前回の記事で結論を書き忘れた。
だから、名倉潤が手術で侵襲になり、そこからうつ病を発症したというのはよくわかる。
私も大人になってから数回、幼少期に一回、手術の経験があるが、精神的に不安定になるのはまちがいない。
私の場合、入院間もなくから手術までは鬱々として暮らす。入院中は低空飛行をしている。そして退院ころに、ちょっとだけ躁状態になる。躁状態のときには退院後の計画を練る。一番最初に退院したときは十代後半で、速攻京都に遊びに行こうと思っていた。看護師(そのころは看護婦とよばれていたと思う)さんに相談すると、苦笑いをして聞き流していた。「どうしてだろう」と思っていたが、退院後すぐに理由はわかる。
我々の病気の場合、退院期間が長い。
だから、すっかり筋力も体力も落ちている。
家から近所を散歩するだけで息が切れる。
退院間近に計画したこともほぼなにもできないで終わる。
そこから再び、鬱々とした気分になる。それはなにをしても晴れない。なにをしてもだ。その鬱々とした気分には抗しようがない。自分がうつ病だということにも気づかない。前回も書いたが、何回も入院していると、他人とかかわること自体が迷惑である気がするからだ。もちろん、ネットでコメント等をいただくのは全然かまわない。リアルがだめなのだ。
名倉さんにはゆっくりと回復していってほしいと思う。
私は自分が鬱々としていることには気づいていたが、それが病気レベルなのかどうかは判断がつかなかった。毎月病院には行っていたし、そうならば主治医が何か言おうものだが、気づかないふりをしていたのか。言わないからいいとしていたのか。なんとなく、うっとうしがられている感じもしたし。
名倉さんが自分の気持ちをきちんと言えたことにとても感動している。そんなダメ人間でした。