もう、世の中の情報を得るのがいやになっている。
アメリカでは再び黒人を白人が撃ち殺し、
役者はひき逃げし、
もっと前には水泳選手が不倫し、
アナウンサーは「go_toトラベル」を「go_toトラブル」と言い間違えた。
ストーカーの果てに相手を殺し、自分が死んだり、
自死も絶えない。
正確に言うと、その情報に対するコメントを見るのがしんどい。
ネットのニュースのほとんどは、一次情報というより、「その情報に対するコメント」である。
結局人を正義で殴っているのだが、
殴っている人と
不正義を犯して殴られている人と、
本質的には変わらない。
正義だろうと、人を殴るのは不正義だからだ。
だいたい、絶対的な正義などない。
これから寒くなる。
ただでさえ、ブルーなのに、鬱度が増す。
そういう時期なのを自覚的に過ごしたいと思う。
多くの人が不幸になっているようなきがするのだが、
それでも幸福に過ごしている人というのもいる。
そんな人と私たちの間にあるものってなんなんだろうとふと考える。
金か?
人脈か?
こんな時代でも、どんどん豊かになる人もいる。
一つは情報の取捨選択のうまさだと思う。
これからはそれを意識してすごそうと思う。
有り体に言えば、はてなのトップページとかは見ない方が良いのだろうということだ。
昨日本屋の平積みの本を眺めていた。
「ザッポス」についてのビジネス本が並んでいた。
ザッポスとはアメリカのアパレル企業である。
もちろん、こんなビジネス書のほとんどが嘘八百だ。
マネしようったって、無論不可能だ。
そんなに美しい話だけで世の中ができているはずがない。
それでも、きっとはてなやヤフーのトップニュースの項目やコメントを見るよりは良質な情報が入っている気がした。
希望的な嘘がまだ描かれているだけ、人を殴っている連中よりもましである気がするのは、私が疲れているからだろうか。