文句を言うのである。看護師さんのところに行って、「麻酔なしでやっちゃえよ」と言ってやりたかった。だが、同時に自分をぞんざいに扱わないで、ときちんと主張できるのは素晴らしい。前回書いたが、私はそういうのが苦手だ。きっと病院で、きちんと主張なさる人々を見続けたからかもしれない。やられる方はうっとうしいだろうな、と思うのである。傍で見ている人はもちろん、うっとうしい。
もちろん、自分も含めて病院に訪れる人はみなナーバスになっている。それを差っ引いても、クレームが強すぎるのである。
検査はその場で主治医によって判断され、「とうぶんやらんでよい」とのお墨付きを得た。検査後しばらく異物感があったが、やっととれた。今日はあまり運動や運転は避けた方がいいらしいので、ゆっくりする。
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